チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

191010拡大 LJUBLJANA 1郵便局、上下に大きな円弧状の線を多数備えた特殊な消印

2012年03月25日 08時46分12秒 | 郵便為替
191010拡大 LJUBLJANA 1郵便局、上下に大きな円弧状の線を多数備えた特殊な消印

消印
LJUBLJANA 1 10 OKT 19
スロヴェニアのLJUBLJANA 1郵便局1919年10月10日
オーストリア時代の上部のドイツ語表記のLAIBACH 1を削除してユーゴ化した消印
大量の切手を一度に抹消するために、上下に大きな円弧状の線を多数備えた特殊な消印

191010 LJUBLJANA 1郵便局、上下に大きな円弧状の線を多数備えた特殊な消印

2012年03月25日 08時44分45秒 | 郵便為替
191010 LJUBLJANA 1郵便局、上下に大きな円弧状の線を多数備えた特殊な消印

郵便為替証書
ユーゴスラヴィアのスロヴェニアのスロヴェニア語のみで表記された新形式の郵便為替証書

切手
スロヴェニア・チェインブレーカー
Mi.109, 1 Krona
合計 100 vinar

郵便為替料金
全国統一料金: 国内郵便為替料金
全ての料金は郵便為替の発送者から徴収する。
1. 1919年7月1日~1920年5月15日
25 Kronen以下-----25 vinar
25 Kronenを越えて50 Kronen以下-----50 vinar
50 Kronenを越えて100 Kronen以下-----60 vinar
100 Kronenを越えて100 Kronen毎に-----10 vinarを加算
支払い(払い出し)料金、全ての為替金額に対して-----10 vinar

(2)料金計算
300 Kronenを越えて400 Kronen以下-----90 vinar
支払い(払い出し)料金、全ての為替金額に対して-----10 vinar
合計 100 vinar

消印
LJUBLJANA 1 10 OKT 19
スロヴェニアのLJUBLJANA 1郵便局1919年10月10日
オーストリア時代の上部のドイツ語表記のLAIBACH 1を削除してユーゴ化した消印
大量の切手を一度に抹消するために、上下に大きな円弧状の線を多数備えた特殊な消印

為替記号
黒色の正方形の箱型の証示印V 301
これはLJUBLJANA 1郵便局を表すと考えられます

裏: 額面印紙「Pošta Kraljevstva SHS 3 fil」と印刷された新しい郵便為替証書

2012年03月18日 14時49分33秒 | 郵便為替
裏: 額面印紙「Pošta Kraljevstva SHS 3 fil」と印刷された新しい郵便為替証書

郵便為替証書の印刷
右下に印刷場所がZagreb 1919と記載されているため、この郵便為替証書は1919年にクロアチアのザグレブで印刷されたと考えられます。

右の縦の太い線の右側に郵便為替料金が印刷されていますが、これは1918年9月1日~1919年6月30日までの国内郵便為替料金です。
恐らく、この新形式の郵便為替証書の印刷が決定された時には、まだ料金の値上げが決まっていなかったため、旧料金を印刷したと考えられます。
この新郵便為替証書の早期使用は1919年7月7日(ZAGREB 6郵便局)であり、この証書が使用され始めたときには、料金は値上げされて下記のようになっていました:

郵便為替料金
全国統一料金: 国内郵便為替料金
全ての料金は郵便為替の発送者から徴収する。
1. 1919年7月1日~1920年5月15日
25 Kronen以下-----25 vinar
25 Kronenを越えて50 Kronen以下-----50 vinar
50 Kronenを越えて100 Kronen以下-----60 vinar
100 Kronenを越えて100 Kronen毎に-----10 vinarを加算
支払い(払い出し)料金、全ての為替金額に対して-----10 vinar

表: 額面印紙「Pošta Kraljevstva SHS 3 fil」と印刷された新しい郵便為替証書

2012年03月18日 14時48分01秒 | 郵便為替
表: 額面印紙「Pošta Kraljevstva SHS 3 fil」と印刷された新しい郵便為替証書

出典: Nachrichtenblatt der Arbeitsgemeinschaft Jugoslawien und Nachfolgestaaten 97-98/2006, p.1931-1945 (2006)
Prof. Dr.-Ing. Klaus Wieland
SHS 1918 bis 1921: Fiskalische Zusatzfrankaturen auf Postanweisungs-Formularen
SHS 1918年-1921年: 郵便為替証書への収入印紙としての追加貼り付け

2.ザグレブ、ノヴィサド(ナギ ベチュケレク)、スプリト郵政局管内(クロアチア、スラヴォニア、ヴォイヴォディナ、ダルマチア地方)の郵便為替証書への切手の追加貼り付け(証書料金の収入印紙として使用)

1919年中頃に、郵便為替の価格が3 filirに値上げされ、額面印紙「Pošta Kraljevstva SHS 3 fil」と印刷された新しい郵便為替が登場した。
この新郵便為替証書の早期使用は1919年7月7日(ZAGREB 6)、後期使用は1920年9月である。

191006 郵便為替証書代金の収入印紙として3 vinar切手を加貼り

2012年03月11日 08時38分30秒 | 郵便為替
191006 郵便為替証書代金の収入印紙として3 vinar切手を加貼り

郵便為替証書
ユーゴスラヴィアの新形式の郵便為替証書、額面印紙は印刷されていない、クロアチア語表記

切手
スロヴェニア・チェインブレーカー
Mi.99, 3 vinar石版
Mi.107, 50 vinar, 2枚
合計 103 vinar

郵便為替料金
全国統一料金: 国内郵便為替料金
全ての料金は郵便為替の発送者から徴収する。
1. 1919年7月1日~1920年5月15日
25 Kronen以下-----25 vinar
25 Kronenを越えて50 Kronen以下-----50 vinar
50 Kronenを越えて100 Kronen以下-----60 vinar
100 Kronenを越えて100 Kronen毎に-----10 vinarを加算
支払い(払い出し)料金、全ての為替金額に対して-----10 vinar

