日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

コロナウイルスワクチンの効果は抜群のようだが

2021年04月17日 10時03分57秒 | 日々雑感
 4月10日現在、コロナウイルスワクチンは、ヨーロッパでも人口9億人の約1割しか接種が終わっていないようだ。イギリスが55.5%でもっとも高く、次いでフランスが18.5%、イタリアが18.7%、ドイツが18.1%だそうだ。

 ワクチン接種が一番進んだイギリスの1日の感染者数は1月のピーク時には約6.8万人だったのが、4月6日には2379人と激減したのもワクチン接種の効果と思われる。同じ日に、日本での感染者数は2655人で英国を上回っており、一刻も早くワクチン接種が望まれる。

 イギリスでは、ワクチン効果で日常が戻りつつあり、4カ月ぶりにパブが営業を再開したが、屋内のカウンターで飲むのは駄目で、外で6人以内で座ってしか飲めないという厳しい条件つきでだそうだ。日本の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置以上に厳しい条件であることを考えると、英国でのこれまでの感染被害が如何に大きく、絶対に再拡大させないとの決意が伺われる。

 また、イスラエルでは去年12月に新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まり、イスラエル政府によるとこれまでに人口の52%にあたる492万人が2回の接種を受けたそうだ。接種が進む中感染者数は減少し、ことし1月中旬に1万人を越えていた1日の新規感染者数は、現在およそ200人前後となっているとのことだ。

 4月16日、政府は18日から屋外でのマスク着用を求める規制の撤廃を明らかにした。コロナ前の日常生活が戻りつつあるが、イスラエル保健省はいわゆる集団免疫には現時点では至っていないとの考えを示し、規制撤廃は段階的な行動制限解除の一環で、屋内では引き続きマスク着用が義務付けられるという。

 さて、日本では、2月17日に一部医療機関の医療従事者を対象とした先行接種で始まり、3月3日にはそれ以外の医療従事者への優先接種も開始したが、4月始め医療関係者もまだ接種が完了していない状況で、大幅に遅れている。

 例えば、岩手県は4月13日、医療従事者向けの新型コロナウイルスワクチン接種対象者約4.5万人に対し、5月の連休明け頃までに相当人数分が配給される見込みで、6月中に完了する見通しを示した。

 2月に政府は、65歳以上の人口約3600万人のワクチン接種を4月12日から開始すると宣言していたが、実際4月12日には宣言通り、65歳以上の高齢者への接種が一部地域で始まった。しかし八王子市の接種初日には248人が接種を受けただけで、単に実績作りと言われてもしょうがない。

 ネットで見ると4月16日現在、医療関係者を含めた接種人数は115万人で、この内2回目の接種が完了したのは64万人に達しているそうだが、全体人口(約1.26億万人)でみると、まだ1回目の接種人数は人口の1.4%程度にもならない。

 例え、東京五輪開催までに国民の半数が接種完了し、新規感染者数が激減したとしても、イギリスやイスラエルの例に見られるように、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置程度の規制は続けて行かなくてはならないだろう。到底オリンピックどころではないと思うが。2021.04.17(犬賀 大好ー695)