で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2212回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
義賊長ぐつをはいた猫プスの活躍は9つの命のおかげだったが、命は残1になったため、ある宝で取り戻そうと大冒険へ出るアドベンチャー・アニメ。
ドリームワークス・アニメーションの人気シリーズ『シュレック』の大人気キャラクターの<長ぐつをはいた猫>プスを主人公にしたスピンオフ『長ぐつをはいたネコ』(2011)の12年ぶりの続編。
アントニオ・バンデラスとサルマ・ハエック、オリジナルキャスト二人も続投。
他の声の出演は、フローレンス・ピュー、ハーヴィー・ギレン、オリヴィア・コールマン、レイ・ウィンストン。
監督は、『クルードさんちのあたらしい冒険』のジョエル・クロフォード。
物語。
数々の冒険で生きる伝説となった<長ぐつをはいた猫>プスだったが、その冒険を支えた9つの命もついに残り1つ。
しかも、最強の賞金稼ぎウルフが彼に迫る。
そこで、プスはついに引退を決意する。
そんなプスを熊ファミリーも追っていた。
脚本:ポール・フィッシャー、トミー・スワードロー
声の出演。(英語キャスト)<日本キャスト>
プス・イン・ブーツ (アントニオ・バンデラス)山本耕史
キティ ・フワフワーテ (サルマ・ハエック)<土屋アンナ>
ワンコ (ハーヴィー・ギレン)<小関裕太>
ビッグ・ジャック・ホーナー (ジョン・ムレイニー)<成河>
ゴルディ (フローレンス・ピュー)<中川翔子>
ママ・ベアー (オリヴィア・コールマン)<魏涼子>
ベイビー・ベアー (サムソン・ケイオ)<木村昴>
パパ・ベアー (レイ・ウィンストン)<楠見尚己>
ウルフ (ワグネル・モウラ)<津田健次郎>
医者 (アンソニー・メンデス)
ママ・ルナ (ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)
スタッフ。
製作:マーク・スウィフト
製作総指揮:クリス・メレダンドリ
音楽:ヘイター・ペレイラ
『長ぐつをはいたネコと9つの命』を鑑賞。
義賊長ぐつをはいた猫プスの9つの命がついに残1になったので、ある宝で取り戻す大冒険へ出るアドベンチャー・アニメ。
ドリームワークスの『シュレック』シリーズの人気キャラによるスピンオフ『長ぐつをはいたネコ』(2011)の12年ぶりの続編。
ここから見ても十分楽しくわかる内容になっています。おいらも、12年ぶりなので、忘れてたしね。
シナリオも命と家族(仲間)、孤独についてと題材をそれぞれのキャラで描いていて、見やすい。猫のふりする犬や、クマに育てられた人の子とかの新キャラがいいんですよ。
面白いのは、敵がドラえもんなのよ。童話に出てくる魔法グッズを詰め込んだ魔法鞄で追いかけてきます。この道具が出るたびにワクワクニヤニヤなのです。
このガジェット愛が素晴らしいのよ。これは、ほとんどのキャラにあるので、注目ポイントです。
これぞ、可愛カッコイイ。
吹き替え版もかなりいい。いいんですが、あまり期待されてないのか、もちろん児童向けなので字幕版が少ない。オリジナルは驚きの豪華キャストなのに。本国では大ヒットしました。
『スパイダーバース』によって新しい次元へと入ったアメリカン3DCGアニメ最新作。『スパイダーバース』がアメコミ的な物を落とし込んだように、ドリームワークスは『バッドガイズ』で絵本的な世界(原作は絵本だが、その絵柄とも違う方向性で)へと飛び立たせる。
いわゆる3Dアニメ的表現と油絵的表現の混ぜ方もさらになじんでいる。そもそも長靴をはいた猫は17世紀にまとめられた民話が元なので、初期の挿絵はエッチングの線画だったしね。(今作にその絵柄は入ってこないが)
もしかしたら、なじんで気づかない人もいたりするんじゃないかしら。でもね、そこにストップアニメーション的動きといった動きやアクションにもバリエーションがある。
なにより、アクション描写がダイナミックで素晴らしい。こちらにも強く『スパイダーバース』の影響を感じます。
今の3Dアニメの進歩を感じるのにうってつけの一本。
方向性は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のアニメ版って感じです。
劇場では、子供らもかなり喜んでいましたよ。
そして、子供の境遇についての映画でもある。
誰かと過ごすということの星作。
おまけ。
原題は、『PUSS IN BOOTS: THE LAST WISH』。
『長靴の中のプス:最後の願い』。
2022年の作品。
製作国:アメリカ
上映時間:101分
映倫:G
配給:東宝東和=ギャガ
ユニバーサルとドリームワークス・アニメーションとの組み合わせは、『バッドガイズ』に続く第二弾。
ドリームワークスのロゴ前にアニメが追加され、何が人気なのか自社の自慢なのかわかるになった。
シュレックたち、カンフー・パンダたち、ヒックとドラゴンたち、トロールズたち、バッドガイズたち、マダガスカルの面々など。
『シュレック5』も製作中。
ややネタバレ。
ホナーのバッグは、メリー・ポピンズの魔法のバッグで、彼は「魔法のナニー」と呼んでいる。
ネタバレ。
ポストクレジットで、プスとキティはシュレックのいる<遠い遠い国>へ行く。