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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『マニー・パッキャオ』観ました。

2016-09-30 16:00:00 | 洋画
2014年・米。 監督:ライアン・ムーアほか。 WOWOWからの録画。
自分は”スポーツもの”の作品の場合、比較的熱く引き込まれるような内容が多いと
認識していました。
が、この映画はその点ちょっと違いましたね。フィクションではなく事実を基にできて
いるドキュメンタリーなので、今ひとつ客観的な目を感じました。

 
少年のころ、おじからボクシングを教わる。     地区の大会に出て賞金を得る。

未だ他に例を見ない、空前絶後の6階級制覇という偉業をなしとげたマニー・パッキャオ。
また長いボクシング人生の中で、絶無ではないが、ほとんど負けた経験がないというのも凄い。
本国フィリピンでは国民的英雄として誰知らぬ者のいない彼だが、人気・知名度を生かして
ボクシングの傍ら政治家として立候補。以降政治家としても誠実に国民に向き合ってきた。

貧しい家庭に育ち、苦労して育ったマニーは、早いうちからボクシングで金を稼ぐ道を選ぶ。
親戚のおじからボクシングの手ほどきを受けてローカルのトーナメントに出場、
ささやかながら賞金を手にするようになる。

 
16歳でテストを受けてプロになる。         サントス市でのデビュー戦。

プロテストが受けられるのは本当は18歳からなのだが、何とか年齢を誤魔化して合格(^^;
初戦を勝利で飾った彼は、その後も連勝して東洋太平洋ボクシング連盟チャンピオンとなる。

 
勝利を重ねて、ついにチャンピオンに。       妻ジンキー㊧と喜びを分かち合う。

もはやフィリピン国内には対戦相手がいなくなった彼は、新天地アメリカに渡り、
生涯の友人ともなる名トレーナー、F・ローチとの出会うことになる。
二人は大きな難しい試合をいくつも経験し、アメリカボクシング界に不動の地位を築いていく....。

 
米国では名トレーナー、F・ローチと出会う。    快進撃を続けるパッキャオ。

自分はボクシング世界に詳しいわけでもなく、フィリピン人でもありませんから、
彼の足跡を知り素直に”凄いな”とは思いますが、”熱狂”までは行きませんね。
その辺は、もうある意味仕方のないことでしょう。
ですがマニーは”真に偉大な”と呼べる数少ないボクサーの一人だとは思います。
ただ、敬虔なキリスト教徒であるマニー。
行いを慎み神のご意思に背かぬよう行動する、とか聞くと、立派すぎて何だかなあと
いう感じもあります。自分には出来ないことだから余計にそう思うのかも(^^;

『人生スイッチ』観ました。

2016-09-28 16:00:00 | 洋画
2014年:アルゼンチン=スペイン。 監督:ダミアン・ジフロン。 WOWOWからの録画。

 
『おかえし』から。                 『おもてなし』から。

何気につけたままになっていたTVで、途中から少しだけ観た映画です。
これは結構面白いのかも、と思い番組表を調べて再放送を録画しました。

 
『パンク』から。                 『ヒーローになるために』から。

6本の短編からなるオムニバス作品です。どの話も思わず苦笑いしてしまうような
(これホメてます)ブラックな結末で締めくくられますが、全体に粒がそろっている感じです。
ただ、こういった短編は下手にストーリーを紹介してしまうとネタバレになりやすいので
あえてストーリー紹介は避けることにします(^^;

 
『愚息』から。                  ハッピーエンド話?『Happy Wedding』から。

この映画はオススメですね。前宣伝の割には、いざ観るとガッカリなんて作品が
時に見られますが、そんなのよりかはナンボかマシでしょう(^^;

『ナイト・クローラー』観ました。

2016-09-25 16:00:00 | 洋画
2014年:アメリカ。 監督:ダン・ギルロイ。 WOWOWからの録画。
評判の良い映画なので観てみました。なかなか面白かったです。

 
金網を盗むところを警備員に見つかって....。   『雇ってほしい』 との申し出はアッサリ拒絶される。

無職のブルームは小銭稼ぎのためにフェンスの金網を盗む。
巡回してきた警備員に窃盗現場を見咎められるが、何とか逃げ切ることができた。
資材の買入れ屋に盗んだ金網を持ちこむが、足元を見られ安く買いたたかれる。
買入れ屋に「俺を雇ってくれないか」と申し出るが、「コソ泥は雇わない」と一蹴されてしまう。
仕方なく街中を何気なく走っているうちに、交通事故の現場に遭遇。
そこにはテレビカメラを担いで現場の様子を撮っている男がいた。

 
偶然交通事故現場に居合わせて。          興味本位にカメラマンに声をかけてみるブルーム。

興味半分で聞いてみると、事故の様子を撮影してTV局に持ちこみ、
買ってもらうのだとそのカメラマンは教えてくれた。
それを聞いたブルームは直ちに自分も同じことで金を稼ごうと思い付く。

