チェインブレーカー及び関連領域の郵便史

ユーゴスラヴィア建国当時~1922年頃までの旧オーストリア・ハンガリー帝国地域のチェインブレーカーを中心とした郵便史

ブログ「チェインブレーカー及び関連領域の郵便史」の開設 6

2007年09月20日 19時32分17秒 | 歴史・社会的状況
6.ブログへの掲載

私の手元にある使用例は、今後このブログでご紹介するつもりですが、私自身まだ不満足で不完全なコレクションであることはあらかじめお断りしておきます。
これらは切手展で展示したことはまだ一度もありませんし、日本国内の誰にも見せたことはありません。
郵便史的に価値の高い一部のものは、イギリスのユーゴスラヴィア郵便史研究団体「Jugoslavia Study Group」の機関誌「Jugopšta」に投稿しています。
国内の切手展への出品はこれから行うかもしれません。ただし、リーフ上で説明できる量は非常に限られていますので、詳しい状況説明はブログの方が好ましいと思います。
また、切手展の会場に行くことのできる少数の人に非常に短時間見ていただくよりは、ネットで公開して多くの人にじっくり見てもらえる機会を提供した方が、この地域の特殊性を理解していただくのに好都合だと考え、ネットのブログという形で最初に公開することにしました。
ブログに掲載する画像は原則として私の収集品です。
ただし、私の収集品だけで郵便史とその背景を語ることは困難ですから、文献やカタログ類から引用する場合もあります。その場合は、その出典を記載いたします。
ブログ作成に際して使用した参考文献は記載いたしますので、関心がおありでしたらお読み下さい。

私が会員になっている研究団体は以下の通りです:
スイス Arge der Balkanländer (ドイツ語) (ただし2007年12月末から活動を一時休止の予定)
ドイツ Arbeitsgemeinschaft Jugoslawien und Nachfolgestaaten(ドイツ語)
イギリス Jugoslavia Study Group (英語)
これらの研究会の機関誌やモノグラフ類から抜粋した情報も提供できると思われます。

このブログの記載内容には著作権を主張いたします。記載内容を文献として引用されることは構いませんが、引用の際にはマナーとして、参考文献として「ブログのアドレス、ブログのタイトル、goo ID」の明記をお願いいたします。これらの記載のない引用はお断りいたします。

備考:
①外国語では複数形が厳密に適用されますので、スロヴェニアで発行された切手は「Chainbreakersチェインブレーカーズ」と呼ばれています。しかし、日本語では複数形があいまいに使用されますので「チェインブレーカー」と呼ぶことにします。
②建国当時の正式国名は「セルビア人・クロアチア人・スロヴェニア人王国」と非常に長いため、文章を書くのに不便ですので、南スラヴを意味するユーゴスラヴィアを使用します。
ユーゴスラヴィアも長くてわずらわしい場合には、単にユーゴと表記します。
尚、この国は欧米では1929年以前は単にSHSと呼ばれていたそうです。

謝辞:
郵便史の資料やマティーリアルの入手に際しては、多くの方々にお世話になりました。
特に、国立国会図書館研究員・田中邦夫氏、アメリカのRobert S. Tomlinson氏、カナダのA. H. Stokes博士、スイスのThomas Artel氏(スロヴェニア生まれ、スロヴェニア郵便史の大家)、私が会員になっている上記3つの研究会の皆さんから、多くの情報をご提供いただきましたことを、この場を借りましてお礼申し上げます。

参考文献:
(1)柴宜弘、ユ-ゴスラヴィア現代史、岩波書店、1996
(2)木戸蓊、バルカン現代史、山川出版社、1977
(3)KATALOG POŠTANSKIH MARAKA JUGOSLOVENSKIH ZEMALJA 1968,
翻訳: ユーゴスラヴィア郵便切手カタログ1968年版
BIRO ZA POŠTANSKE MARKE BEOGRAD 翻訳:ベオグラード郵便切手局
備考:アメリカのRobert S. Tomlinson氏から入手したもので、セルボ・クロアート語で書かれています。
(4)ジョルジュ・カステラン、アントニア・ベルナール(著)、千田善(訳)
スロヴェニア [原書名:La Slov´enie ]、白水社、2000
(5)ジョルジュ・カステラン、ガブリエラ・ヴィダン(著)、千田善、湧口清隆(訳)
クロアチア [原書名:La Croatie]、白水社、2000
(6)千田善、ユーゴ紛争―多民族・モザイク国家の悲劇、講談社、1993
(7)Priručnik Maraka Jugoslavenskih Zemalja, vol.4, 5, 6, 7, 1945-47, Zagreb (Croatia)
翻訳:ユーゴスラヴィア切手ハンドブック 第4, 5, 6, 7巻
備考:アメリカのRobert S. Tomlinson氏から入手したものです。これらはスロヴェニアで発行された切手のハンドブックであり、ドイツ語とセルボ・クロアート語の2ヶ国語で記載され、第二次世界大戦末期から戦後間もない混乱期にクロアチアの首都ザグレブで発行されました。私はドイツ語部分のほとんどを日本語に翻訳しています。
(8)(BRITISH) NAVAL INTELLIGENCE DIVISION B.R. 493A, GEOGRAPHICAL HANDBOOK SERIES JUGOSLAVIA VOLUME II, HISRORY, PEOPLES AND ADMINISTRATION, 1944
翻訳: (英国)海軍情報部B.R. 493A、地理学ハンドブックシリーズ、ユーゴスラヴィア 第II巻、歴史、民族及び政権
備考: (BRITISH)は原本には記載されていません。発行国を明確にするために私が挿入しました。このハンドブックは英国海軍情報部が軍事目的の公的使用に制限して第二次世界大戦中の1944年に刊行したもので、「鍵をかけて保管」という指示がされています。第二次大戦後に機密解除され一般に放出されたもので、イギリスの郵趣文献専門業者から入手したものです。
(9)1987年10月8日付け、クロアチア・ザグレブのエルツェゴビッチ博士(ユーゴスラヴィア郵便史の大家・鑑定家)から国立国会図書館研究員・田中邦夫氏宛て私信(田中氏から御提供していただいたユーゴスラヴィア郵便史の解説です)

備考: 文献(7)(8)は、時々、イギリスの郵趣文献専門のh h Salesのオークションに出品されますので入手するチャンスはあると思われます。
h h Sales のアドレスhttp://www.hhphilit.com/hhindex.htm
e-Bayのアドレスhttp://stores.ebay.co.uk/HH-Sales