クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

アダージョ・バーンスタイン

2005年08月30日 04時06分22秒 | 管弦楽曲
朝晩の涼しさは、まさに初秋。
コオロギの盛大な鳴き声がこれから1ヶ月続きます。

伊予路では、はや新学期が始まっています。
最近は、高校独自に2学期を始めており、次男坊も文句を言いつつ登校していきました。学力低下だの授業時数不足だの、いろいろなことが叫ばれてますので、その埋め合わせかな。まあ、土日が全部休みなのだから、あまり変わらんような気もするが・・・。

さて、今日は「アダージョ・バーンスタイン」と称したオムニバス盤を。
これは、ユニヴァーサルと丸善メイツが発売した名曲全集「TRINITAT」からの1枚。丸善の通販か訪問販売かに使われた全集なのだろう。
某オークションで75枚セットで出品されていたのだが、誰も入札しないので開始価格で落とせてしまった(ラッキー^^)。こういう商品の入札・落札は正月の福袋のような楽しみ。何枚かダブリがあったが落札したのは正解だった。

曲目は下記のようなもの。
1.マーラー:アダージェット(交響曲第5番)
2.ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番からのレント(弦楽合奏版)
3.ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
4.シューマン:交響曲第1番のラルゲット
5.モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
6.ブラームス:交響曲第3番のアンダンテ
7.バーバー:弦楽のためのアダージョ
(オケはVPO、BRSO、ロスPOなど)

「アダージョ・カラヤン」が大当たりしたのは、いつのことだったか。レコード会社は二匹目のドジョウを求めて、随分アダージョのCDを発売したものだ。このセットにも、カラヤンはもちろん、小沢やアバド、何とベームまでアダージョのオムニバス盤を組み込んでいる。商魂はいつも逞しい。

さて、演奏だが、これは曲目からしてもバーンスタイン得意のものばかり。
マーラーのアダージェットは、粘り着くような演奏。情緒纏綿、粘着質、滂沱たる涙・・・・・(^^ゞ・・・・。ゆったりとしたテンポで、よくVPOがついていっているなと思う。低減のピチカートがこれほど効果的に響く演奏をボクは知らない。このピチカートはマーラーの(いや、バーンスタインか・・・)の涙か?
ベートーヴェンの弦楽四重奏の弦楽合奏版のLPは、1980年頃に発売されたとき大いに話題になったものだ。今は廃盤かな?このレント、ホンマに遅くて、のろくて、でも美しい演奏。本元の弦楽四重奏で聴きたくなった。
ドビュッシーは、すこしアンサンブルがゆるめ。でも、雰囲気が良いので許しちゃう。このテンポも、やや粘り着く感じ。ということは、「ドビュッシーらしくない」ことになってしまうのだろうが、美しい演奏であることには変わりない。ボクは好きです。
シューマンやブラームスは、交響曲の全曲で聴きたい。
最後のバーバー。これは涙が溢れて、しかも絶叫する哀しみにあふれている。感情の表出が凄まじい。バーンスタインの情念に聴き手は満腹になりそう。聴き手は、その渦の中で酔いしれればいいのかもしれないな。




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