ハワイアンと某銀行の関係

すっかり話が古くなってしまいました…。ハワイ王国が崩壊した1月17日に、ハワイアングループがイオラニ宮殿、リリウオカラニ女王の銅像に向けて行進した話は、こちらに書いた通りです。

その日、私は途中からグループを追いかけていたのですが、グループは宮殿近くで2回、寄り道をしたんです。

一つ目は、キング通り沿いにあるロバート・ウィルコックス像。ウィルコックスはマウイ王族の血をひき、ハワイ王国＆共和国時代に議員として活躍しました。王国政府に対して反乱を起こしたこともあれば、王国が倒れてからはリリウオカラニを王座に復帰させようと画策したこともあり、何かとお騒がせな人物でした。



いずれにしよ、リリウオカラニとは縁のある人物だったのは事実。なので、ウィルコックス像でもチャント(詠唱)が捧げられたのでしょう。

もう1か所は、大変ユニークな場所ですよ～。グループはなんと、とある銀行にズカズカ入っていったのです。

それはファースト・ハワイアン銀行の本店だったのですが…（一番上の写真）。同銀行の創始者は、チャールズ・ビショップ氏。何を隠そう、カメハメハ王朝の末裔、パウアヒ王女の夫だった人で、2人の暮らす邸宅がかつてこの地にあったのでした。

そしてリリウオカラニ女王はパウアヒ女王の義妹でした（ハワイでは昔、養子縁組が盛んで、2人も義兄弟ならぬ義姉妹だったようです）。そのため、リリウオカラニも子供時代、そのパウアヒ王女の邸宅で暮らしていたのだそうです。

そんな関係でハワイアングループが1月17日、銀行をぐるんと一巡しながらチャントしたのですが、それほど驚いた人もいないようでした。警備の人も含め。



もしかしたら王族ゆかりのグループが、この銀行にはよく出入りしているのかもしれません？ね。あくまでも推測ですが…。

(トランプ氏ではなく)強風でハワイが大荒れ

ハワイではこの週末、台風並みの強風が吹き荒れ、木が倒れたり停電したりと、各地で被害が続出しました。

オアフ島カネオヘでは風速110キロもの突風も吹いたそうで、ラナイ島では全域で停電。我が家でも日曜日に停電し、しかも昨夕からインターネットに接続できない状態でになっていました。インターネットのケーブルも、全州でおかしくなってしまったようです。

今朝になってインターネットのサービスは復旧したようなのですが、我が家では以前、接続できない状態で…。あちこち電話してわかったのは、なんと、モデムが壊れてしまっていたんです(上の写真。涙)。停電やインターネットケーブルの不具合が長時間続いた後は、こういうことが起こりがちとのこと。モデムを買いに行ったコンピューターショップの店員さんによると、私が買った機種のモデムが、今日は朝から10台くらい売れたということでした。

今日もまだ風が強いですが、夕方になってハワイらしく太陽が輝き、暑くなってきました！　明日こそ、綺麗な青空が広がりますように！

ここハワイでも反トランプの抗議運動が活発化！

トランプ氏への抗議運動が全米で相次ぎ、アメリカは大変なことになっています。

朝から、首都ワシントンDCでの女性達の抗議集会をTVで見て驚いたのも束の間。ここハワイでも抗議運動が活発になっているのを知って、正直、度肝を抜かれています。

今朝のハワイは朝から雨なのです。なのに、先ほど車でイオラニ宮殿近くを通ったら、大変な数の人々がプラカードを持って行進していました。その規模、数千人？にして、その列は1キロぐらい続いていたかもしれません。



ハワイで暮らして20年以上になりますが、この平和なハワイで、過去にそんな規模の抗議運動を見たことは一度もありません。それが！

…確かにトランプ氏の大統領就任に懐疑的な人はずっと多かったわけですが、これほどの騒ぎに発展するとは。昨日の就任スピーチがまた凄まじくて、まさに火に油を注いだといっていいのではないでしょうか。

なにせ「口先で立派なことを言うだけの政治家の時代はもう終わった」だの「今日からアメリカだけが最優先だ」だの、トランプ節が大炸裂で。あのスピーチを聞いてゾ～っとしたアメリカ人は多いハズですよ。

あの人は天邪鬼ですから、扇動的なことを言って面白がっているのかもしれませんが、その立場がアメリカ大統領ともなると、面白がってばかりではいられません。下手をすると戦争になってしまう...。

神様、どうぞアメリカをお守り下さい！

ついにトランプ大統領…なんですね

今日もまたダウンタウン絡みの話を書こうと思っていたのですが、変更。何たって今日は第45代目のアメリカ大統領の就任式ですからね。悲しくてたまりません（え？）。

正負の法則とは言いますが…。清廉潔癖なあのオバマ大統領から、トランプ大統領に代替わりですから。8年前、オバマ氏の就任式にはTVを観ていて私達もそれは誇らしく、晴れ晴れとした気分で、嬉し涙が出たものでした。でも今朝は気持ちが沈んで、違う意味で涙が出ました。

CNNで言っていましたが、就任後のパレードにトランプ氏は戦車の登場を希望して、断られたとか…。ホントですか？？？

と、ネガティブな気持ちを皆さんに延々とシェアするわけにはいかないので、もうこの辺で終わりにしましょう。本当に、今日の就任式や記念パレードなどを、ロシアが大笑いしながら観ていなければいいのですが。

「民主主義がいつも良い結果、勝利に結ぶつくとは限らない。でもこれが、民主主義というものなんだ」

CNNのコメンテイターがそんなことを言っていましたが、本当にそうですね。民衆が意思決定に参加して、多数決により物事が決まる。その結果がいかなるものになろうとも、それを尊重しなければなりませんね。革命が起こって選挙結果がひっくり返るような事態より、何ぼかマシ…と思うことにしましょうか。

今週のイオラニ宮殿周辺は大忙し

いやはや、今週のダウンタウン、特にイオラニ宮殿周辺は、いろいろな出来事があって大忙しという感じでした。

たとえば1月17日には、宮殿＆リリウオカラニ女王の銅像に、ハワイアングループが集結。何を隠そうこの日は、ハワイ王国が白人勢力の革命により倒れてから124年目だったのです。女王が退位したのは、1893年1月17日のことでした。

なのでこの日はハワイにとって重要な日であり、毎年、宮殿の周辺で儀式が行われます。早朝にも宮殿前で大きな集まりがあったほか、午後にもハワイの伝統的な装いをした一団が、リリウオカラニ女王の肖像画やハワイ王国の国旗を掲げ、ほら貝の響きとともにダウンタウンを行進。宮殿前でチャント(詠唱)を捧げ、次いで女王の銅像前では、女王にHookupu（贈り物）を捧げる儀式がとり行われました。

宮殿の敷地内でもそのグループは別に問題を起こすわけでもなくチャントを捧げただけなので混乱はなく、宮殿のセキュリティも静観しただけ。この日、宮殿でボランティアをしていた友人によれば、朝から学生の団体がたくさんやってきて、大忙しだったそうですが。

私も遠巻きにしながら写真を撮っていたので見ずらいと思いますが、少し写真をUPしておきますね。









ハワイでは、王国時代の記憶はまだまだ鮮やか。ハワイ王国最後の女王、リリウオカラニをはじめ、王族への敬意と愛は今なお深い！　

この日の儀式を見守りながら、そんなことを感じました。