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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

手を上げられたら、声を上げる。 『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』

2023年01月20日 00時00分41秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2176回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 


『SHE SAID シー・セッド その名を暴け

 

 

 

女性記者二人が、圧倒的な力をもつアメリカ映画界の大物プロデューサーの性犯罪を暴き出した社会派実録ドラマ。

ピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズのハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行の調査報道の内幕を映画化。

 

主演は、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガンと『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のゾーイ・カザン。
共演は、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、サマンサ・モートン。

 

監督は、『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』のマリア・シュラーダー。

 

 

 

物語。

2010年代、ミーガン・トゥーイーは大統領選に出馬したドナルド・トランプのセクハラの証言をつかみ、告発記事を掲載する。

2017年、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターは、アメリカ映画界の大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインがその絶大な権力で性的暴行を繰り返していた、との情報をつかむ。
しかし、取材を進めても、法律に縛られ、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言や証拠を得られず難航する。
そこで、彼女は、ドナルド・トランプのセクハラを暴いた凄腕記者ミーガン・トゥーイーに協力を頼む。

原作:<原作本>ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー 『その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―』(新潮文庫刊)
<記事>ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー 、レベッカ・コーベット

脚本:レベッカ・レンキェヴィチ

 

 

出演。

キャリー・マリガン (ミーガン・トゥーイー)
ゾーイ・カザン (ジョディ・カンター)

パトリシア・クラークソン (レベッカ・コーベット)
アンドレ・ブラウアー (ディーン・バケット/編集長)

ジェニファー・イーリー (ローラ・マッデン)
ローラ・パティクルー (若いローラ)
サマンサ・モートン (ゼルダ・パーキンス)
モリー・ウィンザー (若いゼルダ)
アシュリー・チュウ (若いローウェナ)

ピーター・デイヴィス (ラーニー・デイヴィス/弁護士)

アシュレイ・ジャッド (本人)
グウィネス・パルトロー (本人・声)
ジュディス・ゴドリッチ (本人・声)
ローレン・オコナー (本人)

 

 

スタッフ。

製作:デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー
製作総指揮:ブラッド・ピット、リラ・ヤコブ、ミーガン・エリソン、スー・ネイグル

撮影:ナターシャ・ブライエ
編集:ハンスヨルク・ヴァイスブリッヒ
音楽:ニコラス・ブリテル

 

 

『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』を鑑賞。
2010年代アメリカ、女性記者二人が、圧倒的な力をもつアメリカ映画界の大物プロデューサーの性犯罪を暴き出した社会派ドラマ。
現在の#MeTooの火付けであり、ピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズのハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行の調査報道の内幕を映画化。
一言で、硬派。この内容ですから、それがいい。見ていて、素直に応援できる。そして、正しく怒りを持てる。
徹底的に取材の状況を追い、ところどころにちょいと記者のプライベートを挟み込む。
アメリカのジャーナリズム映画の系譜に現代t京奈抑制のきいた語りでハードボイルドかつ、映画的な仕掛けを冒頭から。あの冒頭で、人が夢に出会い、破れる悲しみが提示され、物語に没入させる、素晴らしい開巻の2シークエンスにもうやられます。
まずは、メインキャストがその意図を汲んでいて素晴らしい。『プロミシング・ヤング・ウーマン』のキャリー・マリガンと『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のゾーイ・カザン。そこを飾るジャーナリズム側の硬派さをパトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアーが見せる。短いシーンでめちゃかっこいいんです。なにより、取材される側を演じた、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートン、ローラ・パティクルー、モリー・ウィンザー、アシュリー・チュウに胸が締め付けられる。この厚み。この映画はとにかく人々を見て、出てくる人々老いも若きも男も女も。ここにグッとかギュッと来るから。そして、アシュレー・ジャッドら本人たちの出演が、この動きを映画に留めまいとする意志を感じさせる。(本人出演しな型からと言って、その人たちは、すでに声を上げたことを称えたい。個人個人のいろんな事情があるのだ)
監督は、『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』のマリア・シュラーダー。その話法は、『大統領の陰謀』、『スポットライト 世紀のスクープ』からの研究がなされており、実際の社会事件告発ジャーナリズムドラマの語りの系譜が繋がっている。
実際に、セクハラされるシーンは音声のみで映像はない。ここには現代的な映画の話法として、当事者や近い立場の観客へ丁寧に配慮されており、強く拒否や怒りを見せる姿などで恐怖描写を減らしている。(『プロミシング・ヤング・ウーマン』もほとんどないが、わずかにある)
主要スタッフのほとんどが女性であることも重要なポイント。心を届けるとはそういう一つ一つの積み重ねで生まれ、届くものだから。
人のふり見て、我がふり直せでもある。男女二重の意味でね。
そのような状況になったら、従順になってはいけない、相手は強権発動か懐柔してくる。一瞬狂気によって、音を出して嫌がられる人になるか、記録するか、母に相談するとか広く外に出すようにするなど、映画内にもその対応方法が出てきます。
声を上げられなくさせられていた事情も知る。
応援の声をかけたくなる。
助かるのは、ちゃんといい男も出てきて、中でも夫がいい人なところ。
撮影が整っているし、編集と情報提示がキレが良くて、クローズアップ、とくに横画がばちっと決まってる。
胸に奥で抱えてきたものを分けて抱える。
ネットの広さが助けになていることは確実なのだけど、直に会うことの強さも思い知る。
現代社会のマナーとして、見ておいて、とさえ言いたい。
それでも上げる、連帯の声作。

