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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『スワロウテイル』観ました。

2016-11-16 16:00:00 | 邦画
1996年:ロックウェルアイズ制作。 監督:岩井俊二。 WOWOWからの録画。
公開当時、かなり話題になった映画だと記憶しています。
ただ自分的には冒頭部分を観て、「こりゃ~自分には合わないかな」と視聴を中止した
覚えがあります(^^;
最近観たアニメ『花とアリス殺人事件』の好印象により、改めて岩井俊二監督作品を
チャンと観なおしてみようという気になり、その手はじめがこの『スワロウテイル』。

 
円の都、すなわち円都。              大量の人間が富を求めて日本にやってきた。

かつて日本の通貨”円”が世界一強かった時代のハナシ。
世界中から富と幸運を求めて有象無象の連中がワンサカと日本にやってきた。
或るいはマフィア組織をバックに荒稼ぎする者、また或るいは底辺の労働者
として日々を過ごす者。
シノギの方法はそれぞれだが、日本人からは一様に”円盗”と呼ばれ卑しまれていた。

  
母親に別れを告げる。               ひょんな経緯でグリコの妹分となる。

街の娼婦として何とか食いつないでいた女。
一度は大きな夢を掴みたかったのか、クスリの密売に手を出してマフィア連に
殺されてしまう。女と顔見知りの何人かによる葬式もどき。
女には名無しの娘がひとりいた。行き場をなくした彼女は、あれこれの末に
グリコという名の娼婦の妹分としてアゲハの名をもらい、居場所を得る。
グリコは顔見知りのなんでも屋”あおぞら”にアゲハを連れていく。
金になれば殺しでも何でも請ける連中だが、いったん仲間と認められればその結束は固い。

  
ごみの山から使えそうなものを漁る。        ヤクザの組長に須藤の行方を訊ねるマフィア。

話は変わって。
ヤクザの葛飾組組長のところには穏やかならざる来客があった。華系マフィアの一行だ。
商売上の大事なデータを葛飾組組員・須藤に盗まれてメンツ丸潰れのマフィアたち。
須藤の行方を厳しく問い詰めたが、組長も行方を知らないと分って首を切って殺してしまう。

 
ミキサー車に轢かれ須藤は即死。          これが問題のカセットテープ。

件の須藤だが。グリコの客として彼女の部屋で過ごしていた。だがヤクザ風を吹かして
グリコに乱暴したために、偶々そこを通りかかったアーロウ(元プロボクサー)に殴られ、
窓から突き落とされる。そこを運悪くコンクリートミキサー車に轢かれ、絶命。
成り行きとはいえヤクザを殺したとなると、あとが面倒だろう。
あおぞらの仲間と共に、夜中に遠くまで死体を運んで埋めてしまおうとするが、須藤の
体内に何かが隠されていることに気づく。
それは華系マフィアが必死に探している、一万円札の磁気データが記録されたカセット
テープだった。

結構あれこれと賑やかなストーリーですね~。こういう映画って割と万人向けなのかも。
でもあんまり自分の好みじゃなかったです。
当時かなり評判になった映画だし、自分のような感想をもつ人は多分
少数派なんでしょうけれど。
画質・音質のクォリティに関しては、なんとか水準をキープというか、
よくある日本映画のパターンですね。あんまり期待しちゃイケナイというか....。

『花とアリス殺人事件』観ました。

2016-11-12 16:00:00 | 劇場用アニメ
2015年:ロックウェルアイズ+スティーブンスティーブン制作。 監督:岩井俊二。 
セルBDにて視聴。

岩井監督の実写映画はこれまでに何本かは観ていました。ただしいずれも序盤だけ(^^;
彼の映画はどれも世間的評価は高いものの、自分にはどうもいまひとつピンとこなくて、
観はじめてスグに「観るの止~めた」となるのが通例でした。
ですがこの映画はずいぶん評判が良いらしいので、今回思い切ってアマゾンでポチっ。

