(本頁は「鳥海山の花図鑑/晩夏と初秋」の続きです。)
本頁では九月下旬以降、十月にかけての草木の紅葉と実を扱ってみた。
なお山の秋や冬は高いところから先にやって来るので、今回は山頂部の方から始めている。
2015/09/27 康新道岩場の草紅葉。紅いのはホソバイワベンケイ、黄色はチョウカイフスマ。
2015/09/27 ホソバイワベンケイ 2019/10/16 ネバリノギラン
2015/09/27 チョウカイフスマ
2020/10/02 チングルマの草紅葉。右上の黄葉はハクサンイチゲ。
2020/10/02 紅色はハクサンフウロ。黄葉はハクサンシャジン。 2020/10/02 ハクサンイチゲの残り花。
ハクサンイチゲは初夏に一斉開花した後、盛夏や秋にも残り花(二度咲き?)をけっこうな頻度で見かける。
2020/10/02 キンコウカの草紅葉。暗い紅紫はシロバナトウウチソウ。
ウラジロハナヒリノキの紅葉。地味な低木だが、紅葉は深いワインカラーになる。
2018/09/28 滝の小屋ルート八丁坂にて。
シラタマノキ Gaultheria pyroloides
コケモモ Vaccinium vitis-idaea
ともに夏場に見過ごしており、鳥海山には無いものと思っていたが、
秋に康新道を歩いたら、果実でその存在に気づいた。
2019/10/16 シラタマノキの実 2019/10/16 コケモモの実
ダケカンバ Betula ermanii
鳥海山では鉾立や滝の小屋ルートではほとんど見かけないが、祓川ルートの下部には多い。
秋も深まり、落葉すると樹形がよくわかるようになる。
2019/10/16 祓川ルート・賽の河原付近にて。
ミヤマナラ Quercus mongolica var. undulatifolia
鳥海山の亜高山帯(偽高山帯)を代表する落葉低木。高木になるミズナラの変種とされる。
紅葉の色は橙色から、濃い赤褐色まで幅が有る。
2018/09/28 八丁坂にて。 2019/10/16 祓川ルート下部にて。
オガラバナ(ムクロジ科)の紅葉。
2019/10/16 祓川ルート下部にて。
マルバマンサク Hamamelis japonica subsp. obtusata
紅葉の色は橙赤色から、明るい黄色まで幅が有る。
2015/09/27 2019/10/16
オオカメノキ Viburnum furcatum
2015/09/27 祓川ルート下部にて。
ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana
ナナカマドに較べると、実は大きめ。
小葉の数は少なめで、先は丸く(少し尖るものもある)、裏面は粉白色になる。
2018/09/28 ウラジロナナカマドの実。 2018/09/28ナナカマドの実。
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