 

 

 

 

おまけ。

原題は、『SHE SAID』。
『彼女は言った』、『彼女は声を上げた』。

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』というような、こういうアルファベットカタカナ邦題は、『シ-セッド シーセッド』と読むのが正式なんだろうか。それとも本題は『シーセッド』で、副題が『シーセッド そんなを暴け』になるのだろうか。たとえば、『ALONE アローン』は「アローンアローン」と読むのかね。
英語には「SHE SAID HE SAID」という言い方がある。『ヒー・セッド、シー・セッド 彼の言い分、彼女の言い分』という映画もある。
まぁ、たぶん、カタカナ読みを横に並べた「シー・セッド そのなをあばけ」と読むんだろうけど。
タイトルロゴはルビっぽくなってるしね。

 

2022年の作品。

 

製作国:アメリカ
上映時間:129分
映倫:G

 

配給:東宝東和  

 

 

#MeToo運動自体は、2006年にアメリカの市民活動家タラナ・バークが始めていたもの。
ニューヨーク・タイムズのワインスタイン記事の発表は、2017年10月5日で、このワインスタイン効果から一気に盛り上がり、10日ほどの間に世界中にいくつもの運動が立ち上がる。
その中で、アリッサ・ミラノが前のタラナ・パークの活動を知らず2017年10月15日に提唱したが、指摘の後でアリッサ・ミラノはタラナ・パークに連絡を取り協力関係を結ぶ。これにより、#MeToo運動は強く盛り上がり、現在に至る。

 

『大統領の陰謀』→『ペンタゴン・ペーパーズ』→『シー・セッド』という系譜。

 

 

 

 

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け の映画情報 - Yahoo!映画

世界が動いた被害者の告白…『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』特別映像 - YouTube

She Said - Black Light Movies

She Said · Film 2022 · Trailer · Kritik

She Said' Soundtrack Album Details | Film Music Reporter

Seance Elle s au cinema

 

 

ややネタバレ。

製作しているのはプランB。ブラッド・ピットの会社。
グウィネス・パルトローが、ワインスタインに迫られた時、ブラッド・ピットはワインスタインと戦って、彼女を守った。だから、グウィネス・パルトローは実際の音声を出しているのだろう。
その流れに、ブラッド・ピットの名前を出さないのが、奥ゆかしいと言える。


 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

実際の記録していた音声が流れるところがある。

 

恐ろしいのは、法律によって操作されてしまうこと、繰り返すことで仕組みにして慣れてしまうこと。

賢さが自分を追い込んでしまうこともある。

 

今更だが、人によっては、いろいろな映画の見方が少し変わるかもしれない。

 

同時にニューヨーカーで取材していたローナン・ファローは、ミア・ファローの娘。

 

冒頭に撮影されている映画は『白馬の伝説』。

 

 

 

 

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