【俺は好きなんだよ】第1117回は、『必ず捕まえる』(2017)
原題は、『반드시 잡는다』。
『必ず捕まえる』。
英語題は、『THE CHASE』。
『おいかけっこ』、『追走』。
上映時間:110分
製作国:韓国
スタッフ。
監督:キム・ホンソン
原作:キム・テゴン(チェピカル)
プロデューサー:ファン・サンギル
脚本:ユ・ガビョル,キム・ミンソン,イ・チャニョン
脚色:キム・ホンソン,イ・ヨンジョン,パク・ウォンジン,パク・ソヒョン
撮影:チェ・ジュヨン,チョ・ヨンチョン
照明:チョン・ビョンユン,クォン・ジュンニョン(インガンピクチャーズ)
音楽:チョン・ジノ
美術:イ・ジョンウ
アクション担当:ユ・サンソプ,ソ・ジオ(ソウルアクションスクール)
出演。
ペク・ユンシク (大家で鍵屋のシム・ドクス)
ソン・ドンイル (元刑事のパク・ピョンダル)
キム・ヘイン (205号室ことキム・ジウン)
パク・チヒョン (友達のキム・スギョン)
ソン・ジョンハク (202号室こと元刑事のチェ)
ペ・ジョンオク (たんぽぽトースト店主のミン・ヨンスク)
チョ・ダルファン (イ巡査)
チョン・ホジン (医師のナ・ジョンヒョク)
イ・カニ (妻のイ・ジョンエ)
パク・ヒョンス (KORAIL(韓国鉄道公社) 契約職のペ・ドゥシク)
キャッチコピーは、「足より速い勘(チョク)と感(カム)で必ず奴を捕まえろ!」。
物語。
今日も、また一人死んだ。
アリ洞の生活ギリギリの方々が住む地域で、不動産を持ち、金はあるが人望は薄い、偏屈な大家の老人シム・ドクスは、今日も取り立てと鍵屋の仕事で忙しく駆け回る。
腰を痛めた202号室の老人チェに家賃の支払いを迫るが、近所の主婦に非難される。
夜、再び202号室を訊ねると、実はチェは元刑事で30年前から続いているものの解決するどころか連続殺人ちおもされていない迷宮入り事件とよく似た手法で再び殺人が起きていると話し出す。
そして、彼の言うように殺人が起き、ドクスのアパートに入っている若い女性が消えた。
連続殺人が起こる町内を憂いたアパートの頑固大家と元刑事がタッグを組んで事件解決に挑むコメディ・サスペンス。
一言で言えば、老人版『チェイサー』、ややコメディ色もあったりのサイコ・サスペンス。
30年続く連続殺人事件に挑む偏屈老人大家と元刑事を描く韓国映画。
本家をしのぎかねないほどのサイコぶりと追いつめられ感が堪能できます。
老人ならではの妄執までも脚本に入れたアイディアが満載でちょっと渋滞してるほどですが、1時間ぐらいで犯人が分かったら天才、と言えるほど仕掛けが巧みで伏線の仕込みに素直に驚かされます。
面白いのよ。
韓国でヒットしたもののイケメンも美女の出ないけど、面白い映画は作れるのです。
必ず楽しませるという気概に満ちた一本。
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