朔日の月命日を終え
いざ マリーナへ
黄緑 青緑 浅緑 深緑の点描画のような
新緑まばゆい 景色を眺め
車窓を開けたら 若草の薫り
フィトンチッド
入り口を抜けると
日本最長レース 沖縄東海ヨットレースの
のぼりをヒュルヒュルはためかせる風は
ちょっと磯臭く
気を逸らせる
予報を上回る 風に
ココロ騒がせながら
足もとを覗くと
よっ ひさしぶり!と寄ってきた 海月
その 泳ぎの 自由さ 奔放さを
羨ましくも思いつつ
洋上へ
6ノット近い 帆走中
半分ほど 昼寝しながらも
結構なヒールに
肘や 肩 かかとで寝そべった体を
微妙にこらえつつ
毛布の隙間から吹き込む風は
芳しい花の薫りだったり
何か食べ物の匂いだったり・・・
帰港した ポンツーンでは
海面を 油膜が覆い
燃料臭が漂っていました
夕暮れの 船上茶会は
各々の 日暮し報告で 生活臭
帰路ふと嗅いだのは
まぎれもない
あの 栗の花のニオイ
あらゆるモノの
香りに刺激された
皐月の始まりです