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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『白い沈黙』観ました。

2016-11-10 16:00:00 | 洋画
2014年:カナダ。 監督:アトム・エゴヤン。 WOWOWからの録画。
事前知識ゼロで観ましたが、なかなか面白い映画でした。
組織的な児童誘拐犯罪を描いています。

 
帰路の途中でパイを買いに立ち寄る。       2~3分後、車に戻ると娘は姿を消していた。

スケートのレッスンを済ませた娘キャスをお迎えして、いつものダイナーに
寄ってパイのお持ち帰り。だが車に戻ると、娘の姿がどこにも見えない。
ほんの2~3分のことなのに。
店のまわりをさんざん探したあと、ついに警察に通報。
夫マシューの落ち度を激しく責めたてる妻ティナ。
うわ~たまらんな~こういう奥さんって(^^;

 
店のまわりを必死に探すが、どこにもいない。    8年の後。娘はまだ生きていた。

警察はマシューの自作自演では?とも疑う。
まったく目撃者が現れず彼の言葉を裏付けるものが何もないので、状況は彼に不利だ。
以降の捜査も進まず、夫婦の仲はすっかり冷えて別居に至る。
そして8年が経過。
警察が偶然ネット上で見つけた娘キャスの近影。
母親を呼び出して確認させた結果、「これは娘に間違いない」と証言。

 
ネット上で子どもに優しく語りかけるお姉さん?   囚われの身ゆえ、キャスは已むなく組織に協力。

娘の生存は確認できたものの、同時に残念な事実も知ることになる。
何とキャスは誘拐組織の一員として、ネットを通して子どもたちを”釣る”役目をしていたのだった。

 
母親。夫に電話してまたも責める。

ティナは電話で夫にその事実を告げる。
「娘がこんなことになったのもぜんぶ貴方のせいよ」
うわ~たまらんな~こういう奥さんって(^^;

 
「君は良くやっているよ、ご褒美をあげよう」    8年ぶりの父娘の再会だが....。

キャスの働きぶりのお陰で、誘拐組織の営業成績?は順調のようだ。
ボスは彼女にご褒美を約束する。”ほんの2~3分だけパパに会わせてあげよう”

”組織的な児童誘拐”という割には、その組織の具体的状況があまり描かれていず、
その点で観る者にとっては今ひとつ理解しにくいと思いました。
作劇として、”金持ちで教養もある、だが変態男の個人的な犯罪”とも取れる印象で
明らかに映画としての詰めが甘いと感じました。
ただ全体的な印象をいえば緊迫感もそれなりにあるし、観た後の印象も悪くはなかったです。
あと誘拐された娘の父親役を『デッドプール』のライアン・レイノルズが務めています。