著者;伊沢紘生
出版;どうぶつ社
50万年前からニホンに住んでるニホンザル
実は北限のサルと呼ばれる非常にレアなサルなんです。
先進国でヒトとビッグフット以外の霊長類がいるなんてニホンだけ!
ニホンのあちこちで普通に見かけるサルですが、
この本読んで、けっこう誤解してたところが多いことに驚かされました。
例えば...
・ボスザルなんていない。
それらしく見えても、ただ単にケンカが一番強いだけの存在で、別に群れの指導者、リーダーでもなんでもない...
・群れはメスザルが真に主要なメンバーであり、オスザルはあくまでゲスト的な扱い。
役に立たなければ、相手にされなくなり出される...
・動物園のサルと違い、野生では集団内の順位付けは、そんなに強くない。
などなど
日本の霊長類の研究は世界の先端をいってるので、たぶんニホンザルほど研究が進んでいるサルは他にはいません。
それでも、まだまだ分からないことが多いです。
動物として、かなり特殊な集団で生きるサル
その複雑で高度な社会性はヒトに勝るともおとりません。
サルさんたちも、自分達の社会の中で人付き合いでがんばっているんですね。