日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

新型コロナウイルス流行は地球温暖化と関係ないのだろうか

2020年03月14日 09時14分28秒 | 日々雑感
 新型コロナウイルスに感染してもその後病状が回復しPCR検査で陰性と判断され、無事退院出来た人が大勢いるとのことで、特効薬が無くても人間の免疫力が勝ったとその偉大さを喜んでいたが、どうも糠喜びだったようだ。

 大阪府は、医療機関を2月1日に退院した女性が、ウイルスを調べるPCR検査で再び陽性になったと2月26日夜に発表したのだ。専門家は一部の患者では免疫が十分働かず、体内に潜んだウイルスが、再び増える可能性を指摘する。このコメントでは、反対に免疫が十分働いている人も大勢いるとのニュアンスであり安心してもよさそうであるが、その免疫力の持続性はどの位であろうか。兎も角新型コロナウイルスに対する人間の免疫反応は分からないことだらけである。

 コロナウイルスは鼻粘膜から声帯までの気道に炎症を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類あることが分かっており、そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の重症化傾向のある疾患をもたらすウイルスで、残り4種類は一般の風邪の原因の10~15%を占めるのだそうだ。この6種類のコロナウイルスのどれかが突然変異して新型コロナウイルスになったのであろうか。

 一般に抗生物質を使い続けていると、細菌の薬に対する抵抗力が高くなり、薬が効かなくなることがあるそうで、薬への耐性を持った細菌のことを薬剤耐性菌と言うようだ。ウイルスに対しても同様で抗ウイルス剤が効かない薬剤耐性ウイルスも現れているそうだ。

 これらの菌のやウイルスの出現の原因は、単に遺伝子構造が単純なため構造変化が起こり易いことが原因しているのであろう。ランダムな突然変異を繰り返し、たまたま薬剤に耐性を持ったものが生き残り人間に害を与えるので注目されるのであろう。MERSやSARSの突然変異種が何年かおいて現れたのも、ランダムな突然変異が常に起こっていることを示唆している。

 自然界には粘菌と名付けられながら菌類ではない不思議な生き物がいる。脳を持たない単細胞生物で普段バラバラに行動するが、環境に応じて集合体になったり、役割分担のある集団行動をする不思議な生物で謎に包まれている。

 さて薬に対する耐性を持った菌やウイルスの出現は、粘菌と同様に普段バラバラでありながらある環境が整うとある目的意識を持って集団行動を始めると想像するとSF小説が書けそうである。ネットには薬剤耐性は耐性を持たない別の細菌に伝達され、その細菌も薬剤耐性化になり、次々に連鎖していくことがあるとの話もあり想像力を掻き立てる。自然界はまだまだ不思議に満ちている。

 今年の冬は暖かく桜の開花時期が早くなっており、ここに例を見るように地球の環境が近年著しく変化している。地球温暖化の影響はウイルス界にも影響を与えているのであろうか。通常の風邪ウイルスは暖かくなると消滅するとのことであるが今回の新種はそうでもないらしい。温度と突然異変の発生回数の間には関係がないのだろうか。あるとすれば、これからも新たな病が登場する機会も増えるであろう。2020.03.14(犬賀 大好-582)


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