1976年:東宝。 監督:西河克己。 日本映画HD(CS)からの録画。
ご存知”山口百恵+三浦友和コンビ”による文芸映画の一作。
ある百恵ファンに言わせれば彼女の出演作の最高傑作だそうです。原作は谷崎潤一郎。
自分はこの映画、初めて観ましたが”スターの映画”としては出来の良い方ですかね?

爪を切らせる琴。何かと口うるさい。 佐助を伴い琴の稽古に出る。
大阪船場の薬種問屋・鵙屋の次女=お琴は琴・三味線の名手だったが後天的な盲目者だった。
そのため身の回り一切の用事を雇い人の佐助に負う生活を余儀なくされていた。
佐助はお琴を後生大事に思い、お琴は佐助をかけがえのない存在と感じている。
だがきつい性格もあり、お琴は佐助に対してはいつも主人としての厳しい態度を決して崩さない。
昔はそういう身分のけじめがハッキリしていた時代だったということでしょう。

師匠㊨との琴の稽古。 雪の降る夜中、寝ずに三味線の稽古。
お琴の演奏は師匠から”自分の後継者に”と望まれるほどの立派な水準に達していた。
すでに名取りも果たして「春琴」の号を得ていた。
佐助はお琴の心のせめて一端だけでも理解したいと、寝る間も惜しんで三味線を独学で稽古。

独学の三味線をお琴の前で弾く。 年末の忙しい時に三味線どころやない、と姉からの苦情。
それがお琴の耳に留まって、直接指導を受けることになる。時節構わずの厳しい稽古が始まる。
姉のお良からは「年末の書き入れ時に三味線どころじゃない」と佐助を叱るが
妹のお琴も負けていない。
佐助の三味線は自分が彼に命じたこと、お叱りなら私が受けましょうと譲らない。
母親のとりなしにも「いつも妹にばかり味方して」とムクレてしまうお良。

妻からの報告を受け佐助をお琴専門にさせる。 気の強い彼女に似合わず涙を見せる
あとで事情を聞かされた父親・鵙屋安佐衛門。それならばいっそ佐助を店の仕事から解放して
お琴専門の世話係にしてしまおうと決心。
親にしてみれば姉妹のどちらも可愛い。無用の喧嘩の種はなくしてしまうに越したことはない。
あるとき大きな地震が起こる。この時ばかりは普段の構えをかなぐり捨てて佐助にすがりつくお琴。
”いつまでもお嬢さんとは離れませんよ”と繰り返す佐助の優しい言葉に安堵して落ちる涙ひとすじ。

佐助に真相を問いただす安佐衛門。 母親のしげもお琴に父親の名前を問う。
あるとき、お琴の妊娠が発覚する。誰が子どもの父親なのか?
佐助に問いただすと天地神明にかけてお嬢さんに手を出すなどということはありえませんと断言。
お琴に訊いても相手のお名前は絶対に云えませんと母親にさえ打ち明けてくれない。
結局、真相は最後まで闇のままになってしまう。産まれた子どもは已むなく里子に出される。
それから間もなくして父親の安佐衛門が病を得て、あっさり故人となる。
続いて琴三味線の師匠だった春松検校も高齢のため死去。
薬種問屋の家業は姉・お良夫婦に任せて自分は佐助を伴い街中の琴の師匠として独立するのだが。
世の波風は世間知らずのお嬢さん=お琴には思いのほか厳しいのだった.,...。
ラストは如何にも谷崎潤一郎(原作者)らしい展開です。
一応”山口百恵+三浦友和コンビ”の映画は全作録ってあります(^^;
すべて何年か前に契約していた日本映画HD(CS)からのものですが。
ただ日本映画HDの画質は、WOWOWなどに比べると、かなり落ちます。
いまは改善されているのですかね~?
せっかく録ったのだから塩漬けにしていないでボチボチとでも観ないと勿体ないかな?
ご存知”山口百恵+三浦友和コンビ”による文芸映画の一作。
ある百恵ファンに言わせれば彼女の出演作の最高傑作だそうです。原作は谷崎潤一郎。
自分はこの映画、初めて観ましたが”スターの映画”としては出来の良い方ですかね?


爪を切らせる琴。何かと口うるさい。 佐助を伴い琴の稽古に出る。
大阪船場の薬種問屋・鵙屋の次女=お琴は琴・三味線の名手だったが後天的な盲目者だった。
そのため身の回り一切の用事を雇い人の佐助に負う生活を余儀なくされていた。
佐助はお琴を後生大事に思い、お琴は佐助をかけがえのない存在と感じている。
だがきつい性格もあり、お琴は佐助に対してはいつも主人としての厳しい態度を決して崩さない。
昔はそういう身分のけじめがハッキリしていた時代だったということでしょう。


師匠㊨との琴の稽古。 雪の降る夜中、寝ずに三味線の稽古。
お琴の演奏は師匠から”自分の後継者に”と望まれるほどの立派な水準に達していた。
すでに名取りも果たして「春琴」の号を得ていた。
佐助はお琴の心のせめて一端だけでも理解したいと、寝る間も惜しんで三味線を独学で稽古。


独学の三味線をお琴の前で弾く。 年末の忙しい時に三味線どころやない、と姉からの苦情。
それがお琴の耳に留まって、直接指導を受けることになる。時節構わずの厳しい稽古が始まる。
姉のお良からは「年末の書き入れ時に三味線どころじゃない」と佐助を叱るが
妹のお琴も負けていない。
佐助の三味線は自分が彼に命じたこと、お叱りなら私が受けましょうと譲らない。
母親のとりなしにも「いつも妹にばかり味方して」とムクレてしまうお良。


妻からの報告を受け佐助をお琴専門にさせる。 気の強い彼女に似合わず涙を見せる
あとで事情を聞かされた父親・鵙屋安佐衛門。それならばいっそ佐助を店の仕事から解放して
お琴専門の世話係にしてしまおうと決心。
親にしてみれば姉妹のどちらも可愛い。無用の喧嘩の種はなくしてしまうに越したことはない。
あるとき大きな地震が起こる。この時ばかりは普段の構えをかなぐり捨てて佐助にすがりつくお琴。
”いつまでもお嬢さんとは離れませんよ”と繰り返す佐助の優しい言葉に安堵して落ちる涙ひとすじ。


佐助に真相を問いただす安佐衛門。 母親のしげもお琴に父親の名前を問う。
あるとき、お琴の妊娠が発覚する。誰が子どもの父親なのか?
佐助に問いただすと天地神明にかけてお嬢さんに手を出すなどということはありえませんと断言。
お琴に訊いても相手のお名前は絶対に云えませんと母親にさえ打ち明けてくれない。
結局、真相は最後まで闇のままになってしまう。産まれた子どもは已むなく里子に出される。
それから間もなくして父親の安佐衛門が病を得て、あっさり故人となる。
続いて琴三味線の師匠だった春松検校も高齢のため死去。
薬種問屋の家業は姉・お良夫婦に任せて自分は佐助を伴い街中の琴の師匠として独立するのだが。
世の波風は世間知らずのお嬢さん=お琴には思いのほか厳しいのだった.,...。
ラストは如何にも谷崎潤一郎(原作者)らしい展開です。
一応”山口百恵+三浦友和コンビ”の映画は全作録ってあります(^^;
すべて何年か前に契約していた日本映画HD(CS)からのものですが。
ただ日本映画HDの画質は、WOWOWなどに比べると、かなり落ちます。
いまは改善されているのですかね~?
せっかく録ったのだから塩漬けにしていないでボチボチとでも観ないと勿体ないかな?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます