スティーヴン・ハンター様のボブ・リー・スワガー シリーズの新作(文庫本上下2巻)です♪
かってベトナムの伝説的な狙撃手であったボブは、田舎で牧場してますがそのゴルゴ級の腕のせいでいろいろな陰謀に巻き込まれます。
シリーズ第1作ですでにおじさんでしたが、シリーズが進むにつれてどんどんおじいさん化して体力もどんどん低下していきます。
そんな不利な状況のなか長い経験と東西問わずの旧軍人等ネットワークを駆使して戦うのでした。
本作でも山登りがしんどそうでした。
そんな老骨に鞭打つ的なところもステキですが
このシリーズの一番の魅力はその圧倒的なミリオタネタです。
特に一度はじまると際限のない愛に溢れた狙撃銃等ハード系の異様なまでに詳しい記述は圧巻。
読むとなんか狙撃銃等武器がすごく欲しくなります。
ソフト系も異様なまでの探求心による大戦中歴史トリビア等すごいです。
いつもはボブが主役ですが(たまに息子も主役) 本作は第二次大戦中に忽然と消えた伝説的ソ連スナイパーが主役。
過去のソ連の戦場と現在のソ連とイスラエルとを行きつ戻りつしながら何故スナイパーが消えたのか等の謎をたくさん銃撃戦しながら解明していきます。
冒頭のスターリングラードにおけるスナイパー同士の戦いは実にステキでした。
何時間も微動だにせず敵を探し、一瞬でも先に動いたら撃たれるという緊迫感...
ドイツのスナイパーが撃たれたその瞬間にスコープ越しに垣間見た美しい金色の長髪...
そう
ソ連のスナイパーは女性なのです。
しかも とても美しい♪
史実として
第二次大戦中ソ連には多くの女性スナイパーがいました。
何時間も動かずに敵を待つという忍耐力が大事なスナイパーは実に女性に適しており数多くの武勲をたててます。
特に本作主人公と名前がかぶるリュドミラ・パヴリチェンコ様のキルスコアは驚愕の309人! (うちスナイパー36人)
本作はフィクションなので実在のリュドミラ・パヴリチェンコ様と主人公は違いますが
このような美しい方に撃ち殺されるなら男の子的には本望かも♪
本作ラスト付近で主人公の女性スナイパーが罠と知りつつ1000mの極大射程でドイツ軍将軍を狙撃するシーンは実に凝ったディテールで指の微細な動きが凄まじく官能的♪
ロシアンな女性ってなんかクール・ビューティな感じでとても好きです。
暗殺教室実写版のビッチ先生もリアルロシアンを期待したのにしたのにしたのに...