 
自分もやってみようとするブルーム。        近接撮影に成功。なかなか良い稼ぎになる。

いち早く事故現場に駈けつけ、他人より一歩でも前に出て撮影、TV局に持ちこんで
高く売ることに成功。彼は次第にTV局や同業者から一目置かれる存在となる。

 
TVディレクターにとってブルームは重宝なヤツ。   良い角度で写真が撮れるように勝手に死体を移動。

TV局のディレクターにとっても、使える映像をいち早く持ちこんでくるブルームは
なかなか重宝な存在だ。
だが好調な状況が続くうちに自信を得たのか、彼は次第に図々しくなってくる。
TV局ディレクターに無理目な報酬を要求したり、現場ではより刺激的なカメラ構図のために
勝手に事故死体を動かしたりするようになる。
無報酬で雇った助手をいいようにコキ使ったり、本性がだんだんと剥き出しになってくる感じ(^^;
そしてある時、ついにブルームは途轍もなくでかいヤマに遭遇する。
このネタを巧く使えば自分はビッグになれると踏んだブルームは、違法ギリギリの
危ない賭けにでる....。
『遠い空の向こうに』のジェイク・ギレンホールが主人公ブルームを演じています。
役作りのために可なり体重を落としたという話ですが、そのせいか何かキツイ印象を受けましたね。
まあこの役柄には合っていると思いますが....。
中盤以降、映画はかなり盛上がりを見せて惹きこまれてしまいました。

『ザ・キッド』観ました。

2016-09-19 16:00:00 | 洋画
1921年:米。 監督・主演:チャーリー・チャップリン。 米クライテリオンBD盤にて視聴。
ジャッキー・クーガン(キッド役)はこの映画に出たおかげで、当時は
最も有名な子役となったとのことですが、そうだろうなあという感じですね。
それはともかく、若い頃に何度か観て感動を受けた『ザ・キッド』ですが、
70歳近くになって改めて観なおすと、以前とは色々と違う印象を受けますね。

 
男に裏切られ私生児を産んだ女性。         散歩の途中で赤ん坊を拾うチャーリー。

この映画が今でも感動的なストーリーなのか?と問われれば、ちょっと答えにくいです。
制作後すでに95年もの歳月が流れています。
いまの感覚で観ると、陳腐に感じる部分が無きにしもあらずですかね。
例えば我が子を捨てた女性が、その後大スターになった、などという設定は、
当時は”記号”として通用した事項かもしれませんが、いまでは可なり苦しいですよね。

 
瞬く間に5年が過ぎて。              赤ん坊は少年に成長。

あれから5年の歳月が流れた。
浮浪者同然のチャーリーと成長した少年は、今日も生活のため稼ぎに出る。
少年が適当な家の窓ガラスを割り、その後チャーリーが流しのガラス修理屋として
通りかかって仕事にありつくという寸法だ。

 
警官、大いに怪しむが証拠はない。         労働の後の食事は尊い。(^^;

ただ今日はタイミング悪く、『怪しい奴らだ』と警官の不審を買ってしまう。
ハッキリした証拠があるわけではないので捕まることはなかったが、もっと用心しなくちゃ。
それにしても一日の労働をすませた後の和やかな食事の時間は尊い。

 
一方、件の女性はスターとなって。         貧民街で慈善活動。左端はかつて捨てたわが子。

いっぽう、かつて赤ん坊を捨てた件の女性はその後、大スターとなる。
彼女の元には毎日のように熱烈なファンレターが届き、人々の称賛の的となる。
だがいまでも彼女はかつて自分のしたことを忘れてはいない。
赤ん坊を捨てたことを後悔し、いまあの子は一体どこでどうしているのかと案じ続けていた。
せめてもの罪滅ぼしのため、貧民街を訪れては慈善活動を続けている....。
物語りの最後はハッピーエンドでしめくくられますが、
今回の視聴では素直に”感激”というところまでは行かなかったなあ(^^;

『わたしに出会うまでの1600キロ』観ました。

2016-09-07 16:00:00 | 洋画
2015年:アメリカ。 監督:ジャン=マルク・ヴァレ。 WOWOWからの録画。
わりあい好きな女優(リース・ウィザースプーン)さんが出てるので観てみる気になりました。
ただ結果的には自分はそんなに感銘は受けませんでしたね。ちょっと残念(^^;
色々と人生に悩み、行き詰まりを感じたヒロインは自分の精神に何とかカツを入れるべく
PCT(長距離遊歩道)の単独踏破を思い立つ。

 
荷物が重すぎて立てないヒロイン(^^;   ともかく何とか遊歩道に足を踏み入れる。

これは悩みのデパートか?と思うくらい、映画の中でヒロインの悩みごとが次々に披露されます。
いくらなんでもこんなにお悩みのてんこ盛り状態な人っているの?という感じ。
ここまで並べたてられちゃうと何か現実感が薄れるというか、ウソ臭くなってしまうんですけど。
たくさん悩みごとはあっても、プライオリティの軽重は自ずと出るものでしょう。
何でもかんでも同じように向かい合っていたら身体が幾つあっても足りないでしょうが(^^;

 
悩みごとの回想が彼女を常に苦しめる。   コンロの燃料を忘れて冷たい食事で我慢。

”長距離遊歩道の踏破”という不慣れな挑戦ゆえに、特に序盤は色々ヘマを重ねるが、
経験を重ねるうちに次第にその足取りも力強く確実なものに変化していく。
時にはちょっと危険な状況に遭遇したりもするけれど致命的なことには至らずに済みます。

 
ようやく宿泊施設に着く。         雪道の中でキツネと出会う。

中盤以降、映画内での踏破行は案外淡々と進んでいく感じ。もちろん単に観ているだけの
観客側と実際に歩いている本人側とではまるで立場が違うんでしょうけどね(^^;

 
見知らぬ他人フランクから親切を受ける。     とうとう目的地に着いたヒロイン(右端)

そして遂に目的地に到着。いざ着いてみるとヒロインの感想は案外淡々としたもののようですね。
後になってから『自分はやったんだなあ』とじわじわと滲んでくるものなのかもしれません。
まあ有り体に言ってしまえば、長距離踏破をやりきったとしても、それに関係なく人生は続くし
悩みも続いていくわけで(^^;
ただ何かしら心に区切りはつけることが出来たのかもしれませんね。