(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)
スズランの花に逢いたくなって、6月19日、岩手の早坂高原を訪ねてみた。
ところが、高原に着いて、まず目に入ったのは、真っ赤なレンゲツツジだった。
ところどころで黄色も混じっている。
レンゲツツジの黄色は園芸品種しか見たことがなかったので、初めは誰かが遊び心で植えたのかなと思ったが、
高原一帯に分布しているところを見るとそうでもないかもしれない。
白い花をつけた低木もあった。
蕾や咲き始めの花は赤味を帯び、なかなか美しい。
「ズミ」というリンゴの仲間だ。
ズミ(エゾノコリンゴ)
原っぱのあちこちに実姿になったオキナグサが散らばっていた。
オキナグサ実
オキナグサ有るところにアズマギク有り。
しかし花の時期は少しずれており、アズマギクの方が遅い。花の密度は以前、訪ねた時よりもずっと濃くなっていた。
アズマギク
さて、今回の目的の花、スズランだが、
花は思ったよりも地味である。
葉蔭にひっそり咲く花を写すには、アクロバット的な姿勢を強いられる。
ところで、帰り道、この花の素晴らしい香りを嗅がないでしまったことに気付いた。来年の愉しみに残しておこう。
スズラン ヒメイズイ
ヒメイズイはスズランに少し似てるが、こちらはアマドコロの仲間。
野生のスズランは秋田では極めて少ない。私は大館のN風穴(こちら)でほんの数株見ただけである。
それに較べると、岩手や青森の高原地帯には豊富だ。
この植物、毒があって動物に食べられないため、放牧地などでは大群生になりやすいと聞く。
レンゲツツジが多いのも同じ理由だろう。
となれば、この地のスズランやレンゲツツジの群生はべこ(牛)の作った花風景だろうか。
スズランは草地だけでなく、森林の中にも侵入している。
ただし日陰が強くなると、その勢いは衰え、別の植物に代わられてしまう。
マイヅルソウ
マイヅルソウと一緒の赤味を帯びたスズランのような花はベニバナイチヤクソウ 。
上向きのスズランのような花はササバギンラン。ラン科は他にコケイランも有った。
この高原、次はどんな花風景を見せてくれるのだろう。
以上。
こちらの南国の山では、なかなか見られません
さすがですね。
感動しました羨ましい限りです
ありがとうございました