クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

ボロディンの弦楽四重奏曲第2番 弦楽合奏版 トゥロフスキー/イ・ムジチ・ドゥ・モントリオール

2008年10月21日 05時12分00秒 | 室内楽曲
夕暮れが早くなってきました。「秋の日はつるべ落とし」とはよく云ったものです。さて、今日は秋になると聴きたくなる名曲。ボロディンの弦楽四重奏曲第2番などは、そのうちの一つ。若い頃から、あの旋律の美しさに魅せられていろいろ聴いてました。一番の演奏は、やはりイタリアSQ盤かな。これ、CDで買い直しそびれているうちに廃盤になってしまったのか、見かけません。今もフィリップスの廉価盤LPで聴いてます。CD、入手したいですねえ。さて、今日は弦楽合奏版で聴いてみましょう。ボロディンの弦楽四重奏曲第2番(弦楽合奏版) ユーリ・トゥロフスキー指揮イ・ムジチ・ドゥ・モントリオールの演奏。1995年8月の録音。英シャンドス原盤。編成はヴァイオリン10、ヴィオラ3、チェロ2、コンバス1の計16人。リーダーはエレノラ・トゥロフスキー。指揮者夫人かな。秋風の吹く夜に素晴らしく似合うストリングス。心に染みいる弦楽合奏の響き。美しい。空間に柔らかく残響が広がってゆく。アンサンブルは極上で、これ非常に巧い団体と思う。テンポは中庸からやや速め、キビキビとしたフレージングが印象的で、とても清潔な感じがする。サイダーの泡がはじけるような清涼感が良い。ノクターンはホンマに素晴らしい。美しい旋律で、名曲やなぁと思う。チェロがソロで深々とした響きを聴かせてくれるのだが、もう、それだけで涙がこぼれそう。懐かしさ、郷愁を誘うような名旋律。ヴァイオリンの響きも飛びきりの美しさ。ああ、イイ音楽だなぁ。秋の名曲、こんなのを聴いていると、季節感あってエエなぁ。ああ、日本人。録音は抜群です。残響が特に素晴らしく、弦楽器のソロがどこまでも伸びていきます。この音を聴いているだけでも幸福になります。カップリングはドヴォルザークの弦楽セレナーデ。これも美しい演奏でした。ボロディンのこの曲、過去2回エントリーしてます。先述のイタリアSQ盤、そしてクリーヴランドSQ盤。秋になると、僕はこれらのCDやLPを取り出すのです。

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