本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
雪割草の生育地は秋田にも数ヶ所有ったが、
乱獲の影響等もあり、めぼしい処では絶滅してしまった。
そのためわざわざ隣県の山形に観に行くことが多い(例えばこちらなど)が、
岩手にも一箇所有ると最近知った。
花巻市の低山、万寿山だ。初めて訪ねたのは3月20日。
しかしこの時はちょっと早すぎた上に詰めが甘かったようで、
肝心の雪割草(ミスミソウ)にはほとんど会えなかった。
あとでfb友人から、生育場所を詳しく教えてもらったものの、
寒の戻りがあり、なかなか再訪できずにいた。
そして4月9日、再チャレンジ。
今回は表参道から鉄塔まで登ったら、(展望のない)山頂には寄らず、
いわゆる周回コースを歩いて、再び台温泉に下りることにした。
万寿山の登山口
表参道とは言っても万寿山の登り口はご覧の通り、民家の間の細道から始まる。
今回の非合法マップ。初めは緑の破線を歩く。
オウレンは民家のすぐ後ろから咲き出していた。
セリバオウレン
ショウジョウバカマの蕾とミスミソウ
ショウジョウバカマ
ミスミソウはなかなか出て来ない。その多くは周回コースの後半にパラパラ咲いていた。
今回はセリバオウレン、ミスミソウの他に、山頂部ではショウジョウバカマも咲き出していた。
イワウチワの蕾はまだ硬かったので、
今回は無理かなと思っていたら、周回コースの終わりの方で、ホンの数輪だけ開花していた。
イワウチワ
シュンラン (蕾)
他の花はサッパリだった。
ちょっとエレガントな芽出しはツルリンドウ。
ツルリンドウ
ツルシキミ(実)
ヤドリギ
周回コースの終点・出口は意外にも高級旅館の門だった。
ミスミソウは咲いていたものの、小さな白にピンクが少し混じる程度でなんか物足りない印象。
周回コースで出会った地元の親切な方(老婦人)によると、
「昔はこんなもんじゃなかった。足の踏み場もないくらい密生していた。
観光客が多くなりすぎたので、減ったのかも。でも近くにもっといっぱい生えてる山が・・・。」
と聞いたが、
その山とは前回(3月20日)、偶々見つけた山と同じだと分かり、
ただちにそちらに向かった。ε=ε=へ(+´π`;)ノ
近くのもっといっぱい生えてる別山(保護の観点から山名は伏す)の登山口。
ここの雪割草(ミスミソウ)は株が大きく、花付きもよかった。
花も大きく、万寿山のものの倍以上有った。
ミスミソウ
今日、出会った中では最も濃いピンク株。
別山の山頂への登り
折角なので、別山の山頂もめざしてみる。
登山道は緩やかだったが、樹林でほとんど展望無し。花も無し。
樹林越しに見えた白いお山は早池峰山か。
この山のミスミソウ群生地は主に北斜面に有り、万寿山に較べると開花が遅い。
従ってこの先も当分の間、愉しめるかもしれない。
なお今日見た限りでは、花色は白やピンクばかりで、山形のとある山のような青紫の系統は見当たらなかった。
別山を下山後、登山口向かいの崖をちらと眺めたら、
なっ( ̄π ̄;なんとそこには、雪割草(ミスミソウ)がいっぱい咲いてるじゃないか。
ミスミソウ
ミスミソウ
こちらはキクザキイチゲ
こちらのフィールドは南向き斜面なので開花が早く、既に終盤モードだった。
いずれにしろ万寿山の周辺は雪割草(ミスミソウ)の宝庫だと知る。
万寿山にはこの後、更にもう一回行っている。
以上。