 
引越し作業中に隣家からの視線を感じて。      間違いない! ニ階の窓から誰かが覗いている。

ある地方都市に引っ越してきた有栖川一家。母・加代(作家)に娘の徹子(中学生)だ。
ここの土地は加代にとってはずいぶん田舎に感じるようだが、徹子にはそれほどの印象はない。
家の中で引っ越し荷物を片付けていると、隣家のニ階の窓から強い視線を感じる徹子。
確認をしようとすると、さっさとカーテンの陰に姿を退く相手。

 
隣家の荒井さんからの苦情。            かつて同じバレエ教室に通っていたフーコとの再会。

ゴミの出し方がなっていないと、隣の荒井さんに怒鳴りこまれる。朝から少し不愉快かな?
とにかく今日からは石ノ森学園中学校へ、転入生としての初の登校日だ。
気合入れて行こう!
しかし新顔の彼女を敬遠する校内の空気を感じて、彼女はまたもや不愉快な気分になる。
ムシャクシャする気分のまま、下校しようとする徹子に親しく声をかけてくる思いがけない
生徒がいた。むかし同じバレエ教室に通っていた懐かしいフーコだった。
「こっちにもバレエ教室ってあるんだよー」「あたしまだバレエ続けてるんだよー」
「良かったらまた一緒にバレエ頑張ろうよ」

 
少し踊ってみる。やはりバレエは楽しい。      レッスン料の心配をする徹子。

初めのうちはフーコの誘いにあまり乗ろうとしない徹子。しかし見学だけということで訪れた
バレエ教室で実際に体を動かしてみるとやっぱりバレエって超たのしい!
しかし家の経済状態を考えると中学校以外にもお金のかかるバレエを、とは言いだしづらい。
娘の気持ちを聞いて「アンタはそんな心配をしなくていいの」加代は胸を張る。

 
なんと石ノ森学園で殺人事件があった?       いかにも真相を知っているかのように振る舞う睦子。

石ノ森学園で起きたと噂の”ユダ殺人事件”。バレエ教室でも結構な話のタネになっている。
ただし事件の正確な顛末を知っている人間は誰もいないようだ。
ただ如何にも事件の全貌を知っているかのように振る舞う、超目立ちキャラの陸奥睦子以外には。
ある日、ひょんなキッカケで口を利くようになる徹子と睦子。
すると睦子だって本当には事件の核心部分を識らないのだということを知る。
がぜん興味をひかれた徹子。自らこの殺人事件の解明をしてみようと思い立つ....。
そうなると、まず最初に会うべき人物は?

通常観るアニメとは少しだけ雰囲気が違いますね。本作のようにまず実写映像を撮って、
それを元にアニメ化するというロトスコープの手法は、アニメーターの手作業によって
創られる動きとは結構印象が異なるものだと思います。
とはいっても観ているうちに目が慣れてしまったようでもあり、そんなに際だった
印象にならないような工夫も入っているのかな?
また画面がとても広く感じられました。その印象がどこからくるものなのか考えました。
結論として画面内に描かれている各物質のサイズの関係が実物・実世界と全く同じ
だからだと気がつきました。成歩堂そうか~あっ異議はナイですよ?(^^;
このように普段考えないようないろいろなことを、このアニメを観て考えてしまったと
いう点が面白くて、まずは印象づけられました(^^;
いやまあそういうマニア的な感想はともかく、内容というかストーリーも
けっこう柔軟に展開していって、楽しませ飽きさせないと思いました。
観たあとで冷静に考えると「あれってナンだったの?」というパートが
無きにしもあらずですが(^^;
少なくとも映画の画面に向かい合っているうちは気にならずに済んでしまいますね。
このBDは買って良かったと思いました。

『白い沈黙』観ました。

2016-11-10 16:00:00 | 洋画
2014年:カナダ。 監督:アトム・エゴヤン。 WOWOWからの録画。
事前知識ゼロで観ましたが、なかなか面白い映画でした。
組織的な児童誘拐犯罪を描いています。

