最低でも月に一回、シーズンによっては複数回通っている男鹿毛無山だが、
今年の五月はまだ行ってなかった。
大型連休明け以降は山頂部で男鹿の名花オオサクラソウが咲いており、
それをめあての登山者も多い時期にあたるが、
個人的には、昨年見逃してしまったヤマシャクヤクが気になっていた。
今日の天気は曇りで、ときおり小雨もぱらついていたが、
午後から晴れるとの予報なので、思い切って行ってみることにした。
五社堂の999段石段。緑がだいぶ濃くなってきた。
登り口で咲いていたのは地味な木の花ばかり。
ミツバウツギ
この木は男鹿にとても多く、ずっとただのウツギだと思っていたが、葉が三枚で実が特有の形をしている。
手持ち図鑑を繰ったら、ミツバウツギとわかった次第だが、科もミツバウツギ科とウツギとは別科であることがわかった。
ミヤマガマズミ
サルトリイバラの地味な花
サンショウの花
ウゴツクバネウツギ
霧雨の中で咲くヤマツツジ
一時間弱登ると本格的なブナ林になる。
このブナの木より先、本格的な林になる。
ヤマシャクヤクの蕾
道端の近くでヤマシャクヤクを一株見つけたが、まだ固い蕾だった。
花を見るためには、もう十日後くらいして、また来なければならないかなと思う。
霧雨の中で見たブナの木や地味な花たちを。
ルイヨウショウマの地味な花
マイヅルソウ
ツクバネソウとユキザサ
暗い林の中、地味な花が続く。
クルマバソウ
サワハコベ
霧雨の林
林の中はさらに暗くなったが、道端でイチヨウランを一個見つけた。
このランは男鹿の山にけっこう多いが、ちっこい上に花が緑色なのでつい見逃してしまう。
他に無いかと暗い林の下を舐めまわすようにして探す。
見つけたら這いつくばって撮影。地面は濡れており、衣服も汚れるが、相手がちっこいのでそれはしょうがない。
イチヨウラン
山頂部のあがりこ状のブナ
霧は相変わらずだが、今回の目的のひとつ、オオサクラソウはまだ咲いていた。
オオサクラソウの群生
オオサクラソウの大株
オオサクラソウ
ハクサンハタザオ。地味だが、わりと珍しい花。
例年(例えばこちら)と較べると、花の色がやや薄いように感じたが、
それは天候のせいなのか、はたまた花が古くなってしまったせいなのか。
以上。
「男鹿でヤマシャクヤクと・・・」に続く。
山を歩くときは晴れているのがベストですが、
小雨や霧の時も味わいがあるものですね。
男鹿の毛無山は名前とは反対に樹林に包まれ、
展望は効きませんが、中腹のブナ林はけっこう見ごたえがあります。
秋田は北国雪国なので、男鹿のように海が近く低山でもブナの木は多いです。
麓の住人とのかかわりでしょうか、人手が加わってあがりこになったりとか
個性的な姿になった大木もけっこうあり、
それらに会うのが愉しみの一つになっております。
霧雨のブナ林の光景、素晴らしいですね。
林床の花々もさることながら、ブナ林には惚れ惚れします。
有難うございました。