みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『21グラム』観ました。

2016-03-28 16:00:00 | 洋画
2010年:米。 監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ。 WOWOWからの録画。
評判の良い作品なので期待していたんですが、実際に観てみると今ひとつでした。
時間軸の交差がたびたびあるのはともかく、『オチ』のない落語を聞かされたような....。
どの俳優さんたちも頑張っていると思うんですが、作品としての纏まりが希薄に感じました。
つまり監督さんの責任が少なからずあるといった印象です。
全体を流れる雰囲気は割と引き締まっていて良いものがあるんですけどね~。
最後の『21グラム』に対するコメントも何かあんまり意味がないって気がするし。
観終ったあとにアヤフヤな気分の残る、ちょっと残念な映画でした。

 
元コカイン中毒患者のクリスティーナ。       かつて「札付き」だったジャック。いまは熱心な信者に。

コカイン中毒患者のクリスティーナ。今は結婚して子どもにも恵まれ幸せな毎日。
断酒会ならぬ断薬物の会にも定期的に出席している。
しかしそれは表向きの話。実は現在もコカインとは切れておらず、精神的に不安定な
状況にあると、つい薬物に頼ってしまう傾向がある。
つて札付きのワルだったジャック。いまは信仰に目覚めて、教会の奉仕活動にも
積極的に参加している。

 
ポールの妻メアリーは人工授精を希望。       必ずしも成功するとは限らないと釘をさす医師。

学で数学を教えているポール。心臓の持病があり、移植手術を受けない限り
先は長くないとの診断を受けている。
のメアリーは、夫の存命中に人工授精でポールの子を産みたいと願っている。
ただ人工授精をしても必ず成功するとは限らないと医師は釘をさす。

 
警察からの電話。夫と娘二人が交通事故に。     ひどい状態の事故現場。

そんなある日クリスティーナは警察からの突然の電話で、夫マイケルと二人の娘が
交通事故に遭ったと知らされる。結局3人ともに命は助からなかった。
加害者はジャックだった。運転中のちょっとした不注意が大事故を招いてしまった。
気が動転して一度は現場から逃げたジャックだったが結局は自首して収監される。

 
ポールの心臓手術は成功。             加害者ジャックを深く怨むクリスティーナ。

亡くなったマイケルの心臓はポールに移植され、結果ポールの命は助かった。
そうなると妻メアリーとの仲は逆におかしくなってくる。
元々二人の夫婦生活は破綻していたのだ。棚上げにされていた夫婦の問題も
ポールの延命により再浮上。今さらだが人工授精の問題も微妙になってくる。
一方ポールは探偵を使って心臓の提供者であるマイケルのことを突き止める。
そして残された妻クリスティーナの姿をみて一目惚れしてしまう。
二人は親しくなり、クリスティーナはポールにジャックを殺すように願うが....。

惜しい映画だと思いました。小細工が過ぎて焦点がぼやけてしまった感が
あります。イニャリトゥ監督は気負いすぎ、弄りすぎてしまったということでしょうか。

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