クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

「春の声~シュトラウス・コンサート」 ボスコフスキー/VPOのウィンナ・ワルツ集

2007年04月24日 04時58分08秒 | 管弦楽曲
春の声が聞こえます。だから、今日はウィンナ・ワルツ集です。

「春の声~シュトラウス・コンサート」と称した、ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルの演奏。
1950年代から1970年代にかけての録音。DECCA原盤なので、おそらくソフィエンザールでの録音。
長いこと、LP3000円シリーズの、1970年代としては廉価盤だったものを聴いてきたが、今日はCDを取り出して気楽に聴いてます。

何を今さら、と云うべきド定盤のワルツ集。
しかし、これは何度聴いてもエエんだなぁ。ウィーン・フィルの音が、ふるいつきたくなるようなイイ音であって、指揮はイキでイナセなボスコフスキー。
このウィーン・フィルの魅惑的な響きに浸っていると、それだけで幸福になってしまう。
テンポといい、リズムといい、心地よいことこの上なしだし、ここぞでのルバートがまたカッコよく、垣間見せる粋な表情は微笑みをたたえて、陳腐な言い方だが、それこそ筆舌に尽くしがたい。

ウィーン・フィルの音は優美で優雅で、しかもしなやかな弾力と清の強さもある。さらに軟体動物のような柔らかさもある。繊細な響き、ニュアンス多彩な音色も最高。まあ、これほどのオケはあるんかいなぁと思いつつ、そのオケが親しみやすいワルツを演奏するのだから、これはたまらん。

「美しく青きドナウ」など、ワシらが音楽と云わんばかり。楽しんで演奏しているのが伝わってくる。

「南国のバラ」の開始部分などは、ため息の出る美しさ。そして、ウットリするような音楽の運び。微妙に音がずれる(ずれるように演奏しているんだろう)ところも、たまらない魅力。ヴァイオリンの艶やかな響きはもちろんだが、金管群のオシャレな響きも素晴らしい。こればかりは、他のオケがナンボ真似しようとしたって、出来ないところだろう。
「春の声」も同様の鮮やかさ。ヴァイオリンのキュッ、キュッという軽く艶やかな音は、「小股の切れ上がった女」のようなカッコよさ、あでやかさ。(表現が古いか(^^ゞ)

「ウィーンの森の物語」、チターは名手アントン・カラス。「第三の男」を思い出す。
そして「皇帝円舞曲」に「こうもり」序曲も、一気に楽しみました。
手拍子で一緒に踊りたくなる楽しさ。
ウキウキするような音楽ってのも、エエもんです。

DECCA録音も優秀です。今も鮮やかな音でVPOを聴けます。
録音年の間隔があいているようですが、音は一様、さすがです。
バラツキがありません。



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