チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

190714裏 5 vinar石版6枚貼り

2009年03月29日 11時38分12秒 | 封書
190714裏 5 vinar石版6枚貼り

切手:スロヴェニア・チェインブレーカー
5 vinar石版 Mi.100、粗紙、6枚貼り
合計30 vinar
切手のタイプ: 左からタイプ2, 6, 1, 2, 3, 3

宛先: Bohinjska Bela (スロヴェニア)

郵便料金
全国統一料金1919年7月1日~1920年5月15日
国内書状: 20gまで30 vinar (貼り付け切手に一致)
このカバーは、全国統一料金になってから14日目の使用例です。

消印:
MARIBOR 2 14 VII 19 X- *d*
スロヴェニアのMARIBOR 2郵便局 1919年7月14日10時、消印識別記号d
スロヴェニア語表記の消印


190425表 5, 10vinar石版にPORTOハンドスタンプ加刷

2009年03月22日 15時56分16秒 | 封書
190425表 5, 10vinar石版にPORTOハンドスタンプ加刷

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー
5 vinar石版 Mi.100、粗紙、タイプ1
普通切手合計5 vinar

5 vinar石版 Mi.100、粗紙、オリーブグリーン縦ペアー、2枚ともタイプ6、黒色でPORTOハンドスタンプ加刷
10 vinar石版 Mi.101、粗紙、横ペアー(10 vinarにはタイプはない)、黒色でPORTOハンドスタンプ加刷
臨時不足切手合計 30 vinar
普通切手に黒色でPORTOハンドスタンプ加刷をして臨時不足切手として使用

宛先: Marburg a/d (Marburg an der Drauドラウ川河畔のマールブルグ、スロヴェニア語名はMariborマリボル)(スロヴェニア)

郵便料金
不統一期: スロヴェニア及びダルマチア(旧オーストリア帝国)
国内封書料金: 書状: 20gまで20 vinar
切手は5 vinarしか貼っていなかったため15 vinar不足

不足料金: 赤鉛筆で30 hの記載 (hはオーストリア帝国時代の通貨単位heller)
不足分15 vinarの2倍の30 vinarを、5及び10 vinar普通切手に黒色でPORTOハンドスタンプ加刷した臨時不足切手で徴収

消印: 全ての切手に同一の消印
MARIBOR 1 25 IV 19 -3 *4b*
スロヴェニアのMARIBOR 1郵便局 1919年4月25日3時、消印識別記号4b
スロヴェニア語表記の消印


EXPONENT 第一次大戦後のイタリアによるダルマチア地方占領の郵便史

2009年03月21日 18時36分05秒 | その他
EXPONENT 第一次大戦後のイタリアによるダルマチア地方占領の郵便史

POSTAL HISTORY OF DALMATIA 1919 - 1921
http://www.japhila.cz/hof/0504/index0504_001.htm
をリンクに追加しました。

第一次大戦後に、イタリアはユーゴスラヴィアのダルマチア地方を占領し切手を発行して使用しました。それらの切手と郵便史の小コレクションです。ただし、この時代のこの地区の切手とカバーの入手は簡単ではなく、特にカバー類は困難です。

190416表 クロアチア正刷切手9種貼り、ロンドン宛て書留便

2009年03月15日 11時35分17秒 | 封書
190416表 クロアチア正刷切手9種貼り、ロンドン宛て書留便

切手:
クロアチア正刷普通切手
Mi 88. 2 filir
Mi 89. 3 filir
Mi 90. 5 filir
Mi 91. 10 filir
Mi 92. 20 filir
Mi 93. 25 filir
Mi 94. 45 filir
Mi 95. 1 Kruna
新聞切手
Mi 98. 2 filir
合計 212 filir

宛先: London (イギリス)

郵便料金
不統一期:クロアチア(旧ハンガリー王国)封書料金
外国書状: 20gまで25 fillér、(20gを越えると20g毎に15 fillér)
書留: 25 fillér
合計 45 fillér (167 fillér過剰)
過剰料金を支払ったフィラテリックカバー