為替料金計算
300 Kronenを越えて400 Kronen以下-----90 vinar
支払い(払い出し)料金、全ての為替金額に対して-----10 vinar
小計 100 vinar
為替金額346 K 97 vの記載は、300 Kronenを越えて400 Kronen以下の範囲内です
郵便為替証書の販売価格引き上げにより、郵便為替証書代金の収入印紙として3 vinar切手を加貼り
合計 103 vinar

消印
ZEMUN C1C -6 OKT. 19 ?
ヴォイヴォディナのZEMUN 1郵便局1919年10月6日、消印識別記号C
D欄にイシュトヴァン・クラウンと呼ばれるハンガリー王冠の入ったハンガリー型の消印
年月日表示は、ハンガリー型の「年月日」の順から、ユーゴ型の「日月年」に変更されており、部分的ユーゴ化消印となっています。

為替記号
長方形の枠の中に95.b.
ヴォイヴォディナのZEMUN 1郵便局を表わす為替記号


郵便為替証書の代金(収入印紙)としての切手の使用について
出典: Nachrichtenblatt der Arbeitsgemeinschaft Jugoslawien und Nachfolgestaaten 97-98/2006, p.1931-1945 (2006)
Prof. Dr.-Ing. Klaus Wieland
SHS 1918 bis 1921: Fiskalische Zusatzfrankaturen auf Postanweisungs-Formularen
SHS 1918年-1921年: 郵便為替証書への収入印紙としての追加貼り付け

2.ザグレブ、ノヴィサド(ナギ ベチュケレク)、スプリト郵政局管内(クロアチア、スラヴォニア、ヴォイヴォディナ、ダルマチア地方)の郵便為替証書への切手の追加貼り付け(証書料金の収入印紙として使用)

1918年には、ハンガリー地域(クロアチア、スラヴォニア、ヴォイヴォディナ)では、額面印紙2 fillérが印刷された通常のハンガリーの郵便為替が使用されていた。
この他に、額面印紙の印刷されていないNachnahme-Postanweisung(着払い郵便為替)とInternationale- Postanweisung(国際郵便為替)が存在していた。

この地域の郵便為替証書の価格の値上げに関する公文書を著者は入手していない。
著者の経験では、1918年12月から1920年3月まで、額面印紙の印刷されていない郵便為替は2 fillér または3 fillér切手を追加貼り付けされて使用された、しかし、この追加貼りつけをしなかった郵便局もある。
1918年12月から1919年3月まで、額面印紙の印刷されていない郵便為替は2 fillér切手を追加貼り付けされて使用された、しかし、この追加貼りつけをしなかった郵便局もある。
1919年3月以降は、額面印紙の印刷されていない郵便為替では、2 fillér (後に3 fillér)切手を追加貼り付けしていない使用例を著者は知らないと記載している。
また、この追加貼り付けの規定が郵便局で例外なく適用されたと著者は推定している。
額面印紙2 fillérが印刷された通常のハンガリーの郵便為替は、1920年6月まで使用され、恐らく使い尽くされたか、あるいは後に10 filirの加刷をされた(後述)。
1919年中頃に、郵便為替の価格が3 filirに値上げされ、額面印紙「Pošta Kraljevstva SHS 3 fil」と印刷された新しい郵便為替が登場した。
この新郵便為替証書の早期使用は1919年7月7日(ZAGREB 6)、後期使用は1920年9月である。
1919年7月から1920年3月には、額面印紙の印刷されていない郵便為替では、3 filirの追加貼りつけを必要とした。
1920年9月の3 filir追加貼りつけの後期使用例が、ダルマチア地方のスプリト郵政局管内で少数例が知られている。

191006拡大 ボスニアSARAJEVO郵便為替専用の消印

2012年03月04日 08時59分00秒 | 郵便為替
191006拡大 ボスニアSARAJEVO郵便為替専用の消印

切手
スロヴェニア・チェインブレーカー
Mi.101, 10 vinar凸版、ノコギリルレット目打ち、横ペアー

消印
GELD-ANWEISUNG
▅6. X. 19
SARAJEVO
ボスニアSARAJEVO郵便局の郵便為替専用の消印
1919年10月19日
GELD-ANWEISUNGは、ドイツ語で郵便為替または現金為替を意味します
オーストリア帝国占領時代の消印をそのまま使用

191006 ボスニアSARAJEVO郵便為替専用の消印

2012年03月04日 08時58分11秒 | 郵便為替
191006 ボスニアSARAJEVO郵便為替専用の消印

郵便為替証書
ユーゴスラヴィアの新形式の郵便為替証書、額面印紙は印刷されていない、クロアチア語表記

切手
スロヴェニア・チェインブレーカー
Mi.101, 10 vinar凸版、ノコギリルレット目打ち、横ペアー

為替金額
531.90 K

消印
GELD-ANWEISUNG
▅6. X. 19
SARAJEVO
ボスニアSARAJEVO郵便局の郵便為替専用の消印
1919年10月19日
GELD-ANWEISUNGは、ドイツ語で郵便為替または現金為替を意味します
オーストリア帝国占領時代の消印をそのまま使用