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昨日は夫の伯父様のお葬式でした。享年89歳。あと3カ月で90歳でしたから、大往生ですね。
こちらでは、お葬式はCerebration of Lifeとよく称されます。「お葬式のお知らせ」ではなく、「人生の祝福のお知らせ」なんて案内が来るわけです。
確かに昨日のように長い人生を全うした方のお葬式は、まさに人生の締めくくりのお祝いという感じで、あまり湿っぽさもありません。親戚縁者が一堂に集まり、会場でお互い、笑顔でハグして、という感じ。パーティのような和やかささえ漂っています。
これが若い方であっても、死を悲しむのではなくその人生を祝福しようじゃないか、という感じに無理にでも明るい雰囲気が醸し出され、出席者が伏し目がちに過ごすという感じでもありません。お国柄かもしれないけれど、私はこれ、けっこう好きというか救われますねえ…。
お国柄といえば、アメリカは退役軍人をそれは大切にする国でもあります。伯父は第二次世界大戦に出征していますが、戦後は職業軍人だったわけではありません。
それでもこういった方の葬式には、アメリカ政府は軍隊から人を派遣して簡単な儀式を行い、敬意を示してくれるのです。
昨日はカネオヘの墓地での埋葬に、陸軍から4人が出席しました。よく映画や写真で、軍関係者のお棺にアメリカの国旗がかけられていますよね? あんな感じで伯父のお棺にも大きな旗がかけられていたのですが、陸軍の方は儀式の際、2人がその角を持って国旗をはためかせ、1人が国旗の後ろでトランペットを演奏。もう1人は敬礼しながらそれを見守っていました。
その後、国旗をきっちりと畳み、遺族に「合衆国のために戦ってくださったことに敬意を表し、この国旗を贈ります」と言いながら手渡してくれました。
それが70年以上前の戦争であっても、こうして旧軍人に敬意を示してくれるのは素晴らしいことですよね。命を張って戦ってくれたのだから、当然かと思います。アメリカ人の、星条旗への敬愛も印象的です。
…いろいろなことを考えさせられた、昨日のお葬式でした。