森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ハワイアンと某銀行の関係

2017年01月24日 | 歴史


すっかり話が古くなってしまいました…。ハワイ王国が崩壊した1月17日に、ハワイアングループがイオラニ宮殿、リリウオカラニ女王の銅像に向けて行進した話は、こちらに書いた通りです。

その日、私は途中からグループを追いかけていたのですが、グループは宮殿近くで2回、寄り道をしたんです。

一つ目は、キング通り沿いにあるロバート・ウィルコックス像。ウィルコックスはマウイ王族の血をひき、ハワイ王国&共和国時代に議員として活躍しました。王国政府に対して反乱を起こしたこともあれば、王国が倒れてからはリリウオカラニを王座に復帰させようと画策したこともあり、何かとお騒がせな人物でした。



いずれにしよ、リリウオカラニとは縁のある人物だったのは事実。なので、ウィルコックス像でもチャント(詠唱)が捧げられたのでしょう。

もう1か所は、大変ユニークな場所ですよ~。グループはなんと、とある銀行にズカズカ入っていったのです。

それはファースト・ハワイアン銀行の本店だったのですが…(一番上の写真)。同銀行の創始者は、チャールズ・ビショップ氏。何を隠そう、カメハメハ王朝の末裔、パウアヒ王女の夫だった人で、2人の暮らす邸宅がかつてこの地にあったのでした。

そしてリリウオカラニ女王はパウアヒ女王の義妹でした(ハワイでは昔、養子縁組が盛んで、2人も義兄弟ならぬ義姉妹だったようです)。そのため、リリウオカラニも子供時代、そのパウアヒ王女の邸宅で暮らしていたのだそうです。

そんな関係でハワイアングループが1月17日、銀行をぐるんと一巡しながらチャントしたのですが、それほど驚いた人もいないようでした。警備の人も含め。



もしかしたら王族ゆかりのグループが、この銀行にはよく出入りしているのかもしれません?ね。あくまでも推測ですが…。
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