THE MONKEY WARS
by Deborah Blum
邦題 ”なぜサルを殺すのか 動物実験とアニマルライト”
デボラ・ブラム著 白揚社
動物実験に使われるサルたちの本。
多くの遺伝子をヒトと共有する彼らは他の哺乳類と比べて実験の信頼性がとても大きいとされる。
例えばサリドマイドはラットへの投与では大きな副作用が見られなかったが、妊娠中のヒヒに投与したところ胎児にはヒトと同じ影響が出た。
だから彼らは医薬品の開発などで大きな役割を果たしている。
アカゲザルやカニクイザルは丈夫で数も多かったので、多くに実験に使用された。
ポリオ・ワクチンの開発にはアカゲザルなどのサルが100万頭犠牲になったと報告されている。
最近でもHIVにブタオザルが数百頭使用され、日本にも実験により肝炎にかかっているチンパンジーが多くいる。
だから実験動物を使う科学者たちと、これを阻止しようとする動物愛護団体との間には激しい戦いの歴史がある。
これは難しい。
どちら側の言い分にも納得できる。
医薬品の開発などには動物実験が不可欠であると思うが、どこまでが本当に必要な実験であるかどうかの判断は難しく、無駄に命を落としたり、病気になったりするように見えるサルたちも存在する。
YAYAもどうするのがベストなのかわからない。
この本を読むことにより、これらの問題について少し知ることができた。
このことについてはもっともっといろいろ知ることにより、自分なりの答えを得られたらと思う。
屋久島の伝説の大ザルをモデルに書いた「ヤクザル大王」と言う本が復刊されたそうです。
http://www.nanpou.com/で新刊を探すとでてきます。
サルの事ならまずはYAYAさんに報告ですから…
情報ありがとうございます!
今度図書館で探してみます。
伝説のオオザルなんて、ちょっとビッグフットみたいでドキドキです。