クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

ジュリアードSQのベートーヴェン  弦楽四重奏団第4番 ハ短調 作品18の6

2011年05月24日 03時46分04秒 | 室内楽曲

四国は雨降りです。五月雨であります。午後から気温がだいぶ下がりました。
この数日は半袖で仕事をしていたのに、今日は上着着用です。
職場の若い士の中には体調を崩しているものもいます。暑くなったり寒くなったり、ちと大変なので無理させんようにしています。

さて、今日もベートーヴェンのハ短調を。

■ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 作品18の4
■演奏:ジュリアード弦楽四重奏団
■録音:1968年5月 ニューヨークにて  CBSソニーの輸入全集盤

ベートーヴェンのハ短調。「運命」と同じく、昨日のヴァイオリン・ソナタ第7番と同じく、凝集力と緊迫感の音楽。
こういう曲は、ジュリアード弦楽四重奏団で聴きたいと思う。
前週完成までにメンバーが何人か交替したが、第1ヴァイオリンのロバート・マンとチェロのクラウス・アダムは変わらない。リーダーと、四重奏団を支える低音部が変わらなかったのだから、全集としては一貫している印象を受ける。

この弦楽四重奏曲第4番はベートーヴェン若書きの曲だが、構成といい、楽想といい、さすがベートーヴェンと云いたくなる見事な音楽になっている。

演奏はさすがのジュリアード、峻厳なアンサンブルが気持ちいい。いや、ガチガチのアンサンブル過ぎて、気持ち悪いくらいと云った方がよいか。矛盾しているようだけれど。
しかし、このアンサンブルこそ、ジュリアードSQにとっての誠実であり、真実の演奏だったのだろうと思う。

第1楽章の力強さ、第2楽章の柔らかい表情。
第3楽章メヌエットはどこまでも美しく、フィナーレは緊迫の表情と若々しい叙情とが交錯する。
ジュリアードSQの名演奏と思う。が

録音はやや乾き気味のオンマイク。
残響が少ないので、曖昧さのない、スッキリとした音の立ち上がりを味わえる。アンサンブルの緊密さを鑑賞するには、こういう録音の方がいいかもしれない。

いつも思うのだが、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の厳格さ・真面目さ、対位法の美しさを味わうのには、アメリカの四重奏団がいいような気がする。
このジュリアードをはじめ、ブダペストSQしかり、クリーヴランドSQしかり・・・・。(あれ?、ブダペストSQは晩年アメリカで活躍したんですよね・・・・)
情緒的に聴くなら、ヨーロッパ系、たとえばアマデウスSQ、ベルリン(ズスケ)SQかなとは思うけれど・・・。。

我が家の前に広がる田でも、田植えの準備が出来ました。
雨の中そろそろ田植えの季節でありますね。

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