みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

五味康祐氏の音。

2018-09-23 16:00:00 | オーディオ
有名作家でもありオーディオマニアでもあった五味康祐(故人)氏が、生前使用
していたステレオ装置一式が東京・練馬区に寄贈されています。
以来、そのステレオ装置一式を使用したレコード鑑賞会が練馬区の施設で定期的に
開催されています。

実際に五味氏が日々愛聴されていたオーディオとは一体どういう音だったのか?
ちょっと興味をひかれた自分は、その音を確認したくて電車・バスを乗り継いで
行ってきました(^^;
9月22日(土)の午後。練馬区ふるさと文化館でのレコード鑑賞会です。
ただ残念なことにカメラ持参を忘れたため、写真はありません。悪しからず。

結論としては、思いのほか”いい音だ”と感じました。
製品の製造時期がかなり古いのでどうなのかと思っていましたが、
現代的な音調にも問題なく適応しているように感じました。
いわゆる、陳腐さ感じさせることのない音で、とくに感心したのは音の浸透力。
ゆとりのある大柄なエンクロージュアから繰り出されるその音楽に不足を感じ
させられるところは有りませんでした。

何だこれってウチで聴いてるのと同じ感じの音だな~と思いました。
装置の構成はまったく違うものの、出てくる音の感じは案外に似通っていると感じました。
逆に氏が存命のころ当時のオーディオ製品を組み合わせて、この水準の音質に達したと
考えればやはり凄いことかもです。
現在の非常に進化したオーディオ技術は、既にある一点に収斂する状況に達していて、
水準以上の製品を組み合わせれば、音楽的にはそれほど差は生じないとも思えます。

そして、こうも言えるかと。新製品は絶えず続々と生まれている。
メーカーはユーザーの購買欲をあの手この手で刺激してくる。
しかしそれらにいちいち関わる必要は実はそれほどない。
基本的な装置の構成がいったん出来れば、あとはどう取り替えても大きな違いはない。
....いや違いはあるか(^^;
しかしそれが音質の向上を伴わないなら目先の音調が変わるだけのことでしょう。
そんなことよりも、いまあるお手持ちの装置でもっと音楽を聞くべきだと思います。

オーディオ装置は、あくまで音楽を聴く手段。
オーディオの趣味は確かに楽しいが、キリがないしお金も際限なくかかる。
あらかじめ一線をひいておくべきことでもあるでしょう。
そんな思いが頭を巡るのを感じつつのレコード観賞会でした。

追記:
当日の演目はグレン・グールド特集。
優れたピアニストではあるものの、一方かなりの変人とも聞いていました。
自分は彼のCDを実際に買ったことはなかったです。
実際に彼の演奏を聴いてみて、ナルホドこんな感じの演奏の人だったかと納得。
たしかに癖はあるが、音楽性という意味では一級だなと感じました。
いつも自宅で聴いている同曲の他の演奏家のCDと心の中で比較しつつ、なかなか
面白く聴けました。

追記2:
>何だこれってウチで聴いてるのと同じ感じの音だな~と思いました。
これまでも自宅の装置を何度か紹介していますが、”同じ感じの音”と書いた以上、
ここにラインナップを再度あげておきます。くどいようでスミマセン(^^;

 CDプレーヤー① :ラックスマンD-06
 CDプレーヤー② :デンオン DCD-2500NE
 アンプ :ラックスマン L-507uX
 スピーカー :ピエガ COAX90.2
 サブウーファー :ソニー SA-NA9ES


参加費の領収書がポケットから出てきたので写真を載せときます(^^;

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