チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

210131裏 チェインブレーカー1次, 2次, 全国共通切手の混貼り

2010年08月29日 08時52分52秒 | 封書
210131裏 チェインブレーカー1次, 2次, 全国共通切手の混貼り

スロヴェニア・チェインブレーカー1次:裏側
Mi.99 3 vinar石版3枚、3種のシェイド
Mi.99 3 vinar凸版
Mi.100 5 vinar凸版、ノコギリルレット目打ち
Mi.104 25 vinar石版
合計42 vinar (10.5 para)

到着印: スイス
GRENCHEN 3. II. 21 SOLOTHURN
スイスのSOLOTHURN州のGRENCHEN郵便局 1921年2月3日

210131表 チェインブレーカー1次, 2次, 全国共通切手の混貼り

2010年08月29日 08時51分31秒 | 封書
210131表 チェインブレーカー1次, 2次, 全国共通切手の混貼り

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー1次:裏側
Mi.99 3 vinar石版3枚、3種のシェイド
Mi.99 3 vinar凸版
Mi.100 5 vinar凸版、ノコギリルレット目打ち
Mi.104 25 vinar石版
合計42 vinar (10.5 para)

スロヴェニア・チェインブレーカー2次
Mi.123, 20 para
Mi.124, 25 para, 2枚
合計 70 para

全国共通切手
Mi.146 5 para
Mi.149 20 para
Mi.150 25 para
合計 50 para
総計130.5 para

宛先: Grenchen(スイス)

書留用証示印: R No 41803 (Noはローマ字とキリル文字の二文字表記)

郵便料金
外国料金
書状: 20gまで50 para
20gを越えて40gまで30 para
書留: 50 para
合計: 130 para (貼りつけ切手は0.5para過剰)

消印:
LJUBLJANA1 31. I. 21. 15 1g
スロヴェニアのLJUBLJANA1郵便局 1921年1月31日15時、消印識別記号1g
上側がローマ字、下側がキリル文字(セルビア人の使用する文字)の二文字表記の新しいユーゴスラヴィアの全国統一型消印

備考:
(1)全国共通切手の早期使用例
全国共通切手の発行日は1921年1月16日であり、この使用例は発行後15日目の早期使用例です。
(2)2次チェインブレーカーの20 paraは、発行数が20万5000枚であり、2次チェインブレーカーの中では発行数が最も少ない切手です。
このため、コレクターをだますための偽物も発行当時から作られていますし、消印の読める使用済みもほとんどなく、カバーは珍しいものです。もし運良く出会ったら、入手されることをお勧めします。

210127裏 印刷物10 paraバイセクト、国内便

2010年08月22日 08時50分34秒 | 封書
210127裏 印刷物10 paraバイセクト、国内便

到着印
ZAGREB X1X 29 JAN. 921 -N9
D欄は櫛型
クロアチアZAGREB1郵便局1921年1月29日昼間9時、消印識別記号X
このZAGREB1郵便局の消印は、D欄のハンガリー王の王権を象徴する「イシュトヴァーン・クラウン」と呼ばれる王冠が消印から削除され、櫛型に置換されています。
そして、ハンガリー式消印の年月日の表示順序は、左から右に「年・月・日」ですが、これはユーゴスラヴィア式の左から右に「日・月・年」に変更されています。
クロアチアの首都でありながら、ハンガリー型消印を使い続け、ユーゴ化するのを拒んでいたザグレブ1郵便局も、1921年1月になってやっとユーゴ化を受け入れたようです。
それだけ、クロアチア人の反セルビア感情は強かったということなのでしょう。

210127表 印刷物10 paraバイセクト、国内便

2010年08月22日 08時49分17秒 | 封書
210127表 印刷物10 paraバイセクト、国内便

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー2次
Mi.121, 10 para、対角線バイセクト
合計 5 para

宛先: Zagreb(クロアチア)

郵便料金
国内印刷物: 50gまで5 para
合計: 5 para (貼り付け切手と一致)

10 para切手のバイセクト
5 para切手の不足により、10 para切手のバイセクトが公式に認められましたが、公式には国内郵便物だけに認められました。

消印: LJUBLJANA1 27. I. 21. 1
スロヴェニアのLJUBLJANA1郵便局 1921年1月27日1時
上側がローマ字、下側がキリル文字(セルビア人の使用する文字)の二文字表記の新しいユーゴスラヴィアの全国統一型消印

