日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

次期首相を巡る素人の勝手な勘繰り

2020年08月22日 09時34分04秒 | 日々雑感
 来年9月に自民党総裁としての任期満了を迎える安倍首相の次を担うポスト安倍レースは熾烈な駆け引きが党内で行われているのだろう。当然素人は完全に蚊帳の外だ。

 安倍首相の健康状態をめぐり、持病の潰瘍性大腸炎が深刻化しているとの見方が最近、政府・与党内で強まっているそうだ。首相は8月17日に慶応大病院で長時間の検査を受けており、その結果報告は一切ないが自民党幹部は病状は相当重いと指摘している。

 先日の朝刊にも、菅官房長官と二階幹事長の秘かな会談が行われているとの報道があった。任期満了まで現在の体制を続けていくことは、自民党のじり貧となるため、その間に内閣改造と総選挙が行われるとの世間の見方が強いが、内閣と党を牛耳る二人の会談はこのあたりの相談では無いかと勘繰る。

 安倍首相の退陣を前提に、内閣の改造が行われ、選挙の目玉となりそうな若手や女性議員を大臣として登場させて、人気の回復を図り、総選挙でかろうじて第1党を確保し、その後首相交代をするのが大雑把な筋書きであろう。

 安倍首相自身は表向き公務の再開に意欲を示しているそうだが、安倍首相の求心力が低下して居るとのことで、既に裸の王様となっているだろう。先の二人にかかれば首相の意向に拘わらず、首相の名の下に自民党の方向を決めることが出来るに相違ない。

 さて、米国では今年11月に予定される大統領選挙はトランプ現大統領とバイデン前副大統領の一騎打ちだ。民主党の副大統領候補は女性で黒人のカマラ・ハリス上院議員に決まったが、それまでに10人近い女性候補者の名前が挙がり人材の豊富さを伺わせた。

 これに対し日本では、安倍首相の続投が無いとすれば次期首相候補の名前が数人列挙されても良い筈だが、本命がはっきりせず、人材の貧困さを伺わせる。世間ではコロナ騒動で大騒ぎであるが国会議員の現状に満足しっきた危機感の無さも安倍一強政治のなせる業であろう。

 次期首相候補として強いて名前を上げるとすれば、まず岸田政調会長か石破元幹事長であろう。しかし、岸田氏は禅譲を期待しているようで存在感が薄く国民の人気が無いようだ。

 石破氏は強面で信念の人のようで、現在日本が抱える様々な問題に切り込む感がするが、このためには既得権益を崩さなければならず、業界との結びつきが多い国会議員間の人気が無いそうだ。また、石破氏は安倍首相と意見が合わず、一番首相にしたくないとの噂であるが、先の二人の会談もこれを踏まえ、あらゆる手を打ってくるだろう。

 安倍首相が次期首相の有力な候補者の一人と持ち上げた菅官房長官は、二階幹事長と共に、操り人形を操る役目を得意とし、次期首相の陰の力となる方を選ぶであろう。

 また、コロナ騒動でテレビによく登場する西村康稔経済再生担当大臣やイージスアショア配備中止の河野太郎防衛大臣、最近おとなしい小泉進次郎環境大臣の名前も取り沙汰されるが、国民の間での人気があっても、国会議員間のやっかみと足の引っ張り合いが激しく大勢の賛成を得るのは難しそうだ。

 関係無い者にとって権力争いは映画を見るようで面白いが、日本は様々な問題に直面している。これらの問題は容易に解決できないがどのように対処するのか、長期ビジョンの持ち主を期待したい。
2020.08.22(犬賀 大好-628)


コメントを投稿