森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ハワイアン度100%のファッションショー

2012年05月18日 | ハワイアナ


ハワイの誇る劇場、ハワイシアターから歩いて3分の場所に住む我が家。昨夜もシアターに出かけてきましたよ! 今回はいつものコンサートではなくて、ファッションショー。それもただのファッションショーではありません。ネイティブ・ハワイアンのデザイナーによる、特別なショーだったのです。

主催は、著名クムフラ(フラの師匠)、ヴィッキー・タカミネが代表を務めるハワイアン団体、パイ・ファウンデーション。パイ…ではビショップ博物館とともに、ネイティブ・ハワイアン芸術月間ともいうべき催しを7年前から開いていて、その目玉とも言えるのが昨夜のファッションショーでした。題して「MAMOウェアブル・アートショー」。マモはマオリ・アート・マンスの略。ネイティブ・ハワイアンによる身にまとうアート作品、つまりウエアやアクセサリー、そしてタトゥーまで! 著名デザイナー多数による作品が発表されました。





しかもモデルを務めるのは、人気ハラウ(フラ学校)のフラダンサーやミュージシャンなどなど。生演奏ありフラあり踊りありの、それはエキサイティングな催しで。昨年は取材で初めて行き、あまりに楽しかったので、今年は家族総出で行ってきました。

普通のファッションショーとはひと味もふた味も違うこのショーですから、毎年人気は高く…。昨夜も観客席には、サニー・チンやスノーバード・ベントーといったクムフラ、アーロン・サラ、クパオアといったミュージシャンなどなど、見たことのある顔がいっぱい。ちなみに、ロバート・カジメロやマプアナ・デ・シルバ、ナニ・リム・ヤップらクムフラ、そして今年のミス・アロハ・フラも、モデルやMCで登場していましたヨ。

しかもやはりモデルとして、うちの主人の従兄弟や、古い友人が出ていたり。そんなこと知らずに出かけたので、ビックリ。思わず盛りあがった一夜でした。

最後に、MCだったヴィッキー・タカミネさんが言っていたことが心に残っています。1998年、ワイキキに大会議場、ハワイ・コンベンション・センターがオープンした際に、ハワイ州は約1億円の美術品を購入したそうなんです。ですが、作品を買ってもらった幸運なアーティストの中には、ネイティブ・ハワイアンは一人もいなかったそうです。「1ペニーもネイティブ・ハワイアンの芸術家には行きませんでした」とヴィッキーさん。

それがきっかけとなって、もっとハワイアンの芸術家を世間に紹介し、経済的な機会も設けたいと、ヴィッキーさんはネイティブ・ハワイアン芸術月間の設定を思いついたのだそうで。

芸術月間はファッションの分野に限らず広範なアーティストを紹介する目的で、4月&5月にビショップ博物館をはじめ各地で展示会や即売会を開催。大変成功している模様です。この週末にはビショップ博物館で、アーティストが集まっての即売会が開かれるとか。大勢の人がきっと駆けつけることでしょう! 私もまた来年、このファッションショーに出かけるつもりでいます。皆さん、来年ぜひハワイシアターでお会いしましょう~。


コメント
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