 
帰路の途中でパイを買いに立ち寄る。       2~3分後、車に戻ると娘は姿を消していた。

スケートのレッスンを済ませた娘キャスをお迎えして、いつものダイナーに
寄ってパイのお持ち帰り。だが車に戻ると、娘の姿がどこにも見えない。
ほんの2~3分のことなのに。
店のまわりをさんざん探したあと、ついに警察に通報。
夫マシューの落ち度を激しく責めたてる妻ティナ。
うわ~たまらんな~こういう奥さんって(^^;

 
店のまわりを必死に探すが、どこにもいない。    8年の後。娘はまだ生きていた。

警察はマシューの自作自演では?とも疑う。
まったく目撃者が現れず彼の言葉を裏付けるものが何もないので、状況は彼に不利だ。
以降の捜査も進まず、夫婦の仲はすっかり冷えて別居に至る。
そして8年が経過。
警察が偶然ネット上で見つけた娘キャスの近影。
母親を呼び出して確認させた結果、「これは娘に間違いない」と証言。

 
ネット上で子どもに優しく語りかけるお姉さん?   囚われの身ゆえ、キャスは已むなく組織に協力。

娘の生存は確認できたものの、同時に残念な事実も知ることになる。
何とキャスは誘拐組織の一員として、ネットを通して子どもたちを”釣る”役目をしていたのだった。

 
母親。夫に電話してまたも責める。

ティナは電話で夫にその事実を告げる。
「娘がこんなことになったのもぜんぶ貴方のせいよ」
うわ~たまらんな~こういう奥さんって(^^;

 
「君は良くやっているよ、ご褒美をあげよう」    8年ぶりの父娘の再会だが....。

キャスの働きぶりのお陰で、誘拐組織の営業成績?は順調のようだ。
ボスは彼女にご褒美を約束する。”ほんの2~3分だけパパに会わせてあげよう”

”組織的な児童誘拐”という割には、その組織の具体的状況があまり描かれていず、
その点で観る者にとっては今ひとつ理解しにくいと思いました。
作劇として、”金持ちで教養もある、だが変態男の個人的な犯罪”とも取れる印象で
明らかに映画としての詰めが甘いと感じました。
ただ全体的な印象をいえば緊迫感もそれなりにあるし、観た後の印象も悪くはなかったです。
あと誘拐された娘の父親役を『デッドプール』のライアン・レイノルズが務めています。

サブウーファー追加。

2016-11-08 16:00:00 | オーディオ
いまどきのシアター音響システムにはサブウーファーが必須ですね。
サブウーファー有りの音響に慣れてしまうと、やはり音楽用の2chの装置にも
同様にサブウーファーが欲しくなってしまいます。
そこで(AV用にサブウーファー2台使っているので)そのうちの1台を2chの装置に
振り向けてみようと考え、取りあえずやってみたんですけど余り上手くいきませんでした。

その後も”2chの装置にもサブウーファーを”と何となく考え続けていたのですが、
最近ソニーの密閉型サブウーファーSA-NA9ESという製品を知り、評判も良いようなので
導入の候補に入れて購入を検討することにしました。
ただ生産打ち切りの商品でして、アバックに在庫を問い合わせると最後の1台のみ
在庫有りということなので3日ほど考えた末に注文(^^;
(現在はピアノ塗装仕上げに変更されたSA-NA9ESpeという製品に切り替わっています。
音質の向上はあるんでしょうけど、価格もかなりのアップ。)


 
ソニーのサブウーファーが到着。          取りあえずSPケーブルで配線。ハム音あり(TT

ちょうど適当な長さのスピーカーケーブルが一組遊んでいたので取りあえずそれを使って配線。
でもスピーカーケーブルを長々と引っ張ったせいか、ハム音が少し出ちゃいました~。
すごく気になるのでなるべく早いうちにピンケーブルに取り替えようと思います。
(音楽再生の最中は聴こえないレベルですが、楽音が止まると否応なしにハム音が耳に入ります。)

 
カバーをつけた状態。               ピンケーブルに交換。ハム音が止まりました^^)/

2chの場合でも、サブウーファーのアシストがあると(当たり前ですが)
低音がしっかり聴こえるようになり、音楽を聴いていても楽しさがアップしますね。
2chスピーカー単独でもそれなりに低音は出ていたのですが、ずいぶん余裕が感じられます。
それにしても早くピンケーブルに取り替えなくっちゃ(^^;
それと、ただでさえ狭いところにサブウーファーを3台も置いたのでちょっと窮屈(^^:
2ch用も基本に忠実に2台置きたいところなんですが....やっぱり少しムリっぽい?

3日後の追記:
注文したピンケーブルが到着しました。早速SPケーブルと交換しました。
気になっていたハム音がピタッと止まりました。よしよし。
お陰で音の出方が全体にスッキリしてきました。
今後の課題としては、
① AVアンプでいうサブウーファー(モノラル)端子がラックスマンL-507uXには無いこと。
プリ部の出力がステレオのみなので、LかRのどちらかを諦めることになる。
2台使いなら問題は解決しますが、それだとお金とスペースの問題が....(^^;
② 設置位置が聴取位置(安楽椅子)の右側ですので、どうしても低音が右寄りになります。
気にしなきゃ好いとも言えますが、実際これは慣れていけばOKかな?

『いとしのムーコ』観ました。

2016-11-06 16:00:00 | TVアニメ
2015~16年:DLE制作、全25話。 監督:ロマのフ比嘉。 テレビ東京からの録画。
通常アニメ番組といえば30分枠が多いのですが、これは半分の15分枠の放映となっています。
内容も肩の凝らない、気軽に観れるものなので視聴していてもあまりストレスを感じずにすみます。
みずしな孝之氏のマンガが原作となっていますが、そちらは未読なので悪しからず(^^;

 
大好きな散歩。 ご機嫌なムーコ。          桜が満開。 見とれるこまつさんとムーコ。

ムーコは飼主のこまつさんのことが大好き。ムーコは秋田犬のようですが、
日本犬種の特徴として飼主以外にはあまり愛情や関心を持たない傾向があるらしい。
ムーコの行動を見ていると、なるほど~当てはまるところがあるようですね。
積極的に好意を見せるのは、こまつさん。それ以外にはその親友うしこう氏くらいです。

 
ムーコはこまつさんが大好き。           左から 篠原さん、こまつさん、ムーコ、うしこうさん。

ムーコの周囲の人間関係ですが、
まず飼主のこまつさん。個人経営のガラス工房オーナー。
その友人のうしこうさん。
うしこうさんの心のマドンナ、篠原さん。
しかし篠原さんは何やらこまつさんに関心があるようにも見える。

 
クリスマス。今日はボーダーを貸切ってパーティ。  れなの愛情はムーコにとってありがた迷惑(^^;

バー・ボーダーのマスター、棒田さん。娘のれなちゃん。
れなちゃんはムーコに興味津々だが愛情表現がちょっと乱暴で、ありがた迷惑....。
そしてムーコがいつもお世話になっている動物病院の武藤センセイ。
同性愛者なのはともかく、独身男性に対して見境なくモーションをかけてくるのが困りモノ(^^;

 
うしこう氏の絶対的マドンナ、篠原さん。      ムーコの見果てぬ夢。いつかこまつさんが犬になったらいいな。

こんな人たちが日々ちょっとしたことで幸せを感じたり、小さな悩みにおちいったり。
いわば普通の人々の生活がムーコの周囲で繰り返されて行きます。
ムーコの最大の願いは、いつかこまつさんが犬になること。
そうなれば思いっきり二人(ニ匹?)で遊べるのになあ.....。

飼主と飼犬の関係が、こないだ観た米アニメの『I LOVE スヌーピー』などに比べると
随分ちがうなという感じを受けます。
ディズニーの『ボルト』などでは、アクション映画にも出演するスーパー犬という設定。(^^;
まあラストはただの普通の犬になってしまうのですが。
自分的にはムーコのようにちょっとだけおバカなほうが真実の犬に近い気もしますが....
もっとも中には驚くほど賢い犬のケースもあるので、ひと括りな言い方は違うのかもしれませんが。