原因不明の文字化けについて

2010年08月14日 12時48分02秒 | その他
以前投稿したブログを見直していると、ドイツ語のウムラウト、エスツェット、クロアチア語やスロヴェニア語のsやzの上に記号のついた文字が、文字化けしているのに気がつきました。
これらは、ブログにアップした時には正常に表示されていたことを確認していますので、原因は当方では分かりませんが、ブログのシステムの問題であろうと思われます。
最近のページのものだけは、新たに書き直しましたが、古いものには手が回りませんので、ブログ著者の方では修正はできません。
できればブログシステムの管理者の方で、システムを修正していただければと思います。

210121 印刷物10 paraバイセクト、国内便

2010年08月14日 09時32分30秒 | 封書
210121 印刷物10 paraバイセクト、国内便

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー2次
Mi.121, 10 para、対角線バイセクト
合計 5 para

宛先: Zagreb(クロアチア)

郵便料金
国内印刷物: 50gまで5 para
合計: 5 para (貼り付け切手と一致)

10 para切手のバイセクト
5 para切手の不足により、10 para切手のバイセクトが公式に認められましたが、公式には国内郵便物だけに認められました。

消印: LITIJA 21. I. 21. a*
スロヴェニアのLITIJA郵便局 1921年1月21日、消印識別記号a*
スロヴェニア語表示、ドイツ語表記のLITTAIを削除してユーゴ化した消印。

210118 印刷物10 paraバイセクト、オーストリア宛て

2010年08月08日 09時16分14秒 | 封書
210118 印刷物10 paraバイセクト、オーストリア宛て

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー2次
Mi.121, 10 para、対角線バイセクト
合計 5 para

宛先: Graz(オーストリア)

郵便料金
オーストリア宛ては国内料金が1921年1月31日まで適用された。
国内印刷物: 50gまで5 para
合計: 5 para (貼り付け切手と一致)

10 para切手のバイセクト
5 para切手の不足により、10 para切手のバイセクトが公式に認められましたが、公式には国内郵便物だけに認められました。この郵便物は外国のオーストリア宛てですが、10 para切手のバイセクトが使用され、郵便局もそれを認めて不足料を徴収していません。

消印: SLOVENSKA BISTRICA 18 I 21 C
スロヴェニアのSLOVENSKA BISTRICA郵便局 1921年1月18日、消印識別記号C
スロヴェニア語表示のオーストリア時代の消印。

備考
この封筒には黒い縁取りがしてあり、訃報を知らせる手紙です。現代でも欧米ではこのような形式で訃報が知らされることがあり、私も仕事で知り合ったドイツの人からもらったことがあります。このようなカバーは、モーニングカバーと呼ばれ、欧米では好まれないものです。

210116表 2次15 para及び25 para貼りスイス宛てフロントカバー

2010年08月01日 09時35分47秒 | 封書
210116表 2次15 para及び25 para貼りスイス宛てフロントカバー

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー2次
Mi.122, 15 para, 2枚、下耳紙に太い枠線
Mi.124, 25 para, 田型
合計 130 para

宛先: スイス

郵便料金
外国料金
書状: 20gまで50 para
20gを越えて40gまで30 para
書留: 50 para
合計: 130 para (貼りつけ切手と一致)

消印:
NOVAGRADIŠKA 16 JAN 921 10
D欄は櫛型
クロアチアのNOVAGRADIŠKA郵便局 1921年1月16日10時
このNOVAGRADIŠKA郵便局の消印は、D欄のハンガリー王の王権を象徴する「イシュトヴァーン・クラウン」と呼ばれる王冠が消印から削除され、櫛型に置換されています。
そして、ハンガリー式消印の年月日の表示順序は、左から右に「年・月・日」ですが、これはユーゴスラヴィア式の左から右に「日・月・年」に変更されています。
時刻表示から時間帯を示す記号が削除されています。

到着印: スイス
HORGEN 20. I. 21. 12
スイスのHORGEN郵便局 1921年1月10日12時