クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

J・S・バッハの管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068 コレギウム・アウレウム合奏団

2007年04月27日 05時07分58秒 | 管弦楽曲
明日からGWです。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
僕は、今のところカレンダー通りの勤務で3連休・2日出勤・4連休の予定ですが、前半は法要納骨・区民運動会の役員・持ち帰り仕事(研修会発表の資料づくり)、後半の連休はおそらく溜まった仕事の片付け(だから多分休日出勤(^^ゞ)になりそうです。
楽しみにしていた息子2人の下宿先・大阪行きはもう少し先になりそうです。梅田のワルティとか阪急名曲堂とかね、行きたかったんですが。


さて、今日はJ・S・バッハ。管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068。
コレギウム・アウレウム合奏団の演奏。
1960年代末、フッガー城の糸杉の間での素晴らしい録音。LP2枚組のテイチクの廉価盤。原盤は独ハルモニア・ムンディ。

バッハの管弦楽組曲第3番は壮麗で豪華な曲だと思うが、コレギウム・アウレウム合奏団の演奏で聴くと、全体的にひなびた味わいになる。
コレギウム・アウレウム合奏団が活躍したのは、古楽器演奏のはしりのころであって、楽器はオリジナルだが、演奏スタイルは現代楽器風という、いわば過渡期らしいものになるのだろう。でも、僕はこの団体が好き。

僕がクラシック音楽を聴き始めた頃が、ちょうどこの団体の廉価盤がテイチクから続々発売されていた頃で、ビンボーな学生だった自分にはとても有り難く、バッハやヘンデル等の有名どころのバロック曲集は、おおかたコレギウム・アウレウム合奏団で揃ってしまったのだった。そして、何度も聴いているうちに、この演奏が身体に、(そして誰もが経験する青春時代であったわけで、身体だけでなく心の中にも)、染みついてしまったのかもしれない。
だから、この組曲・この演奏は、郷愁とともに僕の中にあるんですな。

さて、演奏であります。

序曲はさすがに豪華壮麗。音程を取りづらい管楽器も頑張っている。

でも、やはり聴きものは「エア(アリア)」だろう。弦楽合奏のアンサンブルが美しく、ゆったりとしたテンポも実にイイ。最近の古楽器演奏は、速すぎる。このくらいがちょうど良い。心にしみる。静謐の美を味わえる、名演と思う。

「ガヴォット」は、管楽器の音色が美しく、素朴でひなびた味わいが実によい。トランペットもオーボエもなかなか巧いもんだ。古楽器草創期のこの時期だったら、技術的にも大変だったろう。弦楽セクションとよく融け合って、すばらしく美しい響き。

「ブーレ」と「ジーグ」はすてきな舞曲。コレギウム・アウレウム合奏団で聴くと、可憐な感じになる。路傍の花のように、奥ゆかしささえ感ずるこれは佳演。

録音状態は、今も最高。
キルハイム・フッガー城の糸杉の間の素晴らしい響きが印象的。
この余韻がたまらないですな。


過去のコレギウム・アウレウム合奏団のエントリーです。
★モーツァルトの交響曲第40番ト短調 K.550
★ヘンデルの合奏協奏曲集作品6
★ヘンデルの「水上の音楽」
★バッハの管弦楽組曲第1番ニ長調 BWV1066





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