チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

210518裏 小包第5期 スロヴェニア不足切手50 para+全国共通普通切手の混貼り

2008年04月12日 17時29分46秒 | 小包第5期
210518裏 小包第5期 スロヴェニア不足切手50 para+全国共通普通切手の混貼り

到着印:STOLAC 21. V. 21 a (STOLAC郵便局1921年5月21日、消印識別記号a)、ドイツ語のK. UND K. MILIT. POSTを削除してユーゴ化した消印。
受取人サイン日付け: 1921年5月21日

210518表 小包第5期 スロヴェニア不足切手50 para+全国共通普通切手の混貼り

2008年04月12日 17時29分06秒 | 小包第5期
210518表 小包第5期 スロヴェニア不足切手50 para+全国共通普通切手の混貼り

小包第5期 ダルマチアからボスニア・ヘルツェゴビナ宛て
小包送票:ユーゴスラヴィアPOŠTNA SPREMNICA、左上に角に数値記載無し、スロヴェニア語、灰白紙、代金引換のない小包送票

小包ラベル:Dubrovnik-Ragusa 38、セルボクロアート語とイタリア語の二ヶ国語表記のラベル
備考:ドゥブロヴニク(セルボクロアート語Dubrovnik, イタリア語 Ragusa, ラテン語 Ragusium)は、世界遺産に指定されており、「アドリア海の真珠」と言われるほど美しい町です。

料金手書き:右上24.80

切手:
スロヴェニア加刷不足切手50 para (台切手15 vinar石版)(Mi.47) 4枚を普通切手として使用
ユーゴスラヴィア全国共通普通切手5 para (Mi.146) 4枚, 4 Dinar (Mi.156)
合計 6.2 Dinar (24 Kronen 80 vinar)(料金手書きと一致)

加刷不足切手50 paraの台切手15 vinar石版のプレーティング
右から左に向かって、シート32、タイプ35, 36, 37, 38、pos.85, 86, 87, 88
カナダのA. H. Stokes博士の研究資料に基づきます。

料金計算:
重量料金5 kg---5.0 Dinar
価格表記(保険)料金600 K(150 D)---1.0 Dinar
代金引換料金---無し
通知料金---20 para
合計6.2 Dinar (24 Kronen 80 vinar)(料金手書き、貼り付け切手と一致)

消印:DUBROVNIK 18. V. 21 a (DUBROVNIK郵便局1921年5月18日、消印識別記号a)、セルボクロアート語表記。下側のイタリア語の表記のRAGUSAを削除してユーゴ化した消印です。

備考:ダルマチア地方の消印のユーゴ化
ダルマチア地方の消印の郵便局名は、オーストリア帝国時代には上側がセルボクロアート語、下側がイタリア語の二ヶ国語表記でした。
ユーゴスラヴィア建国後もしばらくの間はオーストリア帝国時代のものがそのまま使用されていましたが、やがて下側のイタリア語表記が削除されてユーゴ化されました。