一期一会

日々是好日な身辺雑記

世界遺産 蘇州へ

2023年10月23日 | 旅行
実質的に上海旅行最終日となる19日(金)は、息子が休みを取って蘇州観光に付き合ってくれた。世界文化遺産の蘇州は懐メロの(蘇州夜曲)で馴染みなのと、中国楽器二胡の奏者チェン•ミンの奏でる音色とメロディーが好きで、YouTubeでよく聴いているが、その中の一曲が(蘇州夜曲)なのだ。7月に帰ってきた時に蘇州行きを伝えたら(川越のような所だよ)とのコメント。それでも同行観光の予定を組んでくれていた。



息子とは地下鉄の婁山関路駅で7;40に待合せ、上海虹橋駅まで行き8:45発の新幹線(高鉄)に乗り、30分で蘇州駅に着く。蘇州は唐の時代からシルク産業で発展を遂げ、明の寺代になると国内有数の大都市になった。
シルク産業とともに有名なのが、富豪たちが競い合うように造った庭園で、9ヵ所がユネスコの世界文化遺産に登録されている。

蘇州には4本の地下鉄が走り、最初は2号線
に乗り2つ先の石路まで行き、清時代を代表する名園の留園へ。
(留園)







 
留園は中国の四大名園の一つと言われ、敷地は2万3300㎡に及び、個人の庭園としては最大のもので、明の時代(1590年代)のシルク産業での豪商ぶりをうかがわせる。
正にシルクロードで掴んだ富なのだろう。
園内は四つに分けられており、おのおのの楼閣が花窓や透かし彫りで飾られた長い回廊で結ばれている。廊壁には歴代の名書家により書かれたものが飾られている。




留園の後は配車サービスを使い蘇州博物館に移動。このアプリがどうなっているか分からないが、5分以内で来るようで、車両ナンバーと車両写真で確認しているのか、(来た、これだ)と直ぐ分かる。行き先も言わないので、呼ぶ時に指定しているのだろう。
蘇州博物館は1960年に開館したもので、2006年には中国系アメリカ人建築家による設計の新館が68億円をかけて完成した。
台北の故宮博物館にも行ったことがあるが、正直なところ展示品についてはよく分からないが、上の写真の縦10cmくらいの彫刻は顔の表情や衣服の流れるような曲線に目を引かれた。





博物館見学の後は、老舗レストランやショップが軒を連ねる観前街をブラリ歩きし、昼食はラーメンを食べ、スターバックスでお茶をして、息子の予定表にあった琵琶の弾き語り14:30の開演を待つ。
その弾き語りは歌を交えてのもので、その歌詞が両脇に出るのだが勿論分からない。
時々後ろ席に座った息子が小声で説明してくれるが、習慣の昼寝が出来ず寝不足なのと、早く衣装替えをして半袖を持ってこなかったので汗をかき、申し訳ないことにコックリコックリと。










夕食は息子が予約しておいた中華レストランへ。ここでは1匹150元(約3000円)の上海蟹を食べたが、やはり毛蟹や松葉蟹には敵わない。ただ香港でも食べていたので、
蟹味噌の量と味は分かっていた。何かと併せて炒めて食べるものだろう。
ここで一番印象的だったのが、円卓に残された食事の量だ。この食習慣に習近平も警鐘をならしていたが、なかなか文化的なもので変わらないのだろう。



食事の後は山塘街の夜景を見て、新幹線に乗り上海には20時過ぎに戻ってきた。
翌日には一泊二日の社員旅行でバスを連ねて紹興へ行くという息子とはホテル近くで別れたが、今回は最初から最後まで色々と世話になった。2021年7月の単身赴任、2022年4月から2ヶ月間の上海のロックダウン、1年半の家族との別居生活と色々心配事があったが、一月から3人での生活になりそれぞれ元気で暮らしているようで安心した。