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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『アントマン』観ました。

2016-09-05 16:00:00 | 洋画
2015年:アメリカ。 監督:ペイトン・リード。 WOWOWからの録画。

本作は3Dの効果が抜群なのだそうです。ですから本来なら3D-BDを購入して視聴する
べきなのでしょうが、自分が観たのはWOWOW版(2D)なので....。
だから3D効果については何も言えないのですが、なるほど如何にも3D効果がでそうな
方向で画作りがなされています。

 
侮辱されて激怒する若い頃のピム博士。    出所したばかりのスコットを迎えにくる仲間。

ただ肝心の中味というか、ストーリーの方はやや平凡という感じがしちゃいました。
現在の進化したCG技術によって、派手なシーンが適宜配されているので、見た目には
それなりのインパクトがありますが、観た後は内容の大半は記憶に残らないようにも
感じました(^^;

 
愛娘キャシーと現在の養父(警官)。         金に困り再度犯罪に手を染めるスコット。

犯罪に手を染め、収監されていたスコット。ようやく刑期を終えシャバに戻る。
だが妻は愛想をつかして、とっくに別の男と再婚。
唯一娘キャシーだけが自分を変わらずに慕ってくれていた。
キャシーのためにも、二度と犯罪には関わるまいと決心するスコット。
しかし現実に金に困ると、あっさり決心を翻す、心の弱い彼(^^;

 
あったのはバイクスーツ?一着だけだった。      スーツを持ち帰り、浴室で着てみる。

金持ち爺さんの留守宅を狙って泥棒に入るが、苦労して侵入した割には
金目のモノは何もなかった。ただ一着のバイクスーツに気づいて持ち帰る。
浴室で試着をしてみると、イキナリ身体が縮んで仰天するスコット。

 
いきなり身体が縮んで驚くスコット。         初めからピム博士の仕組んだ計画だった。

そのバイクスーツもどきこそが実はピム博士の偉大な発明品=アントマンスーツなのだった。
世界各国の政府筋や巨大産業連が等しくノドから手が出るほどに欲しがっている品でもある。
ピム博士はアントマンスーツをスコットに着せて、ある”仕事”をさせようとしていた。
世界平和の行方にも大きな影響を及ぼす、その重大な”仕事”とは何か?

エンドクレジットにDOLBY-ATMOSの文字が入っていました。
道理でサラウンド効果が中々だなと感じましたね。
空中を飛ぶ蟻の羽音の動きが結構良かったです。
また”続編あります”のアピールもありましたが個人的にはあまり....(^^;

『チャップリンからの贈りもの』観ました。

2016-08-31 16:00:00 | 洋画
2014年:フランス。 監督:グザビエ・ヴォーヴォワ。 WOWOWからの録画。

う~ん、人によっては凄くツボにハマる映画らしいですが、自分にはそれほどでも....。
ストーリーや雰囲気にあまり際立ったところがないし、けっこう平凡な映画に思えます。
メインの二人の俳優さんにも強い魅力は感じないし。
でも嫌味なところは無いんで、そういう意味ではこの映画、まずまずかな?
(実際に身代金を要求する、このような事件が当時実際に有ったそうです)

 
オスマンは出所した友人エディを出迎える。     入院中の妻を見舞うオスマン。

かつてエディに命を助けられたオスマンは、以来エディに強い友情を感じている。
出所したエディを出迎えて、雨露をしのぐ場所として自分のトレーラーを提供。
ただオスマンの生活は貧しくて、妻の入院費用を工面しようと苦労している。

 
オスマンは入院費用を銀行から借りようとするが。  母親が恋しいと泣いて父親に訴える娘。

オスマンは入院費用を銀行から借りようとするがせいぜい希望額の1割しか貸してもらえない。
母親が恋しいと泣いて父親に訴える娘。最早どうしていいか判らなくなるオスマン。
そんなときに当時の大スター、チャップリン氏が逝去したことをTVニュースで知る。

 
亡きチャップリンの墓。              二人は柩を掘りだして別の場所に移す。

オスマンが金に困っていることを察したエディはある提案をしてくる。
チャップリン氏の柩を暴いて別の場所に移し、身代金をせしめようと言う計画だ。
初めは躊躇していたオスマンだが、ますます窮状は差し迫り、遂にエディの提案に乗ることに。
何とか誰にも見られずに棺を別の場所の移すことに成功する。

