みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『エベレスト 3D』観ました。

2016-11-20 16:00:00 | 洋画
2015年:米・英。 監督:バルタザール・コルマウクル。 セル3D-BD盤にて視聴。
以前購入して半年ほどそのままになっていたBD盤で、本日ようやく封を切りました。(^^;

 
登山家にとっては、究極の目標エベレスト。     ロブ・ホール隊に参加する登山家たち。

登山家にとってエベレストの山頂に立つことは大きな夢であり勲章といえるでしょう。
ただかなり以前から商業的な登山ツァーの弊害が指摘されてもいるところです。
比較的経験の浅い者でも、お金さえ払えばガイドやシェルパ付きでエベレスト登山が
不可能ではない。そのため世界中の(登山に関心のある)お金持ちが気軽にエベレストを
訪れる風潮が久しく続いています。
現地にはこれといった産業がなく、現地の人たちにとって大きな収入となるシェルパ業に
就こうとする者が大勢でてくること自体は仕方のないことでしょう。
ただ大勢の登山者やシェルパがエベレストに入山する結果として登山渋滞!なる状況が
珍しくなくなり、そのことが直接あるいは間接的に危険を呼ぶようなケースが指摘される
ようになっています。そして起こるべくして起こってしまう大規模な遭難事故。
あらかじめ登山の順番を話し合いで決めようとする者もいるが、天候は刻々と変化する。
結局、誰しもが晴天の好条件で登りたいために話し合いなど成り立たない。

 
ベースキャンプ地に入るロブ隊。          前夜までの嵐が嘘のような快晴。

ロブ隊の一行は順調にベースキャンプ入りを果たし、以降40日ほどを登山訓練に費やす。
そしていよいよ本番となる1996年05月10日(金曜)の朝。
前日までの嵐が嘘のように晴れわたり、隊長のロブは予定通りに登山を決行する。

 
いよいよ出発の時が来る。隊全員に漲る緊張。    遂に山頂に立つ。他の隊員たちもこれに続く。

いざ実際に登ってみると、やはり可なりの困難に一行は遭遇します。
エベレストを登ること自体の厳しさは勿論ですが、必要不可欠な酸素ボンベの手配が巧くいってない
とか、登山路に張られている筈の補助ロープが張られていず、新しく自力で張らねばならないとか。
しつこく無酸素登山を主張する者との不毛な議論とか、いわば想定外のさまざまな事項に対処する
ための苦労が半端ではない。
細々と余計なことに時間と体力を割かれ、隊長ロブの神経や体力は摩耗していく。

 
ロブ隊には日本人女性も参加。           遅れてきたダグを支援するロブ。

色々と困難を乗り越え、とうとうロブ隊はエベレストの頂上を極めます。そこまでは良かった。
しかし皆が下山を始める頃になって、遅れたダグがようやく追いついてくる。
今から登るのは危険だからと止めるロブ。駄々っ子のように登頂の希望を言い募るダグ。
同じ登山家として彼の気持ちはよく分る。分るが....。結局ロブは折れる。
ダグと一緒に山頂に引き返していくのだが、二人が生きて還ることはなかった。
天候は急速に激変して、下山する他の隊員にも牙をむく...。

このディスクの場合、珍しいことに3DとATMOSが同時採用になっています。
やればできるじゃないですか~?(^^;
画質・音質ともに水準は超えていると思いましたが、現行3D規格の限界も見えたような(^^;
『ゼロ・グラビティ3D』でも感じましたが、やはり大自然のスケールを描くには今の規格では
力不足の感じがします。ここはゼヒUHD-BDの高規格が望ましいと思うんですけどね。
そういう意味でUHD規格に3Dが入らなかったのは非常に残念なんですけど(TT

追記:
本作同様に山岳の遭難事故を扱った『ヒマラヤ~運命の山~』(2009独)も
緊迫感あふれる傑作映画だと思います。機会があれば観られることをお薦めします。