【俺は好きなんだよ】第297回は、『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』(1993)
公開時は、『ペンギンに気をつけろ!』だけでした。原題は、『WALLACE & GROMIT IN THE WRONG TROUSERS』と『THE WRONG TROUSERS』でした。
スタッフ。
監督:ニック・パーク
製作:クリストファー・モル
脚本:ニック・パーク/ボブ・ベイカー
音楽:ジュリアン・ノット
声の出演。
ピーター・サリス
受賞歴。
1993年の米アカデミー賞にて、短編アニメ賞を受賞。
1993年の英国アカデミー賞にて、アニメーション賞を受賞。
物語。
今日はグルミットの誕生日。ご主人のウォレスがかわいい相棒のために用意したプレゼントはなんとNASA製の“テクノズボン”! かなり奇天烈な贈り物だけど、なかなかどうして垂直の壁も登れるけっこうな優れもの。でもおかげで家計は火の車。仕方なくウォレスは空いている部屋を貸しに出し、ほどなく、かわいいペンギンくんが下宿することに。しかし、このペンギンくんことマグロウ、実は大変なお尋ね者で(仕事のときは“トサカ”を被ってニワトリに変装するのが爆笑)、とんでもない企みを練っている最中だった。そうとは知らないウォレスはよく気の利く下宿人にすっかりゴキゲン、一方、部屋を横取りされ、すっかり居場所をなくしたグルミットは家出を決意するのだった……。
発明家で少し抜けてる英国紳士ウォレスとしっかり者の愛犬グルミットが主人公の大人気クレイ・アニメーションの第2弾。
シリーズ上でも最も完成度の高い、いやアニメ史上の短編でも屈指といえる傑作。
宮崎駿における『ルパン三世 カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』とも比肩する作品なのだ。
ヒッチコックへのオマージュが中心だが、それ以外にも多くのオマージュに彩られながら、細かい子dw里、青曽比心、映画のギミックが溢れ返っている。
これぞ何度見ても楽しめるエンターテインメントである。
なにより、ついにかんせいしたともいえるウォレスとグルミットのキャラクターに加え、新たな隣人のキャラクターまでまでが素晴らしい。
なにより、機械ズボンにさえ心を感じさせる演出に、日本人は特に心打たれるだろう。
当然、物言わぬグルミットの豊穣なる思いと行動は、何度抱きしめたくなることか。
きっと、製作者さえ撮影中、ネンドであることを忘れて、なんどか抱きしめてしまったに違いない。
イギリスでBBCが放送するたびにたまげる視聴率をたたき出すようになったのは、この2作目の生と言っても過言ではあるまい。
後半のバスター・キートンもかくやのアクション・シーンのドキドキをぜひ味わっていただきたい!
公開時は、『ペンギンに気をつけろ!』だけでした。原題は、『WALLACE & GROMIT IN THE WRONG TROUSERS』と『THE WRONG TROUSERS』でした。
スタッフ。
監督:ニック・パーク
製作:クリストファー・モル
脚本:ニック・パーク/ボブ・ベイカー
音楽:ジュリアン・ノット
声の出演。
ピーター・サリス
受賞歴。
1993年の米アカデミー賞にて、短編アニメ賞を受賞。
1993年の英国アカデミー賞にて、アニメーション賞を受賞。
物語。
今日はグルミットの誕生日。ご主人のウォレスがかわいい相棒のために用意したプレゼントはなんとNASA製の“テクノズボン”! かなり奇天烈な贈り物だけど、なかなかどうして垂直の壁も登れるけっこうな優れもの。でもおかげで家計は火の車。仕方なくウォレスは空いている部屋を貸しに出し、ほどなく、かわいいペンギンくんが下宿することに。しかし、このペンギンくんことマグロウ、実は大変なお尋ね者で(仕事のときは“トサカ”を被ってニワトリに変装するのが爆笑)、とんでもない企みを練っている最中だった。そうとは知らないウォレスはよく気の利く下宿人にすっかりゴキゲン、一方、部屋を横取りされ、すっかり居場所をなくしたグルミットは家出を決意するのだった……。
発明家で少し抜けてる英国紳士ウォレスとしっかり者の愛犬グルミットが主人公の大人気クレイ・アニメーションの第2弾。
シリーズ上でも最も完成度の高い、いやアニメ史上の短編でも屈指といえる傑作。
宮崎駿における『ルパン三世 カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』とも比肩する作品なのだ。
ヒッチコックへのオマージュが中心だが、それ以外にも多くのオマージュに彩られながら、細かい子dw里、青曽比心、映画のギミックが溢れ返っている。
これぞ何度見ても楽しめるエンターテインメントである。
なにより、ついにかんせいしたともいえるウォレスとグルミットのキャラクターに加え、新たな隣人のキャラクターまでまでが素晴らしい。
なにより、機械ズボンにさえ心を感じさせる演出に、日本人は特に心打たれるだろう。
当然、物言わぬグルミットの豊穣なる思いと行動は、何度抱きしめたくなることか。
きっと、製作者さえ撮影中、ネンドであることを忘れて、なんどか抱きしめてしまったに違いない。
イギリスでBBCが放送するたびにたまげる視聴率をたたき出すようになったのは、この2作目の生と言っても過言ではあるまい。
後半のバスター・キートンもかくやのアクション・シーンのドキドキをぜひ味わっていただきたい!