【俺は好きなんだよ】第1725回
『マルナシドス -ゾンビの谷-』(2022)
原題は、『MALNAZIDOS』。
『ゾンビ悪で』。
スペイン語の「MALNASIDOS(マルナシドス)」で「悪の」という意味。
それの「S」が「Z」になっててゾンビものだと表現。
でも、そうなると発音的には「マルナジドス」なるんじゃないのかしら。
英語題は、『VALLEY OF THE DEAD』。
『死の谷』。
製作国:スペイン
上映時間:101分
スタッフ、
監督:ハビエル・ルイス・カルデラ、アルベルト・デ・トロ
製作:アルバロ・アウグスティン、クリスティアン・コンティ
原作:マヌエル・マルティン・フェレラス 小説『MALNAZIDOS』
脚本:ハイメ・マルケス、クリスティアン・コンティ
撮影:キコ・デ・ラ・リカ
編集:マルティ・ロカ
音楽:ハビエル・ロデーロ
出演
ミキ・エスパルベ (ジャン/フアン・ロサーノ大尉(大尉/弁護士)
マニュエル・イルネル (パブロ・デクルス/二等兵/運転手)
アウラ・ガリード (マタキュラス/司祭キラー)
ルイス・カイェホ (サージェント/軍曹/隊長)
アルバーロ・セルバンテス (ミカ/マッチミゲル・アンドレウ/レーサー)
ヘスス・カロサ (フレル少尉)
ダフニス・バルデス (コミサリオ・ポリティコ)
セリジオ・トリッコ (ブロツキー)
モアド・ガソアン (ラフィール一等兵/イスラム教徒/狙撃手)
マリア・ボットー (フロール/シスター)
物語。
1938年、ナチスによる欧州は戦火に包まれ始めていた。
スペインでは内戦により、数ヶ月血生臭い戦闘が続いていて、何千もの死者が出ていた。
スペイン政府軍のレケテ隊のフアン・ロサーノ少尉ことジャンは、処刑直前。
だが、叔父のおかげで命を取り留める。
しかし、反政府軍との緩衝地帯にいる第6師団へ手紙を送るという命令が処刑から逃れた理由だった。それは命がけの任務だった。
罪を問われ知多デクルス二等兵を運転手に、二人で命がけの任務に。
1930年代、ナチスによる欧州侵攻とスペイン内戦中、敵味方に分かれて戦っていた各国の兵士たちが、ナチスの実験によるゾンビに遭遇する戦争ホラー・アクション。
戦後に作られた戦記もの風のどこかにコミカルさを湛えた戦争ソンビアクション。
ゾンビものに緊張感やホラーt京奈物を求めていると相性が悪いかも。
イタリア映画にこの感じの戦争もの多かったよね。(50~70年代はイタリア映画は黄金時代だったから)
戦記ものに慣れていると、分かりやすく、命がけ任務ものから呉越同舟ものになるので、楽しく見れます。
無理矢理ですが、スペイン兵だけでなく、ロシア兵や中東兵まで入れるあたりんおごった煮感も当時のイタリア映画的で楽しいよね。
こういった映画のトーンを再現するのは、特に日本だとあまり理解されないけど、今作は当時感の映画のトーンの再現はかなりうまく行ってます。
死にまくるのに軽いのも、そこの感じ。
戦争まわりもゾンビまわりも美術がかなりいい。
海外でも評価があんまり高くないのは、そもそもゾンビものは、少し補油かが下がるというのがあるのは、ゾンビものはホラー隙が見るからかしらね。
もはやゾンビもので怖くするのはなかなか難しいのでね。
Netflixオリジナル映画として、2022年7月11日配信開始。
好みのセリフ。
「煙草は体に悪いわ」「戦争ほどじゃない」
「教会へ戻らないと」「神がなんだ!」「聞いて」「なんだ?」「あなたの好色な目に私の足をさらすわ(ゾンビ噛まれている)」
「レースに負けた俺にしつこくサインをねだるガキがいた。俺は折れて、サインをしたんだ。レースは最後まであきらめるな、と」「まさか」「赤いノートに青い鉛筆。パブロへ」
「これは、どっちの手柄だ?」
「どこへ」「フランスへでも」「スペインの次にひどい国だぞ」