本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである(2020/04/11)。
再アップ(2022/11/28)。
2009年の11月中旬、本業用事で沖縄に行くことになった。
折角の機会なので、本業以外のこと、南国の植物やその他風物にも親しんで来ようと考えた。
秋田空港を朝のJAL便で発つ。この日の最低気温は1℃。
翼の下には鳥海山が見えた。山頂部は既に真っ白、そして裾野は紅葉が盛りだった。
羽田で別のJAL便に乗り換え、二時間と少し、沖縄本島上空に差し掛かる。
下に見えるのは名護市の屋我地島や羽地内海と思われる。
島を覆う森はまだ青々としている。
この日、沖縄の天気は下り坂で、那覇への到着とともにパラパラと雨が降りだしたが、気温は26℃。
朝の秋田とは25度も違うことになる。
今回、観光の為の時間は11月14日の半日くらいしか確保出来なかった。
その貴重な時間をどこでどう過ごすか。どんじゃら広場(当時のホームページ掲示板)の皆さんに訊ねたところ、
那覇から近場の『東南植物楽園』はどうかとのアドバイス。
現地でタクシーの運転手さんと交渉したところ、
北部にある『美ら海水族館』やスキュバダイビングをしきりに勧められたが、半日ではとても・・・(^_^;)
だからといって、東南植物楽園だけではタクシーとしてうま味が無い。その妥協点(?)として連れて行かれたのが、
まずは琉球村(写真、レポートは省略)。
そして万座毛(まんざもう)。
(´π`;)何やら親近感を感じる地名だ。
こちらはモウ(牛)ではなく象みたい。
この断崖はいにしえの珊瑚礁が隆起したもの。
♪ジャジャジャーン。火曜サスペンス劇場のロケに使われそうな海岸。
私が寄った時は、風が物凄く強くて、時々波しぶきが雨のように降りかかって来た。
そんな過酷な環境にもめげず生えていたのが、パイナップルじゃないアダン。
アダン Pandanus odoratissimus (タコノキ科。琉球列島~東南アジア原産)
アダンは、孤高の画家、田中一村の絵で知った。
今、本物のアダンを目にして、感無量。
手持ちの田中一村作品集。
この木は
モンパノキ Messerschmidia argentia (ムラサキ科。琉球、小笠原、太平洋諸島原産)
ムラサキ科の樹木は初めて見た。
万座毛の名の由来:Wikiによると、
琉球王朝の時の王である尚敬王が、「万毛(毛は原っぱのこと)」(言い換えると「一万人が座れる広い原っぱ」)
と評したことに由来しているそうだ。
天然芝の草原に咲く黄色い花は、
ホソバアダンじゃないホソバワダン(キク科)。
ホソバワダン Crepidiastrum lanceolatum イソノギク Aster asa-grayi
イソノギクは地味だが、琉球列島の限られた場所(例えばこの万座毛の周辺)だけに生える極めて珍しい野菊の一種。
絶滅危惧・危急種。場所によっては、ホソバワダンと混ざって咲いていた。
この付近一帯のユニークな植物群は
『万座毛石灰岩植物群落』として沖縄県の天然記念物に指定されている。
万座ビーチホテル方面を望む。
ソテツやクサトベラも有ったが、あうぅ(つдi)今回は写し損ねた。
時間の制約もあり、沖縄の海の花レポートはたったこれだけ。どうか許して欲しい。
以上。
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