先日、マウイ島にあるカアフマヌ女王の銅像について書きました。今日は舞台をハワイ島に移し、200年前のちょっと可愛らしいカアフマヌ秘話?をご紹介しましょうね。
3月にハワイ島を訪れた際、ケアラケクア湾近くのプウホヌア・オ・ホオナウナウ国立歴史公園を見学してきました。このプウホヌア…は古代ハワイの聖地。カメハメハ大王の曽祖父の遺体がかつて安置されていた聖なるヘイアウや王族の住居があったほか、罪人、戦争捕虜などの避難所としても機能していました。いったんこの避難所に逃れた人に対しては、何人であろうと、手出しができなかったそうです。
もっとも。その立地によりプウホヌア…には海路というか、海を泳いでたどり着くパターンが多かったようですが、周辺の海には鮫が多く。罪人たちは二重の意味で、命からがら、この地を目指したそうですよ。
プウホヌアには歴史的見所が多く、パンフレットを見ながら、1番から16番までの見所を回れるようになっています(この地のネタだけで、20回くらい書けそうなほど、興味深い土地なんです!)。
ともあれ、パンフレットを見ながらのセルフツアーで私の興味を引いたのがコレ。カアフマヌ・ストーンと呼ばれる岩です(冒頭の写真)。なんでも18世紀の昔、カメハメハ大王と大喧嘩をしたカアフマヌ女王。このプウホヌア・オ・ホオナウナウまで泳ぎ着くと、この岩の下の隙間に身を隠しました。ところが犬に吠えられ、あっけなくカメハメハに見つかってしまったとか。その後カアフマヌは無事、カメハメハと仲直りしたそうですよ。
…思うにカメハメハは罰するためではなく、カアフマヌが恋しくて追いかけてきたのでしょうネ。カアフマヌはカメハメハの怒りが怖かったのかもしれませんが、プウホヌアに逃げ込む必要もなかったのでは。カメハメハは美しいカアフマヌに夢中だったのでしょうから。
その歴史秘話?の舞台が、以下の隙間です。岩の下に、ちょうど人が1人隠れられそうな隙間がポッカリ空いているのがわかりますか? 冒頭の写真では、ちょうど岩の裏側になりますね。200年以上も前、ここにカアフマヌが横たわっていたのかァ…。
そんな不思議な感慨を抱きながら、岩を後にしました。
あの隠れていた隙間にハズカシイ格好で見つけられたところを想像すると笑ってしまいます。お二人が幾つくらいの年齢だったのでしょうか?
本当ですねえ。あの狭い空間に隠れていて、見つかったことを考えたら…。
顔から火が吹き出しそう(笑い)。
2人はいくつぐらいだったんだろう・・・。
きっと30代、とかではなく、若かったんだと思いますよ~。