書留ラベル: ハンガリー型 Zagreb8 69

消印: ZAGREB 8 919 APR. 16. N8
クロアチアのZAGREB 8郵便局 1919年4月16日昼間8時、ハンガリー型消印

備考
ロンドンの到着印はありません

190406表 40 vinar石版にPORTOハンドスタンプ加刷

2009年03月08日 09時45分27秒 | 封書
190406表 40 vinar石版にPORTOハンドスタンプ加刷

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー
40 vinar石版 Mi.106、平滑白紙、タイプ10、黒色でPORTOハンドスタンプ加刷
合計 40 vinar
普通切手に黒色でPORTOハンドスタンプ加刷をして臨時不足切手として使用

宛先: Jägerndorf (ドイツ語表記)
ドイツ語表記のこの宛先がMaribor市内の地区名なのか、スロヴェニアの地名なのかは不明です。
チェコ北部にJägerndorf(今日のKrnov, 50.05N, 17.41N)という小さな町がありますが、封書の宛先にチェコスロバキアという国名を書かずにこのような小さな町に手紙を出すと思えませんから、この町宛ての封書である可能性は低いと思います。

郵便料金
不統一期: スロヴェニア及びダルマチア(旧オーストリア帝国)
国内封書料金: 書状: 20gまで20 vinar
不足料金: 2倍の40 vinar

消印:
捨て印(恐らく郵便物の引き受け印)
MARBURG an der DRAU 1 6. IV. 19 – 3d
「MARBURG an der DRAU」の意味は「ドラウ川河畔のマールブルグ」でありドイツ語に特有の地名の命名法。スロヴェニア語名はMariborマリボル。
MARBURG an der DRAU 1郵便局 1919年4月6日、消印識別記号3d
ドイツ語表示のオーストリア帝国時代の消印

40 vinar PORTOハンドスタンプ加刷切手の消印
MARIBOR 1 -6 IV 19 *4b*
スロヴェニアのMARIBOR 1郵便局 1919年4月6日、消印識別記号4b
スロヴェニア語表記の消印

備考
封筒上部のドイツ語の印刷広告の翻訳
化粧石鹸の苦労をなくす重要情報! Faniaは化粧台とバスルーム用の固型の最上の油をよく溶かす石鹸です。

190403表 5, 10, 25 vinar石版にPORTOハンドスタンプ加刷

2009年03月01日 13時32分22秒 | 封書
190403表 5, 10, 25 vinar石版にPORTOハンドスタンプ加刷

切手:
スロヴェニア・チェインブレーカー
5 vinar石版 Mi.100、平滑白紙、タイプ判読不能、黒色でPORTOハンドスタンプ加刷
10 vinar石版 Mi.101、粗紙、黒色でPORTOハンドスタンプ加刷
25 vinar石版 Mi.104、平滑白紙、タイプ5、黒色でPORTOハンドスタンプ加刷
合計 40 vinar
普通切手に黒色でPORTOハンドスタンプ加刷をして臨時不足切手として使用

宛先: Marburg an der Drau (ドラウ川河畔のマールブルグ、スロヴェニア語名はMariborマリボル)(スロヴェニア)
ドイツ語の宛名の翻訳: オーストリア帝国内務省 戦争救援事務所 公式販売所
左下のドイツ語の記載の翻訳: 郵便料金免除 公用便

郵便料金
不統一期: スロヴェニア及びダルマチア(旧オーストリア帝国)
国内封書料金: 書状: 20gまで20 vinar
不足料金: 2倍の40 vinar

消印: MARBURG an der DRAU 1 3. IV. 19 -1 4b
「MARBURG an der DRAU」の意味は「ドラウ川河畔のマールブルグ」であり、ドイツ語に特有の地名の命名法、スロヴェニア語名はMariborマリボル
スロヴェニアのMARBURG an der DRAU 1郵便局 1919年4月3日1時、消印識別記号4b
ドイツ語表示のオーストリア帝国時代の消印

備考
この封筒に印刷されている文字を解読すると、第一次大戦が終了して約6ヵ月後に、スロヴェニアのマリボル市内にあった「オーストリア帝国内務省 戦争救援事務所 公式販売所」宛てに「郵便料金免除 公用便」として出されて、当時の封書料金20 vinarの2倍の不足料金40 vinarを徴収された封書ということになります。
ただし、裏側にも表側にも差出人名と差出人住所が書かれていませんし、切手に消印があるだけで、差し出し印や到着印もありませんから、これが本当に実際に郵便で送られたものなのか、あるいは残っていたオーストリア時代の封筒に臨時不足加刷PORTOを押した切手を貼って消印しただけのものかは分かりません。