森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

鉢植えの美味しいパイナップル

2012年05月04日 | 自然
今は昔…(というか4年前)。前著「ミステリアスハワイ」の中で、パイナップルの水栽培、という話を書きました。友人の家のテラスで水栽培されていたパイナップルについて、(果実を育てるというより)葉っぱが青々とした観葉植物としてのパイナップルについて、なんだかんだと述べたのでした。友人宅のパイナップルには5センチほどの小さな実がなっていたことなどにも、ふれましたっけ。



そして先日。一軒家にすむ別の友人のお宅で、今度は地植えの、立派に実ったパイナップルを発見。地植えですから実も大きく、友人は「けっこう甘くて美味しいのよ」と嬉しそう!

さらに! 同じ庭の一角では鉢植えのパイナップルも育っていて。それがまあ、地植えのものと変わらないほど立派なサイズだったのです! 実の部分だけで、優に20センチくらいあったかな? もうすぐ食べられそう、と、友人は楽しみにしていました。



パイナップルって、大きな鉢を使えば、食べられるほどに大きく実るんですね! 知らなかった…。これなら私も我が家のラナイで挑戦できそう。自分で育てたパイナップルを食べる…。日本人にとってなんて嬉しい経験でしょう!

ちなみに友人宅のパイナップルは、ワヒアワのドール・パイナップルで「ご自由にどうぞ」と書かれたパイナップルのヘッド部分を持ちかえり、植えたものとか。皆さんも日本で甘~いパイナップルに出会ったら。葉の少し下の果肉の部分をスパッと輪切りにして、葉の約半分が表面に出るよう土に植えてみてくださいね。ハイビスカスやプルメリアだって日本で栽培されているのですもの。パイナップルだって収穫できるかも?しれませんヨ。
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ハワイ出雲大社の日常

2012年05月03日 | 日記


チャイナタウンの端にある、ハワイ出雲大社に出かけてきました。お正月に返しそびれた去年のお札と破魔矢を持っていったのが、理由の一つ。ふだん出雲大社には元旦に行くくらいで、平日にこうして訪れることはまずありませんでした。

全く人気のない様子を想像していたのですが、私のほかに3組、計10人ほどの日本人が入れ替わり立ち替わりやってきて、ちょっとビックリ。私が神社にいたのは、ほんの10分ほどだったんですけどね。日本人観光客がこれほどいらっしゃるとは意外でした。

そういえばあるカメラマンが、日本からのカップルがハワイ出雲大社で挙式することがたまにある、なんてことも言っていましたっけ…。もしかしたら。ハワイの聖地の一つとして、出雲大社は今、日本でも人気なのでしょーか?

いずれにしろ、相変わらず気持ちのよい「気」が漂っている、晴天のハワイ出雲大社でした。
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偉大なチャンター、クルヴァイマカ

2012年05月01日 | ハワイアナ


昨日の英字紙朝刊(スター・アドバタイザー)に、ハワイ王朝の最後の宮廷チャンター(詠唱者)、クルヴァイマカの話が載っていました。クルヴァイマカといえば著名クムフラ、サイ・ブリッジスのひいおじいさんであり、伝説的なチャンター。それぐらいしか知らなかった私ですが、記事にはクルヴァイマカの生涯がいろいろ紹介されておりました。

クルヴァイマカは1837年、ハワイ島カウ地区に生まれ、19歳でカメハメハ4世の宮廷チャンターになったそうです。そのままリリウオカラニ女王まで代々のハワイ王国君主に使え、1881年にカラカウア王が日本を訪問した際にもお供したとか。もしかしたらもしかして。明治天皇の御前でも、チャントを披露したのかもしれませんね!

さて、私がこの記事に特に興味を惹かれたのは、こんな記述があったからなんです。クルヴァイマカのチャントがハワイにとって貴重な文化遺産であることに気づいたビショップ博物館。1930年代、そのチャントを映像&サウンドで残すプロジェクトを始めたとか。その結果、ペレやヒイアカなど神話系チャントや家系図、王族の偉業などを謳った125ものチャントが記録されたそうです。

その時、クルヴァイマカは100歳近い高齢でした。ですがモノによっては1700行もの長~いチャントを、カメラの前で難なく詠唱したそうですよ。途中でフと止まることもなく、素早くスルスルと…。クルヴァイマカはハワイ王朝が転覆された1893年には職を失い、不慣れな建築の仕事などに就いた時期もあったそう。つまり、長らくチャントをする機会はなかったのではないかと思うのですが、それでもチャントを忘れることはなかった! 1700行もの長~いチャントですら、90歳代のクルヴァイマカは問題なく復唱したわけです。凄まじい記憶力ですよね!

…先月発売になった新著「ハワイの不思議なお話」の中に、実は「ハワイアンのチャント」という項があります(すでに買ってくださった皆さま、P144ですよ~)。その中で私、こんなことを書いています。

「…歴史や天変地異など全て重要な出来事を、チャントに盛りこんで後世に伝えてきたハワイアン。特に王族に関しては、家系図をはじめ様々な事実が、チャントにしっかり記録されてきました…」
「…こうした人生の重要な出来事が数百年も後世へと伝えられているなんて…。口頭伝承を続けてきた昔の人々というのは、本当にすさまじい記憶力の持ち主だったんですね…」

そうなんです。文字を持たなかった古代ハワイアンですが、その代わり、全てを口承で伝えてきたわけで。口頭伝承なんて、とその正確さを信じない人は多いですが、そんなことはありません! と、新著の中で強調したかった私。そんなこともあって、このクルヴァイマカの記事を読み、すっかり感激してしまったのでした。やっぱりハワイアンは偉大です!!

ちなみに、冒頭でふれたクルヴァイマカの子孫であるサイ・ブリッジスさん。フラ競技会の最高峰、メリーモナークで審査員を務めたほどのフラ界の重鎮であるだけでなく、優れたチャンターとしても知られています。先日ダライラマがクアロアを訪問した際、歓迎のチャントをしたのもサイさんでした(下の写真、右端。白いテントの中にダライラマがいます)。さすが~!

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