オアフ島ノースショアのワイメア湾といえば、冬季には大波が押し寄せることで知られるサーフィンのメッカ。今はまだ波も穏やかで海水浴で賑わっていますが、最近、「困った海の生物」がワイメア湾に集まり、注意報が出ています。
新聞の報道によれば、ここ1週間で数度、ワイメア湾のごく浅瀬に鮫が出没。たとえばこの月曜日にはビーチからほんの1.5メートル先で、何匹もの鮫がバシャバシャしていたそうです。
また先週の木曜には、2メートルを超える鮫が30メートルほど沖でバシャバシャ。恐いですね~。
ハワイ大学海洋生物学研究所の鮫の専門家、カールさんによれば、おそらく鮫たちは、ワイメア湾に寄ってくる鯵の幼魚(Halalu)の群れを狙っているのだろうとのこと。この時期、鯵の幼魚はハワイの波の静かな湾や港に集うのだそうで、ワイメア湾周辺の岸には、最近、鯵の幼魚が群れているのだそうです。
鯵の幼魚の群れは、例年、9月下旬頃までワイメア湾に集まってくるそう。つまり今月いっぱいは要注意ということですね!
ちなみにそのカールさんによれば、同研究所では2007年からワイメア湾の海中にシャンプーのボトル大のセンサーのようなものを設置して、鮫の動きを追っているとのことです。
センサーは、タグ付けされた特定の鮫が200メートル以内に寄ってくると感知するそうで、現在100匹以上の鮫がタグ付けされている、とカールさん。
何でもセンサーは、ワイメア湾に限らず、ハワイ諸島のあちこちに設置されて鮫の動きをモニターしているそうですよ。海洋生物学者の仕事って、すごいんですね!
ということで、少なくとも今月末まではワイメア湾周辺での水遊び、お気を付けくださいね。
(冒頭の写真は、ビショップ博物館のハワイアンホールです)