クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

マルティノン/パリ管のラヴェル  「古風なメヌエット」

2011年05月10日 05時48分10秒 | 管弦楽曲
初夏の風が爽やかに吹いています。
この数日、午後は蒸し暑いくらいの陽気になりました。朝晩はちょうど良い風が吹いています。
朝のジョギング、夕方のウォーキングには最適な季節であります。
汗ばんだ身体を新鮮な風が通り過ぎてゆく時の快感は、得がたいものでもあります。
そんな風に吹かれながら、今日はフランス音楽を聴きたくなりました。

■ラヴェル:「古風なメヌエット」
■演奏:ジャン・マルティノン指揮パリ管弦楽団
■録音:1974年 パリのサル・ワグラム  EMI盤。 マルティノンのラヴェル&ドビュッシー管弦楽曲集廉価BOXの1枚。

マルティノンの音。フランスの音。パリの音。
もう、たまらないくらいデリケートで、明るく弾けて、お洒落でダンディなマルティノンの音。
そして、ラヴェルにピッタリの音。

アンサンブルは結構怪しい。相当ゆるいようにきこえるのは、オケが巧くないのか(パリ管だもの。巧くないはずがないよねえ・・・)、もともときちっと合わせようという意識がないのか(多分こっちの方が正解だろう)。
しかし音色はとても綺麗で、一つ一つの音がキラキラして輝いている。大変色彩的で、こういう音は独墺系のオーケストラからは聴けない音だと思う。

弦楽セクションのしなやかさ。特にヴァイオリン群は、ふるいつきたくなるような、いかにもフランスの音で心地よい。軽くて明るくてサラッと頬をなでるような音でヴァイオリンをきかされたら、もう、たまらんぞい。

最高なのはトランペット!
この、ツヤがあって、キラキラ輝いていて、高音が突き抜けてゆく音を全く素晴らしい。
「古風なメヌエット」は、冒頭部分の旋律が何度も出てくるのだが、そのたびに、トランペットの輝くばかりの高音が聴ける。巧いし綺麗だし、もう文句なし、絶品のトランペットだ、

木管もイイ。フルートやクラリネットはとても雰囲気豊かでし、暖かい味わいがある・
ホルンの包容力も、存在感あり。

録音は上々であります。
40年近く経過したとは思えない、鮮度の高い音がします。EMIのリマスター、成功であります。
この音で聴けるならラヴェルも本望でしょう。楽しく聴けます。
心持ち、大きめの音で聴くと良いと思います。トランペットの高音が突き抜けますよ。

人気ブログランキングへにほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へにほんブログ村

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hsm)
2011-05-12 17:45:25
こんばんは。hsmと言います。
ブログを復活されていたンですね。
最近まで気がつきませんでした。
とても嬉しく思います。

島での勤務お疲れ様でした。
慣れないこと等もあり大変だったのではと思います。

マルティノンのラヴェル良いですね。
パリ音楽院管を引き継いだパリ管が良いという感じでしょうか。
パッと吹いているだけ、という感じで、
トランペットのあっけらかんとした音が、
この曲にピッタリですね。

ボレロのトランペットの合いの手もそんな風に聞こえます。

これからも宜しくお願いします。
返信する
>hsm 様 (mozart1889)
2011-05-13 05:35:43
大変ご無沙汰しておりました。お元気ですか。
コメントを有り難うございました。とても久しぶりですので、嬉しく思います。
呑気に2年間の単身赴任をしておりました。とても良いところで離れがたいところでした。
自宅に戻りましたので、また始めてみたのですが、いつまで続くやら・・・またよろしくお願いします。
さて、このマルティノンの音を聴いていると、フランスってエエなぁと思います。ホンマにこれ、フランスの音です。

そうそう、ボレロも良かったです。金管の雰囲気の良さがまた最高でした。
返信する

コメントを投稿