 
公衆電話でチャップリン家に身代金を要求。     カン違いで別人を逮捕する警察。

電話でチャップリン家に身代金を要求。しかし同様の電話が他にもあり、本物の犯人だと言う
証拠を見せろと言われてしまう。そこで柩の写真を撮り、チャップリン家に送りつけるが....。
大方は予想通りの展開なので、ストーリー上の意外性はほぼないですね。
まあチャップリン氏に対する敬意がつくらせたファンのための映画とも言える....
冒頭にも書きましたが、作品全体に流れる雰囲気は悪いものではありません。

追記(2016.09.10):
この間、米クライテリオンBD盤の『キッド』『ライムライト』注文したところ、
ほどなくして国内盤の全集(角川)が12月に出ると知りました。
ちょっと考えたけれど、結局こちらも予約入れちゃいました(^^;
それにしても今まで長いことチャップリンのディスクには
余りパッとしたものが出ていないのが不思議でした。
いまどきDVDだなんて個人的には画質の点で全くお呼びじゃない....
”BD盤が出れば買う”と考えていましたが、それにしてもBOXとなるとチトお高いですね(^^;

『リアリティのダンス』観ました。

2016-08-28 16:00:00 | 洋画
2013年:チリ・仏。 監督:アレハンドロ・ホドロフスキー。 WOWOWからの録画。

ホドロフスキー監督というヒトは以前からかなり変わった作風というか、個性が強い
映画づくりをする人という印象がありますが、それはこの映画でも同じでしたね。
ただ最新作だけあって作品としての完成度がいつもより高いな~と感じました。


息子の教育に関して意見の別れる夫婦。      息子は父親に勇気を示そうと麻酔なしで歯の治療を受ける。 

南米チリの小さな港町で商売を営む夫婦。息子の教育に関して意見の対立する夫と妻。
夫ハイメは自分自身もそうありたいと願い、息子にもぜひ強い男になってほしいと願っている。


ハイメは独裁者イヴァニェスの暗殺を企らむ。   ところが何故か独裁者の馬丁になってしまう。

ハイメはチリ国民を苦しめている独裁者イヴァニェス大統領暗殺を目指す
秘密組織に属している。
だが暗殺計画は巧く行かなかったうえに、逆に大統領の命を助ける結果に。
イヴァニェス大統領に気に入られて彼の愛馬の馬丁の職を得る。
身近にいて、その人柄を知ってしまえば、大統領もそんなに悪人とは思えなくなってくる。
”くそっ俺としたことがナニを考えているんだ!”と悩むハイメ。
馬にわざと毒草を喰わせて死なせ、それ以降ハイメは孤独な放浪の旅に出る。


変わった行動を怪しまれ捕えられて拷問を受ける。 身も心もボロボロになって帰った彼を受け入れる妻と息子。

常人と異なる行動を怪しまれて警察に捕えられ、きつい拷問を受けるハイメ。              だが遂にチリにクーデターが起こり、彼は危うく命を拾う....。

 
妻は夫の心を長く苦しめてきたものの正体を知っていた。  心機一転。新たな土地で生活をやり直そうとする一家。

明るく色彩感の溢れる画調はなかなか惹きこまれるものがあります。特に赤色の
鮮やかさが印象的でした。
また全編にシリアスになり過ぎないというか、控えめながらもユーモア味があって、
そこも自分的には気に入りましたね。

追記(2016.09.02):
結局この映画のセルBDが欲しくなり、今日アマゾンでポチってしまいました(^^;

『シン・シティ 2』観ました。

2016-04-03 16:00:00 | 洋画
2014年:米。 監督:ロバート・ロドリゲス。 WOWOWからの録画。
スタイリッシュではあるものの一寸ピンとこない前作のことがあるし、
今回の『2』も可なり評判が良くないみたいなので期待せずに視聴しました。
ところが意外なことにこの映画、自分はソコソコ楽しめてしまいましたよ~(^^;

 
また一人、シンシティに野望を抱く野郎の登場だ。  初めは手堅くスロットマシンから始める。

欲望の街、シン・シティ。若きギャンブラー、ジョニーはこの街での一攫千金を夢みている。
まずはスロットマシンで小銭稼ぎ。そこから進んで最奥のポーカー勝負の部屋へ。
大勝ちを続けてバッグに札束をパンパンに詰め意気洋々と引き揚げる。
しかし彼はやり過ぎた。メンツを潰されたと感じた元締めはジョニーに仕返しにやってくる。

