【俺は好きなんだよ】第1691回
『タイム・トラベラーズ』(1964)
原題は、『THE TIME TRAVELERS』。
別題は、『原始怪人対未来怪人』(TV放送時)
製作国:アメリカ
上映時間:83分
スタッフ。
監督:イブ・メルキオー
製作:ウィリアム・レドリン
原案:デヴィッド・L・ヒューイット、イブ・メルキオー
脚本:イブ・メルキオー
撮影:ウィリアム・ジグモンド
音楽:リチャード・ラサール
出演。 (キャスト)<日本語吹替>
エリク・ヴォン・スタイナー博士 (プレストン・フォスター)
スティーヴ・コナーズ博士 (フィリップ・キャリー) <寺島幹夫>
キャロル・ホワイト (メリー・アンダース) <北浜晴子>
ヴァーノ博士 (ジョン・ホイト) <宮内幸平>
ダニー・マッキー (スティーヴ・フランケン)
ウィラード (デニス・パトリック)
(フォレスト・J・アッカーマン)
(ジョーン・ウッドベリ)
物語。
とある大学の施設内にある研究所で、スタイナー博士と研究員たちがタイム視聴マシンの実験を行っていた。
紆余曲折を得て稼動実験を繰り返すうちに、マシンが正常に作動して彼らの前に移されたモニターに100年後の未来が映し出された。
しかし、その画面には自分たちが知っている地球の姿はもはやなく、荒れ果てた荒野が果てしなく続くのみ。
装置が偶然に作動しただけのため、研究員たちは急いでその未来のデータを記録することに熱中するが、その場に居合わせたダニーがあることに気づく。
それはそのモニターに映し出された映像は3Dで、実際に向こう側に移動できることに。
偶然、開発してしまった“時の門”を通って2071年の未来へ足を踏み入れた科学者たち。そこでは核戦争によって変異したミュータントがいるというSFアクション。
『火星着陸第1号』、『バンパイアの惑星』、『S.F.第7惑星の謎』等60年代の異色SFに“奇妙な味わい”を持ち込んだ脚本家I・メルキオーが『巨大アメーバの惑星』に続いて監督も兼ねたイマジネーション溢れる一本。
当時ならではの突飛な発想は、素晴らしいセンス・オブ・ワンダー。
どんどん展開していくのは、映画的な興奮をもたらします。
ここまで時間が経つと、低予算ならではのチープ感も逆に味。
それにより、コメディに変わる。
独特の人々の緩さはあれど、サスペンスはかなり強め。
後半の展開は、なかなか壮大でいいです。
TV放映時のタイトルに何が起きるか、まぁまぁ想像できるのも、時代性のお茶目ってことで。
画面に入るのは、『キートンの探偵学入門』の発展という感じもありますね。
この時代のSFは、科学に縛られ過ぎてない分、柔軟でいいなぁ。
ネタバレ。
最後に、早送りで、物語を見せることで、時間を表現。