【俺は好きなんだよ】第882回は、『キューティ・バニー』(2008)
原題は、『THE HOUSE BUNNY』。
真面目な感じのする寮母を意味する『ハウス・マザー』をプレイガールがやるので、『ハウス・バニー』。つまり、『寮情婦』的にイメージを逆手にとったタイトル。
邦題は、『キューティ・ブロンド』シリーズを意識したのかな。
でも、意味は逆になってるんだよね。
あっちも、『リガリー・ブロンド』で頭が悪いイメージのブロンドを『法律的な金髪』にした面白さを『可愛い金髪』にしちゃってるあたりに今の日本が抱えるダメな感じが匂っています。
製作国:アメリカ
上映時間:97分
スタッフ。
監督: フレッド・ウルフ
製作: アダム・サンドラー、ジャック・ジャラプト、アレン・コヴァート、ヘザー・パリー
製作総指揮: アンナ・ファリス、キルステン・スミス、カレン・マックラー・ラッツ
脚本: カレン・マックラー・ラッツ、キルステン・スミス
撮影: シェリー・ジョンソン
プロダクションデザイン: ミッシー・スチュワート
衣装デザイン: モナ・メイ
編集: デブラ・シャイエット
音楽: ワディ・ワクテル
音楽監修: マイケル・ディルベック、ブルックス・アーサー
出演。
アンナ・ファリス
コリン・ハンクス
エマ・ストーン
カット・デニングス
キャサリン・マクフィー
ルーマー・ウィリス
タイソン・リッター
クリストファー・マクドナルド
ビヴァリー・ダンジェロ
キーリー・ウィリアムズ
デイナ・グッドマン
モネ・メイザー
サラ・ライト
レイチェル・スペクター
ヒュー・ヘフナー
物語。
華やかなプレイボーイ・バニーとして何不自由ない日々を送るシェリー。
しかし27歳となった途端、総帥ヒュー・ヘフナーからクビを宣告され、プレイボーイ(ガール)・マンションを追い出されるハメに。
路頭に迷ったシェリーは新たなプレイボーイ・マンションを発見する。それは大学女子寮。
なんとかそこの寮母の職にありつく。
ところが、そこに暮らしていたのは揃いも揃ってダサい女の子たちばかり。
さらに、新規の寮生を30名にしないと解体される勧告を受けていた。
そこでシェリーは、イメージ・アップで寮生を増やすため、冴えない寮生たちを華麗な人気者に変身させていくが・・・。
アンナ・ファリス扮するお払い箱になったグラビア・モデルが、ダメダメ女子大生たちの女磨きに一役買うコメディ。
変形エキスパートものであり、妙に豪華なキャストによる細かな芸が見どころの出来になってます。
音楽のセンス、定番の画の面白さ、パロディ、細かいギャグ(名前覚え、しゃべらずケータイで会話などなど)が意外にも効いてるんです。
女性がプロデュースしてるので、女性の立場を考えている内容が好みです。
アメリカでは評価低いですが、日本では評価が高いんですよね。
邦題とは逆に、作品の意図が届いてるというおかしみ。