 
ジョニーはポーカーで大勝ち。胴元も顔色なし。   浮気の現場写真を撮るドワイト。

私立探偵のドワイト。浮気の現場写真を撮り、それで食いつないでいるような男。
だが彼にも一片の義侠心はある。
情事の後に女を撃ち殺そうとしている場面に出会い、思わず男を懲らしめてしまう。

  
昔の女エヴァに呼び出されたドワイト。           貧民街出身の猛獣マーヴ。

昔の女エヴァから電話があり、心ならずも呼び出されるドワイト。過去に何度も
煮え湯を飲まされ懲りた筈の相手だが、会ってしまうと彼女の魅力にはやはり抗えない。
結局は今回も都合よく使い捨てにされヒドイ目に遭うことになる(^^;

 
マーヴとドワイトには奇妙な友情が生まれ....。   ハーレーで殴りこみをかける終盤。

そんなドワイトと猛獣のごとき男、マーヴの間に奇妙な友情が生まれる。
マーヴの助力を得て、男のケジメをつけに行動を開始するが....。
いかにも作り話めいたストーリー展開ですが、それが自分には結構楽しかったです。
男にとってこういう硬派っぽい感じは嫌じゃないんじゃないかな?
時間があるときに前作を観直そうかな、という気にもなりました。

『21グラム』観ました。

2016-03-28 16:00:00 | 洋画
2010年:米。 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ。 WOWOWからの録画。
評判の良い作品なので期待していたんですが、実際に観てみると今ひとつでした。
時間軸の交差がたびたびあるのはともかく、『オチ』のない落語を聞かされたような....。
どの俳優さんたちも頑張っていると思うんですが、作品としての纏まりが希薄に感じました。
つまり監督さんの責任が少なからずあるといった印象です。
全体を流れる雰囲気は割と引き締まっていて良いものがあるんですけどね~。
最後の『21グラム』に対するコメントも何かあんまり意味がないって気がするし。
観終ったあとにアヤフヤな気分の残る、ちょっと残念な映画でした。

 
元コカイン中毒患者のクリスティーナ。       かつて「札付き」だったジャック。いまは熱心な信者に。

コカイン中毒患者のクリスティーナ。今は結婚して子どもにも恵まれ幸せな毎日。
断酒会ならぬ断薬物の会にも定期的に出席している。
しかしそれは表向きの話。実は現在もコカインとは切れておらず、精神的に不安定な
状況にあると、つい薬物に頼ってしまう傾向がある。
つて札付きのワルだったジャック。いまは信仰に目覚めて、教会の奉仕活動にも
積極的に参加している。

 
ポールの妻メアリーは人工授精を希望。       必ずしも成功するとは限らないと釘をさす医師。

学で数学を教えているポール。心臓の持病があり、移植手術を受けない限り
先は長くないとの診断を受けている。
のメアリーは、夫の存命中に人工授精でポールの子を産みたいと願っている。
ただ人工授精をしても必ず成功するとは限らないと医師は釘をさす。

 
警察からの電話。夫と娘二人が交通事故に。     ひどい状態の事故現場。

そんなある日クリスティーナは警察からの突然の電話で、夫マイケルと二人の娘が
交通事故に遭ったと知らされる。結局3人ともに命は助からなかった。
加害者はジャックだった。運転中のちょっとした不注意が大事故を招いてしまった。
気が動転して一度は現場から逃げたジャックだったが結局は自首して収監される。

 
ポールの心臓手術は成功。             加害者ジャックを深く怨むクリスティーナ。

亡くなったマイケルの心臓はポールに移植され、結果ポールの命は助かった。
そうなると妻メアリーとの仲は逆におかしくなってくる。
元々二人の夫婦生活は破綻していたのだ。棚上げにされていた夫婦の問題も
ポールの延命により再浮上。今さらだが人工授精の問題も微妙になってくる。
一方ポールは探偵を使って心臓の提供者であるマイケルのことを突き止める。
そして残された妻クリスティーナの姿をみて一目惚れしてしまう。
二人は親しくなり、クリスティーナはポールにジャックを殺すように願うが....。

惜しい映画だと思いました。小細工が過ぎて焦点がぼやけてしまった感が
あります。イニャリトゥ監督は気負いすぎ、弄りすぎてしまったということでしょうか。