総選挙もいよいよ明日に迫った。また超大型台風も日本列島に迫っている。総選挙の結果は世論調査の結果で大体のことが分かっており興味半減である。また、台風の影響で甚大な被害が予想されるが、選挙の結果にも想定外の影響を及ぼさないであろうか。
さて、2020年東京五輪開催へ向け、国大体の際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会が準備状況を確認する事務折衝が10月3日、2日間の日程で行なわれた。この中で、経費削減のため仮設施設などの追加工事をせずに利用することや、主に陸上が行われるメイン会場の新国立競技場でサッカーの実施も話し合われたそうだが、大会終盤の過密日程が懸念されている点も議題に上がったそうだ。
組織委は各国際競技団体と協議を継続すると報告したそうだが、八方美人の森会長は経費削減を前提にうまく調整できるであろうか。会長は経済拡大時に活躍した人だ。予算を膨らますことは得意であろが、縮小することは憎まれ役になる覚悟が必要だ。
経費を抑えるためには、競技をなるべくまとめて短時間に同じ場所で行うことが有利であろうが、東京大会は過密日程に対する天候上のリスクが懸念される。連日猛暑日となる異常気象、毎年恒例の台風到来、集中豪雨、あるいは逆の異常渇水、などである。これらのリスクに対し、どちらかと言えば余裕のある日程の編成が必要である。今から、知恵を絞り対策を講ずることが必要となるが、小池都知事は国政にうつつを抜かしている場合ではない。
また、東京都と組織委員会は、トライアスロンなどの競技会場となるお台場海浜公園で7~9月に行った水質調査で、国際競技団体が定める基準値の最大約21倍の大腸菌が検出されたと4日発表した。
東京都の大半は、雨水と汚水が同じ下水管を流れ、まとめて処理場で浄化されるのだそうだ。普段はこれで十分処理されるが、大雨が降り下水施設の処理能力を超えると、処理場を迂回して海に放出されることがあり、大腸菌が増える原因の一つという。大都会の東京で汚物が垂れ流しにされることがあるとは思いもよらなかった。
抜本的な対策は、雨水と汚水を別々の排水管で流すように設備を更新することであるが、費用的にかつ時間的に無理との話である。2020年の夏に今年のような長雨が続かないことを願うばかりである。
次善の策は、競技水域をビニールフェンス等で仕切ることのようであるが、どんどん自然的な環境から人工的なものに置き換わっていく。トライアスロンは自然環境の中で争われる競技の筈だ。自然環境が過酷になればなるほど選手は闘志を燃やし、観客は興奮する。台風や異常高温は自然環境の一つの現象であり選手の頑張りが期待されるが、大腸菌の出現は人工的な現象であり選手も鍛えようがない。
さて、大会経費の内、都外の競技会場の輸送や警備などの運営費350億円の財源が未定であった。そこで、この費用は五輪宝くじの追加発行で財源を賄うことに関係自治体は合意したそうだ。今年9月に実施された第727回全国自治宝くじは、東京2020大会協賛くじとして既に行われているが、どのくらいの収入があったのであろうか。
宝くじは、普通、販売総額のうち賞金や経費などを除いた約40%が収益金として、発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められ、各種サービスの財源として使用されるが、協賛宝くじでは五輪に為にのみ使用されることになるのであろう。
第727回全国自治宝くじの販売実績は分からないが、一昨年行われた第691回での販売実績は421億円であったとのことである。大雑把に見て、200億円程度が財源となるのであろうか。しかし、運営費350億円とするためには追加発行を少なくても2回は行わなくてはならない。一方宝くじの売り上げは年々下がっているとのことだ。宣伝上手な小池都知事に期待したい。
2017.10.21(犬賀 大好-383)
さて、2020年東京五輪開催へ向け、国大体の際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会が準備状況を確認する事務折衝が10月3日、2日間の日程で行なわれた。この中で、経費削減のため仮設施設などの追加工事をせずに利用することや、主に陸上が行われるメイン会場の新国立競技場でサッカーの実施も話し合われたそうだが、大会終盤の過密日程が懸念されている点も議題に上がったそうだ。
組織委は各国際競技団体と協議を継続すると報告したそうだが、八方美人の森会長は経費削減を前提にうまく調整できるであろうか。会長は経済拡大時に活躍した人だ。予算を膨らますことは得意であろが、縮小することは憎まれ役になる覚悟が必要だ。
経費を抑えるためには、競技をなるべくまとめて短時間に同じ場所で行うことが有利であろうが、東京大会は過密日程に対する天候上のリスクが懸念される。連日猛暑日となる異常気象、毎年恒例の台風到来、集中豪雨、あるいは逆の異常渇水、などである。これらのリスクに対し、どちらかと言えば余裕のある日程の編成が必要である。今から、知恵を絞り対策を講ずることが必要となるが、小池都知事は国政にうつつを抜かしている場合ではない。
また、東京都と組織委員会は、トライアスロンなどの競技会場となるお台場海浜公園で7~9月に行った水質調査で、国際競技団体が定める基準値の最大約21倍の大腸菌が検出されたと4日発表した。
東京都の大半は、雨水と汚水が同じ下水管を流れ、まとめて処理場で浄化されるのだそうだ。普段はこれで十分処理されるが、大雨が降り下水施設の処理能力を超えると、処理場を迂回して海に放出されることがあり、大腸菌が増える原因の一つという。大都会の東京で汚物が垂れ流しにされることがあるとは思いもよらなかった。
抜本的な対策は、雨水と汚水を別々の排水管で流すように設備を更新することであるが、費用的にかつ時間的に無理との話である。2020年の夏に今年のような長雨が続かないことを願うばかりである。
次善の策は、競技水域をビニールフェンス等で仕切ることのようであるが、どんどん自然的な環境から人工的なものに置き換わっていく。トライアスロンは自然環境の中で争われる競技の筈だ。自然環境が過酷になればなるほど選手は闘志を燃やし、観客は興奮する。台風や異常高温は自然環境の一つの現象であり選手の頑張りが期待されるが、大腸菌の出現は人工的な現象であり選手も鍛えようがない。
さて、大会経費の内、都外の競技会場の輸送や警備などの運営費350億円の財源が未定であった。そこで、この費用は五輪宝くじの追加発行で財源を賄うことに関係自治体は合意したそうだ。今年9月に実施された第727回全国自治宝くじは、東京2020大会協賛くじとして既に行われているが、どのくらいの収入があったのであろうか。
宝くじは、普通、販売総額のうち賞金や経費などを除いた約40%が収益金として、発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められ、各種サービスの財源として使用されるが、協賛宝くじでは五輪に為にのみ使用されることになるのであろう。
第727回全国自治宝くじの販売実績は分からないが、一昨年行われた第691回での販売実績は421億円であったとのことである。大雑把に見て、200億円程度が財源となるのであろうか。しかし、運営費350億円とするためには追加発行を少なくても2回は行わなくてはならない。一方宝くじの売り上げは年々下がっているとのことだ。宣伝上手な小池都知事に期待したい。
2017.10.21(犬賀 大好-383)