【俺は好きなんだよ】第1653回
『アイス・ハーベスト 氷の収穫』(2005)
原題は、『THE ICE HARVEST』。
『氷の収穫』。
製作国:アメリカ
上映時間:88分
スタッフ。
監督:ハロルド・ライミス
製作:アルバート・バーガー、ロン・イェルザ
製作総指揮:リチャード・ルッソ、グレン・ウィリアムソン、ロバート・ベントン
原作:スコット・フィリップス 『氷の収穫』(ハヤカワ・ミステリ文庫刊)
脚本:リチャード・ルッソ、ロバート・ベントン
撮影:アラー・キヴィロ
音楽:デヴィッド・キティ
出演。<役名>(吹替キャスト)
ジョン・キューザック <チャーリー> (桐本琢也)
ビリー・ボブ・ソーントン <ヴィク> (水内清光)
コニー・ニールセン <レナタ> (吉田陽子)
オリヴァー・プラット <ピート> (遠藤純一)
マイク・スター <ロイ> (野中秀哲)
ネッド・ベラミー <シドニー> (中多和宏)
ランディ・クエイド <ビル> (後藤哲夫)
ララ・フィリップス
物語。
クリスマス・イヴのカンザス州ウィチタ。
落ちぶれて裏稼業に手を染めた弁護士チャーリーは、今の暮らしを抜け出そうと決める。
相棒のヴィクにボスの裏金約200万ドルを盗み出させることに成功する。
チャーリーは惚れているストリップバーのレナータを連れて町を出るために、金を分けるためにヴィクの元へ向かう。
だが、金を預けたヴィクは消えていた。
盗みがばれ、チャーリーへ組織から殺し屋が送り込まれた。
マフィアの雇われ弁護士が相棒と共に、組織の金を盗み出し、逃避行を企てるクライム・サスペンス。
原作はスコット・フィリップスの全米ベストセラー小説『氷の収穫』。
フィルムノワールを、ややコミカルなタッチで。
監督は、『アナライズ・ミー』のハロルド・ライミス。
主演は、『マルコヴィッチの穴』のジョン・キューザック。
共演は、『チョコレート』のビリー・ボブ・ソーントン。
撮影がかなりいい、雪のアメリカ。
初期コーエン兄弟風の現実を不幸が翻弄していくタイプのフィルム・ノワール。
ジョン・キューザックの軽みが物語の軸。
クラシカルな内容を世紀末頃の映画風に。そのせいで、やや古臭いが、その落ち着いた感じがノワールなのにほっこりするというね。
DVDの特典が盛り沢山です。
ネタバレ。
DVDには、二つのアナザー・エンディグが入っているが、この二つのトーンに、最後、男が起きて、その怪我に気づくのもありだったのではないか。玉落としを伏線にして。