森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

最果ての地カエナ・ポイント

2012年05月06日 | 自然
昨日は老体に鞭打って、ノースショアのカエナ・ポイントのハイキングに行ってきました。カエナ・ポイントといえば、オアフ島最西端。ハレイワからさらに車で30分近くかかるモクレイア・ビーチ近くに車を止め、約1時間半ほど歩いて到着する辺境の地です。あるいはワイアナエ沿岸のヨコハマ・ベイからも同様に、徒歩でアプローチが可能です。

カエナ・ポイント周辺には様々な神話・伝説が残り、ホントに興味の尽きない場所。詳しくは追々書いて行くとして、今日はカエナ・ポイント近くのフェンスについて少しご紹介。一帯はハワイ諸島でも指折りの手つかずの砂丘が残る地区として、州・アメリカ双方の自然保護区として指定されています。



そのため昨日のハイキングも、息子(日本でいうと高校1年生)のクラスの課題として出かけたもの。カエナ・ポイントに近づくと二重のゲートがあり、一帯はフェンスで囲まれ、犬など動物が侵入できないようになっています。学校の課題は、このフェンスの内外に生息する、ハワイアン・モンクシールやミズナギドリ、アホウドリ、そしてある種のハワイ固有植物を観察して写真を撮ること、というものでした。これらは全て絶滅の危機にある種。結果、ミズナギドリ以外を観察・撮影することができました(私はモンクシールは見過ごしました。涙)。



そんなわけで家族4人プラス息子の友人2人を連れ、スパムむすびを山のように作り、ホノルルを朝8時に出発。沿岸ハイキングを決行したのですが、これが楽しかった! カエナ・ポイントはひどく乾燥した地域なので、美しい入り江のほかに見たことがない植物があったり、(昔石切り場があったくらいですから)岩がゴロゴロしていたり。ハワイ最果ての地といったイメージそのままの場所でした。朝9時から午後1時まで長時間、暑い中を歩いたため、あまり各所でのんびりできなかったのが心残り。またゆっくり出かけたいと思います。



さて。帰りがけ、少し驚いたことがありました。車が入れる地点の近くまで戻ると、2台のハワイ州のパトロールカーが待機していたのです。それは州政府の環境保全庁、みたいな部署の車で。私達も声をかけられたのですが、この先で犬を連れた二人を見たか? とのこと。確かに、黒い犬を連れた男性二人がいました。なんでもフェンスの中だけでなく外も、この地区は犬や猫は禁止とのこと。誰かの通報を受けて、州の職員がやってきたのでした。その後、パトカーも1台やってきました。

いやあ…。ハワイも公園やビーチなど公共の場所によっては犬連れを禁じている場所はけっこうあるのです。でも現実は、そんな条例を無視する人は多く、かといってそれを通報する人もあまりいないよう。同様の状況でパトカーと見ることは過去なかったのです。ですが、あのカエナ・ポイントのような最果ての地に、通報を受けて車が3台もやって来たとは、驚きです! ホノルルから車で1時間かかるの場所なのですがねえ。これを見て、カエナ・ポイントがどれだけ重要視されているのかが、よ~くわかりました。真剣に保護されている地区なんですね。

カエナ・ポイントについては書きたいことがたくさん。とりあえず次回は、初めて目にすることができた! 伝説の岩レイナ・ア・カ・ウハネをご紹介します。古代ハワイアンが昔、死者の魂がこの岩からあの世に旅立つと信じていたそうな。伝説の巨岩は、噂通りの妖しいルックスの岩でした…。少々お待ち下さいね。
コメント (4)
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