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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

愛を演じる哀。哀を演じる愛。  『さらば、わが愛/覇王別姫』

2013年11月01日 00時00分56秒 | 俺は好きなんだよ!
【俺は好きなんだよ】第585回は、『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993)


原題は『覇王別姫』は中国語の読みは不明ですが、日本語は『はおうべっき』です。
英語では、『FAREWELL TO MY CONCUBINE』か、『FAREWELL MY CONCUBINE』。


スタッフ。
監督:チェン・カイコー
製作:シュー・ビン/シュー・チエ/チェン・カイコー
製作総指揮:タン・チュンニェン/シュー・フォン
原作:リー・ピクワー
脚本:リー・ピクワー
撮影:クー・チャンウェイ
音楽:チャオ・チーピン


出演。
レスリー・チャン
チャン・フォンイー
コン・リー
グォ・ヨウ


物語。
身を持て余した遊廓の母に捨てられ、京劇の養成所に入れられた小豆。
淫売の子といじめられる彼を弟のようにかばい、辛い修行の中で常に強い助けとなる石頭。
やがて成長した二人は、それぞれ“程蝶衣”、“段小樓”と名を変え、京劇界きってのスターとなっていた・・・。



演ずることに全てを捧げた二人の男の波乱に満ちた生涯を、京劇『覇王別姫』を軸に描く、
一つ一つの出来事が物語全体を通し巧みに絡み合い、それが映画の進行につれ絶大な説得力を浮かび上がらせる。
全編に漂う何とも言えない遣り切れなさに、胸はかきむしられる。
これぞ傑作というべき傑作。





二人の間を阻む存在を置くことで観る者に絶えず葛藤を与え、三時間に及ぶ長尺にも関わらずそれを感じさせない演出手腕は絶品で、中国第5世代監督のチェン・カイコーがその才能をいかんなく発揮している。





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